■ペルセウス座流星群

待ち合わせ場所へと夜の峠道を車で走らせていると、ひとつの閃光がふと視界に入ったような気がしました。

「今、流星群が凄いんですよ」

そういえば、ここ最近毎晩のように浸かっている友人がそう言っていたっけ。

待ち合わせの場所に着くと友人は一足先に到着していて、これから準備を始めようかというところ。

車から降りてふと見上げた夜空には実にたくさんの星たちが輝いていて、

「正直、鹿児島にいてこんなにたくさんの星は今までに観たことがない」

そう思える程の衝撃で、久々に自然の感動を味わっている間にも閃光はパッと光ったと思えばすぐに地平線へと向けて消えていきました。

その流星群の名前を知らなかったので後日調べてみるとその名は、

「ペルセウス座流星群」

毎年8月のこの時期になると必ず現れる流星群のようです。

毎年観れる流星群があるなんて。

またひとつ、自然から良いものを教えてもらいました。

そんなペルセウス座流星群が降る夜空を目の前に迎え、友人の拘りである"川の呼吸を釣る"釣りに少しお邪魔させてもらい、お互い少し離れた位置に浸かってキャストを開始しました。

■トップに反応あり - ima popkey -

僕の夏の拘りであるハンドメイドフローティングミノー10Parabellum一択の中・上流域の釣り、から解き放たれたこの日のルアーケースには大小様々なルアーを入れ込んできました。

まだ本命の流れが出る前にチョイスしたのは、表層を流しつつ小粒でアピールし過ぎない釣りが出来るとみた、ポジドライブガレージのジグザグベイト60S。

時折水面にピシャっという小さめなベイトの生命反応も現れ良い雰囲気になってきたなぁと感じるますが、一投毎にフックがゴミを拾ってしまう展開。

それでも粘り強く着水点を変えてみたり流速に合わせてリトリーブスピードを変えてみたり、流芯を探りながらキャストを続けますが待望のバイトは得られず、5〜10投したらすぐにルアーロテーションといった形で探っていきます。

ジグザグベイト60S、スウィングウォブラー85S、10Parabellum、13Monsterleg、Cork、マングース、マグブルローダウン、ラザミン90、ナレージ50、サルベージ70ES、そして気分と思考を変えてインパラIII。

それでもバイトは得られない中迎えた夜明けの美しさにまた感動していると、友人のルアーに待望のバイトが出たようでトップだと。

しまった、トッププラグは車に置いてきてるなぁと思ってる間にも、バシュっと数発バイトを出している友人。

なかなか乗らず悶絶しているようですが、トッププラグ持ってない自分に優しく手を差し伸べてくれ貸してもらったのが初めて使うアムズデザインのポッキーでした。

おっきいから12センチのポッキーかな。

フックは2フック仕様になってて、アクションさせながら感触を確かめるように移動しながら探っていくとボシュっと小さなバイトが数発続きます。

おそらくチヌのバイトだろう。

すかさずフォローでスウィングウォブラー85Sを入れるもそれでは反応しないセレクティブな魚に再びポッキーを投入してみると、やっぱり出るバイト。

もうポッキーしか反応がない、そうなればあとは時合い一杯までをポッキーで通すのみ。

最終的によそ見しながらのドッグウォーク中にロッドまで伝わるバイトの衝撃があり、すぐにルアーを見ると水中に消えゆく魚体が一瞬見えたのですが確実なことは言えず。

でも希望的見解で言うならば、少し魚体が長い気がしたからシーバスかなぁと思っています。

■使い込まれたCork

僕以外の人で、ここまでボロボロになるまで使い込まれたたCorkを見るのは初めてです。

フックサークルの穴なんてとっくのとうにバルサまで貫通し、ガンガン浸水する状態です。

四角形で売られているただのバルサ材からルアーを作った者として、そして、このボロボロの状態になるまで使い込んだことがもちろん僕にもありますので思うことがひとつあります。

それは「ありがとう」です。

でも決して「僕のルアーを使ってくれてありがとう」ではありません。

少し僕のモノづくりのスタンスをお話させて頂くと、作り手の元を離れた時にハンドメイドルアーは自立を果たし、あとは手に取ったアングラーとの日々を送ることになります。

自立したルアーが使われようが使われまいが手に取ったアングラーの自由であり、そこに僕は関与しようとしたり期待や希望を込めたりもしません。

僕の役目はルアーを作って渡すまでで、それ以降は少しキツイ言い方かもしれませんが「好きにしたら良い」のです。

手に取るまでのストーリーに「共感」があって、その共感が存在し続ける限り僕は報われます。

つまり、ルアーを作る事を通して得たいのは、魚がたくさん釣れるルアーを作ることでもなく、ルアーを売って生計を立てようと思うことでもなく「釣りを通して得る人間性や感性の共感」です。

それを踏まえた上での「本当にありがとう」なのです。

■お盆休み釣行終了

さて、これにて僕のちょっとした夏休みの釣りが終わり、あとは9月いっぱいまでと決めた夏の勝負の釣りに徹することにします。

それにはとにかく行動力が大切になってきますが、その為の原動力は充分に充電できました。

願うだけじゃダメ、それをどう行動に移すか、です。

【tackle data】

Golden Mean/OUTRANGE ORS-90ML

DAIWA/18CALDIA LT4000-CXH

SUNLINE/CAREER HIGH6 1号(16lb.class)

SUNLINE/STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 20lb.

Gamakatsu/SPMH,Shout!/TCスパーク #2

1989Lures/10Parabellum,13Monsterleg,Cork

ima/popkey…etc.

【wear ＆ tool data】

Cap:Pazdesign フラットバイザーIII

Protect gear:Pazdesign フェイスガード グレーカモ

Life jacket:Shimano XEFO ショートゲームベスト VF-274L

Wader:REALMETHOD チェストハイウェーダー ピンフェルト TG-2904

Fish grip:STUDIO OCEAN MARK OG2100Newbie M/Go

Camera:Nikon COOLPIX A900

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〜いちきゅうはちきゅうるあーず〜1989Lures: 2018年 夏の離島釣行旅 与論島・徳之島