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村岡昌憲

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GT遠征釣行2016 トカラ編

GT遠征釣行2016 トカラ編
 



自分にとって2015年のGT釣りは非常に恵まれた年だった。

35kgを頭に何本かをキャッチすることができた。

開発していたBlueBlueのルアーではバイトやヒットこそあったけど、釣果には結びつかなかった。

一時、意地になってBlueBlueのプロトで釣ろうと頑張っていたが、途中から考えを切り替えて、まずしっかりとGTアングラーとしての経験を積もうと、γやブルーフィッシュ、ベベルスイマーなどの実績の高いルアーで釣果を積み重ねた。

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その時期に比べれば、BlueBlueのプロトルアーもいい感じのセッティングになってきたが、今年は釣りをする上で厳しい展開が続く。

悪天候でなかなか船が出せない&船を出しても状況渋い、という状況。

6月沖縄GT、1日出船して不発。出船中止1日

9月沖縄GT、1日出船して不発。出船中止2日

10月沖縄GT、0日出船。出船中止1日

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8j5rbrnjxnv9mrmrmo8c_480_480-b982d8a8.jpgだが、着々とテストは続いていて、釣れなくてもプロトはどんどんと進化し続けている。

シーバスのルアー開発経験で培った、フィッシュイーターはこういう動きが好きなはず、という確信。

それをスネコンもガチペンも纏いつつあった。

だが、シーバスとGTはやっぱり違う魚でもある。

自分の考えるアクションが効くのか効かないのか、それは魚に聞いてみないとわからない。

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開発3年目を迎える、SNECON200は途中から220mmと180mmに別れた。

GTとヒラマサの両方を狙えるように作っていたが、やはり無理があり細分化するしかなかった。

しかし、そのおかげもあってどちらも煮詰まって最終テストの段階。

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東京湾奥、京葉線の下でボートで浮かんで何度も何度もテストした。

電車から見かけた人いますか?(笑)


 

陸からは長崎のテスター、横山侑亮がSNECON180Sで様々な魚を獲っている。

報告では十分な飛距離、魚の反応も良い、と。

となると結果が欲しいのはオフショアの釣果。




 

もうひとつ、昨年から開発がスタートしているガチペンは現在、200mmと160mmを開発中。

サイズ的にはどちらかと言えばGTでは無くヒラマサ向けである。


 

200mmが先に完成度の高い状態を迎えて、最終テストの段階に入ってきた。

陸からは長崎の横山侑亮、山口の田尾、熊本の倉田、福井の正宗友祐といったところがテストに参加していて、向かい風での飛距離に少し課題を残しつつも、アクションに関してはかなり煮詰まってきている。

8月以降の11thサンプル以降に導入した浮力向上を狙った修正後に、アクションと共に釣果が飛躍的に増した。

そんな中、飛距離、飛行姿勢を修正し、アクションも良いという14thサンプルが完成。

最終サンプルとして、各テスターに配られたところ。

もちろんこちらも結果が欲しい。

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こいつも南の海より東京湾で泳いだ時間の方が長いかもね。






 


そんな中で巡ってきたのが茂木陽一さんのツアー。

10月22日からのトカラ2泊3日GTツアーである。

トカラに連れて行ってくれる船宿は、BigDipper。
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GTフィッシングのスーパーアングラー、福井健三郎さんの船宿である。
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福井さんと記念写真。


 

参加者は6名。

羽田から、伊丹から、沖縄から、タックル満載、ヤルキ満載で奄美大島に集まり、船に乗って出発。

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初日はトカラ入りの移動時間が大半になるので、ポイントは3箇所のみしか回らなかったが、2ヶ所目で同船者がRGV-γ160で20kg後半のいい魚をキャッチ。

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海の状況は良さそうである。



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初日はガチペン200だけを投げ込んだ。

飛距離、アクション共にいい感じ。

潮と風に乗せて船をドテラ流しで流す中、ショートダイブ、ミドルダイブ、ともに絶妙な水しぶきとスライドアクション、浮上姿勢。

しかし、自分にはバイトが無かった。

船で1バイトの釣り。ルアー開発をしていくのは本当に難しい。

もし他のルアーなら釣れるのか、他のルアーでも変わらないのか。

その検証をする時間が膨大に必要なのがGTフィッシングだ。

ほんと結果が欲しい。

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宿は中之島にある海遊倶楽部に宿泊。

いい宿だった。
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メインの2日目釣行。

朝からトカラの島々を回りながら、潮と風が合うポイントを打っていく。
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今回、福井健三郎さんは膝の調子が思わしくないとのことでこの遠征には同行せずお留守番。

代わりに船を操るのは向井君という若い船長。

だけど、経験値も高いし、何より真摯な姿勢がいい。

ポイントを流している間に、スマホを眺めている船長なんかも多い中で、海から一時も目を離さずに真剣に海を睨み付け、地形や水深のアナウンス、過去の実績などなどアングラーへの情報提供が素晴らしい。

釣り座をローテーションしながら、各自思い思いのルアーを投げる。
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俺はガチペンとスネコンのローテーション。

欲しいのは、プロトルアーによる結果だけである。

状況は渋い。

船も移動を繰り返した。
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が、丸々一日やって、この日は自分以外の他のメンバー含めて、トップのルアーにGTの水しぶきが上がることは無かった。

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たまにこのサイズのツムブリが俺たちのルアーに襲いかかった。
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途中、船長、一押しのポイント。

キャストし始めて、すぐ異変。

一人の人が切られる。サワラ?サメ?

そんな声が飛び交う中、水面下30cmをゆったりとS字を描きながら漂うスネコンに黒い影が飛びついた。

アワセを叩き込んだ瞬間、想像を超える高さで魚が水面をジャンプ。

クジラ?!

GTではない。GTだとしたら60kgオーバーだ!

瞬間、そう思った。




一方的、という表現がぴったりな勢いで、悲鳴のようなドラグ音とともに、ロッドをぶち曲げながら魚は海底へと突っ込んでいく。
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船長が

「水深50m!根が激しいです!」

と叫ぶ。

ラインはダイワの12ブレイド5号。強度には絶大な信頼を持っている。

5色に色分けされた糸が規則正しく色を変えながら、みるみるうちに吐き出されていく。

色数を数えながら、残り100mになったら、イチかバチかドラグをさらに締めて魚を止めに行こうと考えていた。



今のドラグ設定は15kgだ。これ、経験すると解るが、普通じゃない重さ。

そのドラグ設定なのに、いとも簡単に魚はラインを引きずり出していく。

手でロッドを持つ感じは強烈に重く、とてもじゃないけどドラグが緩いとは思えないし、これ以上締めるのも正直なところ無理だ。



ラインは130m出たところで止まった。

水深50mで130m出る。

よく解らないが、こういうことはよくあるから、気にしない。

意識しておくのは、巻けるときは一巻きでも巻いておくってこと。

これが、根ズレを防ぐ唯一の方法っていっても良いぐらい。




そこから一進一退の攻防が数分。

20m巻いて、10m出され、20m巻いて、30m出され。

リールからオレンジ色のラインが出たままなのが変わらない。


ここらでこっちがバテてくるので、大きく深呼吸をしながら右手と左手も交互に休ませる。

魚の頭がやっと上を向く。

そこからロッドのパワーを活かしてリズム良く巻く。

少しずつ、少しずつ。

色の糸が変わる度に魚は近づいてくる。

残り80m。




船上の大騒ぎに、船室にいた茂木さんが出てくる。

魚がサメっぽいことを伝えると、

「サメと思ってあげたら50kgのGTだったなんて散々見てきたぞ。サメと思わず、50kgGTだと思って真剣にやれ。」


と、死亡フラグ確定なお言葉を頂く。

まあ、いつか掛けたい60kg近いGTの練習のためにと割り切って全力ファイト開始。

全身の筋肉を使って、魚をリフトし、リールを巻きを繰り返す。

魚の首振り、急な走り、ドラグ15kgに耐えながらだと対応するのが難しい。

数歩横に移動するのもしんどい負荷の中、呼吸、足場、筋肉の負荷、などなど考えながらしっかりとファイトしていく。

気をつけなければいけないのは、サメ(頭の振り方がGTとはどうしても思えない)特有のガックンガックンしたロッドの絞り込みで、ラインがステンレスレールや船縁に擦れてしまうことだ。

おそらくこの負荷が掛かっている状態で、ラインが何かに触れたなら一瞬でラインが弾け飛ぶだろう。

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「魚見えてきたぞ!」


下を覗き込んでいた茂木さんが叫ぶ。


もう少し!


背筋が悲鳴を上げているが、そこは無視。

息が上がらないよう、ぐんぐんと巻く。




「なんだ!サメじゃねぇか!」


茂木さんが残念そうに俺に微笑む。

俺も力が抜けた。

掛けた瞬間にGTではないと解っていたけど、どこかで期待していたんだ、夢のような大きいGTかもしれないって。



水面に浮いたサメは90kg前後と船長が後に言っていた。
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プロトのスネコンなので、ルアーはどうしても帰してもらわないといけない。
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ギャフでルアーを引っかけて回収。サメはリリース。






そんな出来事があったくらいで、俺の2日目は終わった。

GTはトップでは誰も出なかったが、シンキングミノーを使っていた人には3回ヒット。

いずれもバラシ。

GTでシンペンと聞くと、不思議な感じがするだろうが、今やGTフィッシングの最前線はシンキングミノーやシンペンだ。


解らない人に説明すると、GTでシンキングミノーと言っても、X-80SWやBlooowin!の大きいのを投げる感覚とはちょっと違う。

水深10mの堤防でシーバスゲームをやっているとしたら、ジャクソンのピンテールミノー30gを50mほどフルキャストして、ボトムを1度取ってから、早巻きしたり、ダートさせてくるような使い方。


GTの場合は、水深が30mから80mほど。

ルアーも180g前後のものが多い。




今の時代、そんなシンキング系がGTの釣果を席巻している。

GTゲームも歴史と共に移り変わる。

ポッパーで出る時代があり、ダイビングペンシルの時代があり、そして切り開かれたシンキングの時代。




それでもこだわってトップを投げ続ける人も多い。

今回の同船者でも一人、そういう人がいた。

最後まで、トップを貫き通した。

俺はこの仕事をしてなかったら、きっとこういう人が好きで、こういうスタイルだったと思う。(内心、ブレまくりでね)
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夜は宿で宴会。

茂木陽一さんの世界釣行の話はとても面白い。

自分が知っている釣りの事なんて、ほんのちっぽけなものでしかない。

そんなことを一番気付かせてくれる人。


釣りの全てを知って死ぬことは事実上不可能な事だ。

例え、一魚種でもそうだろう。

それぐらい、釣りは奥深い遊びだ。

だからこそ、限られた時間で、何を知るべきか、何を見るべきか。

何をどう釣りたいのか。

釣りは文化なのである。








 

3日目。

早くもこの日は帰る日である。

夕方の飛行機に間に合わせるので、釣りは午前一杯で終わり。

天気はいいが、風が強いトカラの海を船は快速で走りながらポイントを回っていく。

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今日も潮の流れが悪いようで、誰のルアーにも当たらない時間が長く続いた。
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船長の決断で、調子の悪いトカラを早めに離れ、奄美大島近海へと向かう。



3時間走って、奄美大島はまだ雲の下。
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俺は諦めた。

何を諦めたかというと、ガチペンとスネコンで魚を出すことを諦めた。

実績ある他社のシンキングペンシルを手に取った。

今年、まだ1本も釣っていない、GTを釣りたい。

昨日の状況からして、シンキングを使えば魚が出そうな感じは明白だった。







水深40m。

船長のアナウンスがそう告げる中、フルキャスト。

180gのベベルスイマーのリップカットシンペンチューンは80m近い距離飛んで、そこからカウントダウン30。

ボトムには付けない。

珊瑚の海はかなりの確率で根掛かりするし、ボトムの方で魚を掛けるほど根ズレで切られてしまう可能性が高い。

ボトムから10mくらいまで沈めて、そこからほぼ垂直に急浮上しながらのダーティングメソッドである。



自分の中でも昨年やり込んでかなり自信があるスタイル。

その釣りに切り替えてから、船の流しで3流し目、キャストにして30投ほどしただろうか。

不思議とこの釣りは食うときは、ラインを通してロッドやリールの操作感が気持ち良いときだけだ。(ジギングもそうだよね)






ドン!



食った!


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ほぼ中層でGTがヒット。

サメのような重さは無いけど、圧倒的なスピード。

ドラグが過熱してスプールが触れないほどのスピードでスプールが回転していく。



ドラグが緩い?


一瞬、そんな不安を感じつつ、魚を止めにいく。

船長が、
「村岡さん、水深30m。このあと15mまで浅くなる!1mでも巻いて。」

と叫ぶ。



猶予は無い。もう全力のゴリ巻き。

ドラグが滑り出したら、スプールを抑えて、負荷を掛けて魚を止める。

1mも出せない。

まだまだ元気なGTをねじ伏せるように頭をこっちに向かせ、ファイト。

魚もすぐバテたのか、途中からはおとなしかった。


危なげなく、ランディング。






2016年最初のGT、34kg!
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釣ったらすぐに、水を張ったボックスに入れる。




GTを絶対に殺さない。

BIG DIPPERはそこを徹底していた。
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そして、写真を速やかに撮影して、リリース
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そしてタイムアップ。

港に着いたら船宿のベースに移動、シャワーを浴びて道具を塩抜きして片付ける。

今回の旅はGTを取ることはできたが、BlueBlueのプロトルアーでの釣果は無かった。



他の人もトップに出ない状況からすると、かなり厳しかったんだろう。

また、遊びに行こうと思う。






帰りの飛行機。
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茂木陽一さん、向井船長、BIG DIPPERの皆様、同行の皆様、楽しい釣り旅をありがとうございました。








3日後。さっそく作ってみた。

ふふふ、シンキングである。
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運河で投げてみると、テンションを抜いた瞬間に、テールフックが必ずリーダーに絡むというオチであった。

釣りにならない。












GTはソルトルアーの数あるフィッシングゲームの中で、最も豪快でエキサイティングな釣りであろう。

費用も時間も掛かるが、この広大な海の中に60kgを超すGTがざらにいるというこのトカラ海域。

来年、また戻ってきたときには必ずスネコンとガチペンで仕留めたい。

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使用タックル

ロッド
DAIWA ソルティガ エアポータブル C80HS

リール
DAIWA ソルティガ 5500エクスペディション

ライン
DAIWA ソルティガ12ブレイド 5号 

リーダー
DAIWA フロロリーダー 170lb

ルアー
BlueBlue開発ルアー
マングローブスタジオ、ストライクプロ・200mm185gベベルスイマー(リップカット)







 

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