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論文データから考えて日本海側のヒラメの季節回遊に仮説を立てる。

  • ジャンル:日記/一般
日本海側ではヒラメは南下西進すると言われている。



これに関しては標識放流をされていて明確に分かっている。

回遊の理由はまだ分かっていない。

参考論文;

標識放流から見たヒラメの回遊について
http://www.sea-net.pref.fukuoka.jp/gaiyo/kenkyuu/Vol01/k1-1.pdf

釣りで参考にするとしたら、日本海側のどこかにヒラメの大群が押し寄せてきて爆釣が続いたある日突然全部居なくなってしまったら少し西に行くと良いのかもしれない。

なんせ西にしか移動しないんだから。

データだけみるとそんな風に見える。

実際はそうじゃなさそうなのが釣りの面白い所で竿をたたきつけたくなるところでもある。


日本海側のヒラメの回遊にはなんでこんな不思議な事が起きるのか。

自分の仮説によるとヒラメ=イワシなのでヒラメでよく分からない事は全てイワシで説明できるはず。

まず、イワシの回遊を調べてみる。

イワシと言っても、カタクチイワシがヒラメの主なベイト。

日本海側では「タレ」と呼ばれるらしい。



九州北西部におけるカタクチイワシの生物特性http://snf.fra.affrc.go.jp/cont_jp/shigen/Cont_Fish_Res_Jpn_Sea_44.pdf



この論文の冒頭によるとカタクチは九州辺りから北上して韓国に行っているようだ。

そして韓国から日本に南東に進んで接岸している模様。

これでヒラメがなぜ西にしか移動しないか仮説が立たないだろうか。

即ち、日本海側ではカタクチが九州から北上しそこから南東に接岸し、沿岸を西進するから、という事なのではないだろうか。



もしかしたら本当のヒラメの回遊は日本海側では右回転をしている為に西進しかしていないように見えているのではないだろうか!




これは自分の仮説なのでまだ証拠が無い。

でもなかなかいい線はいっていると思う。


勿論、ヒラメには若狭湾から出ないという個体もいる。

コノシロパターンやシロギスパターンが残っている可能性もある。


ここで仙台湾の事例を用いて移動しない個体でもヒラメのベイトはイワシだから帰納的に若狭湾の移動しないヒラメもイワシがベイト、という可能性を示したい。

さきほど紹介した「標識放流から見たヒラメの回遊について」という論文で太平洋側のヒラメを見てみると、冬と夏で南北に移動するとある。

夏は仙台湾、冬は相模湾まで移動していることが標識放流から分かっている、との事。

勿論全部がそのように移動しているわけではない。

仙台湾では、東日本大震災で原発から流れ出た放射性物質の量がヒラメに含まれているので、これを調べることによって、ヒラメのベイトというものが定量的に分析されている。

それによるとヒラメは「カタクチ約7割、イカナゴ3割」という分析結果がある。

また仙台湾のヒラメの腹の中身の調査を行っても大体そんなもので他のベイトが入っている事は少ない。

このように、仙台湾の定量的な分析によってヒラメのベイトはカタクチとイカナゴという事がほぼほぼ分かっているのでもし索餌回遊(エサを探しての回遊)であればカタクチとイカナゴという事になる。

そしてカタクチとヒラメの回遊ルートは太平洋側でも日本海側でも変わらないという事なのだ。

話のロジックが少し複雑だけど、これで仮説としてヒラメがいかにイワシによって回遊している可能性が高いかと言うのがお分かりいただけたと思う。

少し話を整理すると、

1,あんまり移動しないヒラメの個体がいるであろう仙台湾でもベイトはカタクチとイカナゴ。(仙台湾に移動しないカタクチがいるのだろうか?それともイカナゴがベイトになっているのだろうか?でも7割はカタクチ。)

2,長距離回遊するヒラメの回遊ルートとカタクチの回遊ルートは一緒。

以上からヒラメのベイトはカタクチのみと思う所存でございます。

カタクチシラスまで含めればカタクチが居ない時期、居ない場所というのはかなり稀だと思う。

なのでヒラメはどんな状況でも釣れる可能性はあるのでイワシが見えなければ釣れないなんて事は無いと思うので安心して釣りに行って欲しい。

こうでも書いておかないと「釣りの楽しみをじゃまするな」という人がいるので対策として書いております。

過去の例では利根川で釣れたヒラメの腹にザリガニが入っていたことがあるのでもちろんザリガニもヒラメのベイト。




自分の解説動画。

今年はいっぱいヒラメを釣ってアメリカザリガニパターンを流行らせようとはしているんだけど、何を目安に釣りに行ったらいいのかというのは自分はイワシだと思っている次第です。

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