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▼ フィッシュグリップについて考える~シーバス編~
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フィッシュグリップについて考える。~シーバスシーバス編~
最近のネットで目にする意見のうち、フィッシュグリップでスズキの口を掴むとグリップが下顎を貫通し、魚の口に穴が開いて良くないという意見がある。
中には捕食ができずに死んでしまうという意見も。
最近のネットで目にする意見のうち、フィッシュグリップでスズキの口を掴むとグリップが下顎を貫通し、魚の口に穴が開いて良くないという意見がある。
中には捕食ができずに死んでしまうという意見も。
なるほど。
魚を大事にする意識もここまで高まってきて、昔からリリースを推奨してきた自分としてはとても嬉しい意識である。
魚を大事に守っていく、資源を大事に考えていく、というのは大いに結構な事でその議論は釣り人の間で盛んに行われるべきだと思う。
だけど、最近はそれを逸脱し、他人を批判罵倒し、攻撃する手段として利用されていることに対して危惧を持っている。
そこでフィッシュグリップ(以下グリップ)というものについて、一度考えを整理してみようと思った。
最初に記しておくが、
・対象魚をシーバス(スズキ)としている。
・リリーススタイルの人が使用する際においての考えとさせて頂く。
・魚を傷つけて良いという趣旨ではない。
・釣るという行為の上で最も魚に対するダメージが少ない方法を考えるという趣旨である。
グリップというのは魚を掴むための道具である。
なぜ、魚を掴む必要があるのか?
ツール(機能)として分類してみた。
1.魚を確保する(ランディングツール)
2.魚を持ち上げて移動する(移動ツール)
3.針を外しやすくする。(安全ツール)
4.記念写真を撮りやすくする。(見栄えツール)
という風に、4つの機能を果たしているのではないだろうか。
それぞれのツールには他のアイテムもあるが、
なぜ普及したかというと、2・3・4によるところが多いだろう。
1のランディングツールとしての利用に関してはたも網を使用する人も多いし、たも網を使用する人もほとんどの人がグリップを持っている事から考えると、グリップを持つ主たる理由では無いと考えたので、考察を割愛する。
次にフィッシュグリップのメリットとデメリットを、上記のツールごとに書き出してみた。
2.魚を持ち上げて移動する(移動ツール)際のメリット&デメリット
メリット
・魚に直接触れない。
これにより、粘膜を傷つけたり、体温で低温やけどを起こす心配がなくなる。
・汚れない
手で持つ場合は汚れる。
・魚を確保する力が強い
素手で持つ場合、口に親指を入れて持つ場合が多いだろうが、女性や握力の無い人だと魚を落としてしまいがちだ。落とされた魚のダメージも少しはあるだろう。
デメリット
・魚の下顎一点に魚の重量が全て掛かってしまう
・魚の下顎が貫通して穴が空いてしまう
続いて
3.針を外しやすくする(安全ツール)際のメリット&デメリット
メリット
・魚に触らないで針が外せる
上に同じ。
・安全
針と手の位置が遠くなるので、魚が暴れた際にフックで怪我をしづらい。魚のとげが刺さる事も少ない。
・支点の確保効果
口に支点を持って確保しているので、ペンチの力の向きをコントロールしやすく、針を迅速に外しやすい。やってみるとわかるが、抑え込み無しに針を外すのはかなり難しいことだ。
以上3点を考えると、安全に素早く針を外してリリースを行える、というメリットがはっきりと出ている。
デメリット
このツールを使用する上でのデメリットは特に見当たらない。
4.記念写真を撮りやすくする。(見栄えツール)
メリット
・ポーズが決まる
文化的なものだけど、他のどんな方法より見栄えがいいと思う。
・汚れない。
・安全。
スズキが暴れても親指が痛くならない。もしくはヒラメやクロダイなどのように、親指を口に入れられない場合でも使用できる。
デメリット
2に同じで、
・魚の下顎一点に魚の重量が全て掛かってしまう
・魚の下顎が貫通して穴が空いてしまう
以上まとめてみたが、ということはフィッシュグリップを使う上でのデメリットはほぼこの2点に集約される。
A.魚の下顎一点に魚の重量が全て掛かってしまう
B.魚の下顎が貫通して穴が空いてしまう
上記のデメリットにおいて、グリップの使用は良くないという意見があるのではないかと考えられる。
以下から、過去数万のシーバスを釣ってきた人間としての、個人的見解を述べる。
A.については釣り人はかなり気をつけなくてはいけないと考えている。
自分の経験上、4kgを超える魚になってくると、スズキの顎の骨格を破壊してしまうことがある。
グリップで魚を吊り上げた状態で魚が暴れると、顎が外れて開きっぱなしになる時がある。
これについては、グリップよりも親指で持つ時の方が、口が開いた状態になってしまいやすい。
親指を突っ込むと、スズキは口を閉じることができない。
この状態でエラ洗いをした方が、顎が外れてしまいやすい。
顎が外れたシーバスは、水に戻しても顎が開いたままだ。
この顎が治るのかどうかはわからない。
だけど、過去、ボートのトーナメントなどの最中にイケスに入れて観察していた場合、他の魚に比べてかなり弱ってしまったという経験が複数回ある。
だから、自分は4kg以上ありそうな、または70cm以上の魚については
・縦持ちをあまりしないで、横持ちで撮影する。
・どうしても縦持ちが必要な場合でも、尻尾付近を掴んで重さが一点に掛からないように保持する
ということを心掛けている。
尻尾付近を掴めば粘膜にダメージが及ぶが、顎が外れる事に比べればまだマシという考えである。
また、70cm以下の魚でも下記の事を心掛けている。
グリップで魚を掴む段階では結構魚が弱っているので、暴れ出すといっても1~2秒ほどの時間である。
グリップを使用してぶら下げている最中に魚が暴れ出した場合、下記の事をやっている。
1.グリップを暴れる瞬間に少し下ろして、顎にかかる荷重を一瞬抜いてあげる。
2.手首をフリーにして首振りを妨げないようにしている。
暴れる予兆は釣り慣れている人ならすぐにわかるはずだ。
首振りを綺麗にさせてあげると、顎が外れにくい。
予兆が判らない人は、縦持ちを避けた方が良いだろう。
次にBの下顎が貫通してしまう点。
最近のネット上の議論についてはこの点における事が多いようだ。
そこで、この下顎が貫通すると、魚にとって良くないのか。
という点で考えをまとめてみた。
そこでフィッシュグリップ(以下グリップ)というものについて、一度考えを整理してみようと思った。
最初に記しておくが、
・対象魚をシーバス(スズキ)としている。
・リリーススタイルの人が使用する際においての考えとさせて頂く。
・魚を傷つけて良いという趣旨ではない。
・釣るという行為の上で最も魚に対するダメージが少ない方法を考えるという趣旨である。
グリップというのは魚を掴むための道具である。
なぜ、魚を掴む必要があるのか?
ツール(機能)として分類してみた。
1.魚を確保する(ランディングツール)
2.魚を持ち上げて移動する(移動ツール)
3.針を外しやすくする。(安全ツール)
4.記念写真を撮りやすくする。(見栄えツール)
という風に、4つの機能を果たしているのではないだろうか。
それぞれのツールには他のアイテムもあるが、
なぜ普及したかというと、2・3・4によるところが多いだろう。
1のランディングツールとしての利用に関してはたも網を使用する人も多いし、たも網を使用する人もほとんどの人がグリップを持っている事から考えると、グリップを持つ主たる理由では無いと考えたので、考察を割愛する。
次にフィッシュグリップのメリットとデメリットを、上記のツールごとに書き出してみた。
2.魚を持ち上げて移動する(移動ツール)際のメリット&デメリット
メリット
・魚に直接触れない。
これにより、粘膜を傷つけたり、体温で低温やけどを起こす心配がなくなる。
・汚れない
手で持つ場合は汚れる。
・魚を確保する力が強い
素手で持つ場合、口に親指を入れて持つ場合が多いだろうが、女性や握力の無い人だと魚を落としてしまいがちだ。落とされた魚のダメージも少しはあるだろう。
デメリット
・魚の下顎一点に魚の重量が全て掛かってしまう
・魚の下顎が貫通して穴が空いてしまう
続いて
3.針を外しやすくする(安全ツール)際のメリット&デメリット
メリット
・魚に触らないで針が外せる
上に同じ。
・安全
針と手の位置が遠くなるので、魚が暴れた際にフックで怪我をしづらい。魚のとげが刺さる事も少ない。
・支点の確保効果
口に支点を持って確保しているので、ペンチの力の向きをコントロールしやすく、針を迅速に外しやすい。やってみるとわかるが、抑え込み無しに針を外すのはかなり難しいことだ。
以上3点を考えると、安全に素早く針を外してリリースを行える、というメリットがはっきりと出ている。
デメリット
このツールを使用する上でのデメリットは特に見当たらない。
4.記念写真を撮りやすくする。(見栄えツール)
メリット
・ポーズが決まる
文化的なものだけど、他のどんな方法より見栄えがいいと思う。
・汚れない。
・安全。
スズキが暴れても親指が痛くならない。もしくはヒラメやクロダイなどのように、親指を口に入れられない場合でも使用できる。
デメリット
2に同じで、
・魚の下顎一点に魚の重量が全て掛かってしまう
・魚の下顎が貫通して穴が空いてしまう
以上まとめてみたが、ということはフィッシュグリップを使う上でのデメリットはほぼこの2点に集約される。
A.魚の下顎一点に魚の重量が全て掛かってしまう
B.魚の下顎が貫通して穴が空いてしまう
上記のデメリットにおいて、グリップの使用は良くないという意見があるのではないかと考えられる。
以下から、過去数万のシーバスを釣ってきた人間としての、個人的見解を述べる。
A.については釣り人はかなり気をつけなくてはいけないと考えている。
自分の経験上、4kgを超える魚になってくると、スズキの顎の骨格を破壊してしまうことがある。
グリップで魚を吊り上げた状態で魚が暴れると、顎が外れて開きっぱなしになる時がある。
これについては、グリップよりも親指で持つ時の方が、口が開いた状態になってしまいやすい。
親指を突っ込むと、スズキは口を閉じることができない。
この状態でエラ洗いをした方が、顎が外れてしまいやすい。
顎が外れたシーバスは、水に戻しても顎が開いたままだ。
この顎が治るのかどうかはわからない。
だけど、過去、ボートのトーナメントなどの最中にイケスに入れて観察していた場合、他の魚に比べてかなり弱ってしまったという経験が複数回ある。
だから、自分は4kg以上ありそうな、または70cm以上の魚については
・縦持ちをあまりしないで、横持ちで撮影する。
・どうしても縦持ちが必要な場合でも、尻尾付近を掴んで重さが一点に掛からないように保持する
ということを心掛けている。
尻尾付近を掴めば粘膜にダメージが及ぶが、顎が外れる事に比べればまだマシという考えである。
また、70cm以下の魚でも下記の事を心掛けている。
グリップで魚を掴む段階では結構魚が弱っているので、暴れ出すといっても1~2秒ほどの時間である。
グリップを使用してぶら下げている最中に魚が暴れ出した場合、下記の事をやっている。
1.グリップを暴れる瞬間に少し下ろして、顎にかかる荷重を一瞬抜いてあげる。
2.手首をフリーにして首振りを妨げないようにしている。
暴れる予兆は釣り慣れている人ならすぐにわかるはずだ。
首振りを綺麗にさせてあげると、顎が外れにくい。
予兆が判らない人は、縦持ちを避けた方が良いだろう。
次にBの下顎が貫通してしまう点。
最近のネット上の議論についてはこの点における事が多いようだ。
そこで、この下顎が貫通すると、魚にとって良くないのか。
という点で考えをまとめてみた。
魚の口に穴を開けた場合の魚に対するダメージを考えてみた。
グリップが登場する前は魚の口を手で掴んでいた。
やってみたらわかるが、手で持っても親指で魚の口の薄膜は破れてしまうことが意外と多い。
親指で空けてしまった穴の大きさは直径1cm近い大きさになる。
グリップで空いた穴はそこまで大きくならないだろうけど、
グリップによるダメージを心配している人たちの論拠は、
この穴により捕食ができずに弱っていってやがて死んでしまう
ということである。
この穴により捕食ができずに弱っていってやがて死んでしまう
ということである。
では、親指で開けてしまった1cmの穴により、捕食に影響が生じないかを考えてみた。
魚食性の魚は様々な方法でエサを補食している。
大きく分ければ2種類あって、ヒラメや太刀魚のように、鋭い牙でエサをくわえて逃がさない、致命傷を与えて食べるタイプ。
もう一つは、大きな口を瞬時に開いて、その開いた時に口の前方の水ごと、エサを吸い込んで食べるタイプ。
もちろん、スズキは後者であり、
口を開いた瞬間の吸引力でエサを捕食する。
大きく分ければ2種類あって、ヒラメや太刀魚のように、鋭い牙でエサをくわえて逃がさない、致命傷を与えて食べるタイプ。
もう一つは、大きな口を瞬時に開いて、その開いた時に口の前方の水ごと、エサを吸い込んで食べるタイプ。
もちろん、スズキは後者であり、
口を開いた瞬間の吸引力でエサを捕食する。
これらの魚が捕食をする時は、100分の1~2秒近いスピードで口を閉じた状態から口を開く。
50cmの魚を例にしていこう。
開いた口の中の容積はコップ2杯分ほどと想像する。
およそ300〜400ccになるだろう。
この瞬時に口を開くという行為により、強烈な負圧を発生し、瞬時に400cc近い水を口の中に取り入れる。
その時にエサを一緒に口の中に飲み込んで捕食しているのである。
開いた口の大きさの直径は、50cmの魚なら直径10cmほどだろう。
開口部の面積にすると78.5cm2である。
親指で開けてしまった穴の大きさは直径1cmほどとした。
面積にすると0.785cm2
どれぐらい違うのか。
口を開いた大きさに比べて、親指で開けてしまった穴の大きさは100分の1である。
わずか1%なのだ。
魚が口を開いて大量の水を吸引しようとする時、どちらの穴から水が大量に入りやすいだろうか。
無論、面積の大きい口の方である。
結論として、親指で開けてしまった穴による吸引力の損失はわずか1%である。
これで魚の捕食力が落ちることは考えにくいと思うのだが、どうだろうか。
では、フィッシュグリップならどうか。
フィッシュグリップは俺が使っているスタジオオーシャンマークやアピアのものは直径6mmほどである。
これを用いて魚の口を貫通させてしまった場合は親指よりさらに小さい穴になる。
上の考えで計算すれば、このグリップの穴による吸引力の損失は0.5%以下である。
次に口を開いた後の閉じる時に薄膜の穴から水やエサが出ていってしまうのではないかという疑問。
閉じる時は、スズキのエラから水が排出される。
こちらも口に負けないくらいの開口部が両側に確保されるのはご存じだろう。
次に口を開いた後の閉じる時に薄膜の穴から水やエサが出ていってしまうのではないかという疑問。
閉じる時は、スズキのエラから水が排出される。
こちらも口に負けないくらいの開口部が両側に確保されるのはご存じだろう。
まとめ
ということで、
・フィッシュグリップの穴の大きさであれば魚のダメージにはならない。弱って死ぬことはない。
・他に最適な方法が無い。
が俺の考えである。
フィッシュグリップを用いると、魚に良くないというのは論拠に乏しく、印象論であるというのが自分の考えだ。(先にも書いたが、魚を大事にしようという姿勢は素晴らしいと思う)
もちろん、口に穴が開くより開かない方が良いので、開けないように気を配るべきだが、もっと大事なのは、とにかく早く水の中に戻してあげることだ。
それを最優先に考えて、行動すればそうは間違いがないと思う。
俺たちが釣りが好きである。
魚を針に掛けて釣って遊ぶ。
だけど、釣った魚は逃がす。(色々な理由があれど)
それを大前提にした時に、
1.安全に
2.少しでも魚体のダメージを少なく、
3.迅速に
リリースを行うツールとして、
フィッシュグリップは極めて有効な手段と考える。
ちなみに欧米などのスポーツフィッシング先進国は、リリースが義務づけられている魚種がある。
マグロやグルーパーだが、これらは全て船縁で下顎にギャフを打って確保し、リリースしているのである。

茂木陽一さんのブログより拝借
それで魚が死ぬとか、そういう報告は上がっていない。
そうであればやらないだろう。
たいして釣りをしない人間の感情的な意見で、歪んだ方向に釣りの考えが曲げられていくのを看過できず、今回のログを書いた。
おまけ
グリップによって開いた穴は再生するのか
実際に検証したことは無い。
が、他の魚の事例から考えると、再生も1~2ヶ月程度なのではと思っている。
一つはピラニアの話であり、スズキの話ではないが、魚体の後方部&尾ビレを完全に消失しても治るということは、血管・筋肉・神経・粘膜・神経の全てが修復していると考えられる。
カサゴはスズキにかなり近い魚であり、スズキも似たような回復をするのでは無いかと考えられる。
となると、口の薄膜(粘膜)は比較的回復しやすいのではないだろうか。
カサゴはスズキにかなり近い魚であり、スズキも似たような回復をするのでは無いかと考えられる。
となると、口の薄膜(粘膜)は比較的回復しやすいのではないだろうか。
- 2014年9月24日
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