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村岡昌憲
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▼ 遊び道具はジャカルタ
- ジャンル:日記/一般
- (life-遊び-)
遊び道具はジャカルタ
人間というものは、なにか物事を判断するときに、自分の知っている範囲の事からでしか、判断ができない。
ビジネスでもそうだけど、仕事や人生というのは時に判断や決断というタイミングが訪れる。
判断というのは、知っていることの中から次を選ぶということ。
決断というのは、知らないことの中から次を選ぶということ。
但し、知らないことだらけの中の決断は、単なる暴走である。
判断事項の寄せ集めの中から、最後の知らないこと(すなわち未来)の判断をする、それを決断という。
決めたらその他を捨てて断つ。
だから、決断である。
優れたリーダーは決断力と判断力に優れている。
そのうち、知っている範囲がでかければでかいほど、判断力が大きいということである。
そして、それは最終的に決断力につながる。
だから、人間はどんなことでも好奇心旺盛に知るということが重要である。
好奇心旺盛に生きてきて、それが後にこんなにも役に立つこととは思わなかった。
数年前に、中国の上海を社員旅行で訪れた。
旅行代理店が作った計画は極めてパッケージ的で、2泊3日の旅行ではあったが、上海の極めて表面的なものしか見ることができなかった。
いわゆる普通の社員旅行だ。
当時、世界経済を牽引する中国経済の中心地、上海という素晴らしい場所にいながら、その前の年に一人で上海を訪れたときの、わずか数時間分の経験しかできなかった印象があった。
まさにお金の無駄遣いである。
こんな社員旅行は二度とやめよう。そう心に誓った。
社員旅行とは、慰安旅行ではない。
社員の親睦を深めることも、目的の第一では無い。
社員旅行とは、社員教育であると考えている。
会社のお金という、個人より大きい資金力によって、社員個人ではおそらく体験できないだろう経験、受けることができないだろう教育、出会うことができないだろう他人との出会いを創り出し、個々の人間の知見を大きく広げる機会。
その大きなチャンスとして捉えている。
だから、個人旅行ではなかなか行くことが無いところが候補地となった。
今回のテーマはディープアジア。
ベトナムのハノイ、ブータンのティンプー、北朝鮮の平壌、そしてインドネシアのジャカルタ。
候補地を決めるに当たって、どこがいいかを各国の解説本を読んで勉強した。
そこで決めたのがインドネシアであった。
決め手になったのは、2010年のリーマンショックの年、先進各国がGDPを大きく減らす中、中国とインドに揃ってGDPを伸ばしたことであった。
中国とインドは想像通りだが、インドネシアまで好調な経済を維持している。
そして第二次世界大戦後の独立戦争に日本軍の残留兵が援軍として関わる歴史を持つことから始まる、アジア屈指の親日国家。
この国をとことん体験しよう。
そういうことで決めた。
幹事は中堅社員のO君とK君に頼むことにした。
社員旅行の幹事というのは、うちの会社の仕事の規模でいうと、やや大型のプロジェクトを仕切るのに等しいビジネススキルを必要とする。
社員旅行の幹事は、社員の成長の機会として非常にいい機会なのである。
次のステップにリーダー職(幹部職)を控える中堅二人にとって、この機会をしっかりと活用して社員、経営陣に自分の力をPRするいいチャンスである。
よく、会社や上司に自分の力が認められないと嘆いている人がいるけど、それは違う。
自分の力は、認められるのでは無く、認めさせるのである。
社員旅行の幹事ひとつできなくて、リーダー職はまるでつとまらない。
自分がリーダーになった時の可能性を周囲に見せる。それがいかに大きいスケールであるか、そういう視点で頑張るべきものだ。
そこで始まった旅行代理店との交渉。
最初にジャカルタ行きを反対したのは旅行会社である。
「インドネシアに行きたいならバリにしましょう。」
「バリでは今回の体験目的は果たせない。」
「殺人事件なども起きてます。」
「日本でも昨日ありましたよ。」
「とにかく危険ですので行かない方が、、、」
「そういう発想が一番リスク高いと思います。」
渋る旅行代理店を幹事が説得して(笑)、4泊5日の旅行計画を進めた。
もう一つ、幹事に出した宿題。
それは到着した翌日、ジャカルタを遊び道具にした社員研修を考えろと。
それだけじゃわからないので、今回の骨子を説明し、以後の細かいところは幹事が詰めて、いざ当日。

ジャカルタの交通事情はこんな感じで、まあひどい。

到着した夜の食事。これで人数半分。

今回の幹事2名。まあようやく男の顔になってきたところ。

頼りないところはあったけど、よく頑張っていた。
夜は男性社員で街に繰り出す。

男性社員には、危険という考え方について話をした。
危険というのは、大けがをしたり、死んでしまう恐れのことであり、財布を取られたり、腕の1本程度折られたっていうのは危険とは言わない、と。
女性は性犯罪に遭うと一生ものかもしれないが、その危険という線はかなり手前に置くべきである。
しかし、男性はケツの穴くらいですめなら、全然いいではないかと。
そもそも、危険な目に遭いやすいのは、その隙を見せるからであり、隙無くいれば、そうそうそんなことは起こらない。
犯罪者だって、相手を見て犯罪をするのである。
相手が犯罪を企てないくらいの、強い人間になりなさい、と。
もちろん例外もあるだろうけど、考え方として。
そして、翌朝。
ゲームの内容は簡単。
社内を4~5人ずつ、5チームに分ける。
そのチームごとにポイントを競うというもの。
ディープなアジアを体験すればするほど、高いポイントがもらえる。
そして会社が用意した優勝賞金は30万円。
もちろん僕も1つのチームに参加。
まずは都心を目指すことにした僕らはトランスバスという乗り物を探す。
駅を探しているうちに、専用道路は見つかる。
住宅地に囲まれていて、駅にたどり着く道がわからない。
そういう時はどうするか。
トランスバス専用道路を歩けばいい。
そして、道路から駅に登る。

fimoでお世話になった浅見も同じチーム。
彼女も相変わらずの強烈なキャラで頑張ってる。
一気に都心へ。

歴史ある何とかカフェでドリンク飲んで10ポイント。

次の目的地には、バイクタクシー。
ガイドブックにはこれらの乗り物は危険だから、乗ってはいけないなんて書いてある典型の交通機関だけど、むしろ絶対に使うべき現地の足。

需要があるからサービスが存在する。
バイクタクシーの需要とは、圧倒的な渋滞通過性能。
この国の大臣も渋滞がひどいと、車を降りてバイクタクシーで国会に向かうんだとか。
バイクタクシーの彼らは英語は使えないから言葉は通じないけど、しっかりと目を見て話をしていけば、日本語でもきちんと通じるものである。
コツは、相手の大将と話をすること。
笑顔を忘れないこと。
数字は紙か携帯に表示して話をすること。
そして、ネゴは必ずしっかりすることと、だけど最後の線は相手に譲ること。
そんなわけでどんどんとメニューを消化していく。

現地の洋服店でコーディネイトして購入したら30ポイント。

床屋で髪切ったら30ポイント。

変なタクシー乗ったら10ポイント。

などなど、ジャカルタの街を飛び回る。

朝から夕暮れまでめいっぱい。
集合場所のホテルまで戻ってみたら、みなさんしっかりコーディネイト&髪さっぱり。

結果発表。
うちのチームは残念ながら3位。賞金2万円だった。
翌日はまた飛行機で移動。2つの世界遺産見学。



まあ、見とけばいいんだ、こういうのは(笑)
その長い年月が想像できるかだ。
次の日は、車をチャーター。

運転手さんに伝えたのは、どこかジャカルタ近郊で釣りができるところに連れてって、と。
シーライドを投げてみたかったのだ。
バラマンディくらいいるんじゃないかと。

ところが、数時間にも及ぶ渋滞。
ようやく着いた川。

最初は岸からやるものの、全く反応無い。

近くの渡しの兄さんに話しかけ、10往復50円で交渉成立。

手でロープをたぐって現地の歩行者やバイクを渡している。
その間、僕はボートフィッシング。
しかし、思い通りの場所に止めてくれるわけでは無く、あくまで渡しの作業優先。
ゆっくりと船が動き、ブレイクラインに平行になる一瞬のタイミングを逃さす撃ち込む。

が、ネオンナイトは曲がらず。。。
で、釣れないので対岸の奥の方へ少し歩いてみると集落があって、そこでパンと水を買ってエネルギー補充していると子供がたくさん現れて。

そのままずっと後ろを付いてくるので、

子供と遊ぶ時間になってしまう。

で、帰りも混雑の中、のろのろと帰る。

よく遊びました。
そんな感じで社員旅行は終わった。
内心は社員の中には、こういう何が起こるかわからない非予定調和な世界が苦手な人もいそうで、激しいストレスになる中で、滅入る人も出てくるのでは無いかと、心配していた。
けど、僕が思う以上にみんなはそれを消化して楽しんだようだ。
「こんなに現地の人と交流したのは過去に経験が無い。」
そんな声がたくさんあった。
僕がいたチームだけで無く、どのチームでもおそらく出会ったと思うのだけど、たった1日のミッションの中だけでも、必ず自分たちを応援しようとしてくれる人が現れる。
どんな人でも、そういう運や力を持っている。
どうやって、それを呼び込むのか。
それは、それを成し遂げようと情熱を燃やすこと、楽しそうにしていること、笑っていること。
そうすれば、人は言葉や国境の壁を越えて引き寄せられあうのである。
ミッション完遂にそれぞれが出会った、現地の多くの人の協力。
それは君たちの力である。
同じような情熱で仕事に打ち込めば、もっともっと人を動かせるのである。気持ちを動かせるのである。
日本人相手にそれを発揮するのはもっと簡単なこと。
ましてや、利害関係者ならもっと動くはずなのだ。
そしてもうひとつ。
この日本という国の凄さを改めて知ってほしかった。
世界を見渡しても、こんな凄い国はそうはない。
そこにはあらゆる可能性がある。
とても豊かでとても揃っていて、何より飢えるという心配がまるでない国。
世界中の多くの人が、自分が日本人だったらチャンスいっぱいなのに、、、と思っているはずなのだ。
その中で、日本人は自分と周囲を比べて小さな不幸を嘆いている場合じゃないのだ。
世界でも屈指の可能性を誇るこの日本で、何をすべきか。
それに気づいてほしい。
それが社員に少しでも伝わっていればい幸いだ。
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- 2012年7月12日
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