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▼ ハンドメイドナイフ製作日記
- ジャンル:日記/一般
- (オリジナルナイフ製作)
昔から当ブログを見てくれている方はご存知かと思いますが、僕は時々趣味でナイフを作ったりしています。
今回は昨年末時間を見つけてはコツコツと作っていたナイフ製作の模様をご紹介。
あくまで我流なので生暖かい目で見て頂けると助かります@@
■ ハンドメイドナイフ ■
まずはデザインの設計です。今回製作するナイフの用途は釣りを含めたアウトドアでちょっと使う用のコンパクトナイフ。
良い感じに盛り上がる村岡さん
村岡さん主催の忘年会のプレゼント交換用のナイフだったのでナイフに詳しくない人が持っていても問題になりにくい刃渡りにしたかったので刃の部分が60mm以下のコンパクトナイフです。
ブレードの切り出し
いつもは設計線に沿ってボール盤で穴を開けてサンダーで切り出して形を出していくのですが、今回は同じ物を複数個作る予定だったので友人に頼んでレーザーで切り出してもらいました。
切り出してもらったブレードに刃のエッジをベルトサンダーで軽く付けたところです。
今回使用した鋼材はV金10号。いつもはATS-34を使っていますが日立金属が生産中止したため手に入らなかった為初めてV金10号を使用しました。
フルタング(ブレード鋼材がグリップエンドまで続いているもの)モデルでグリップ材の内部に鋼材が隠れるのが僕の好みです。
個人的にはランドール社のナイフがこの世で一番カッコいいと思ってますので、僕のナイフもランドール風のデザインで作ってます。
ヒルト材 加工
ヒルトってのはナイフの鍔(ツバ)の部分。僕の好むデザインでは真鍮の色が合うので今回も真鍮でいきます。
ボール盤でブレードの厚みの穴を開けてヤスリで穴を繋げて拡大していきます。
根気のいる作業ですので耐えきれず職場のエアタービン(歯科用)で拡大していきました(笑)
グリップ材の鹿角
グリップで使う鹿角を切り出していきます。ねじれなどの形状によっては1本の鹿角で使える部分は極僅かだったりします。
そのため我が家の物置には鹿角のストックが何本も転がってます(笑)
鹿角の切断
ゆっくりと熱を発生させないようにノコで切っていきます。熱を発生させるように切ってしまうとトンデモナイ臭いが出てきます。
性に目覚めた男子中学生のゴミ箱のような臭いに部屋中が包まれるので注意です。
鹿角の加工
鹿角は表面の皮的な部分、その内側の硬い部分、そして中心部はボソボソとした構造をしています。このままでは中のボソボソが鋼材と繋がることになり強度に不安が残るので僕はいつも内部のボソボソを取り除いて使用しています。
鹿角の加工2
内部をボール盤でくり抜いていきます。臭い防止策としては鹿角に十分に水を含ませてから作業を行うと臭いがほぼ抑えられます。
鹿角の加工3
内部をくり抜いた後、ブレードに合わせて内部に流し込み型の硬質プラスチックを充填します。これで鋼材と鹿角の遊びもなくなりますし強度の補てんになります。
グリップ部の加工
仮組みをしてデザインの確認を行います。僕の作るナイフのデザインは『刃 真鍮ヒルト ウッド 薄い真鍮 鹿角 薄い真鍮 ウッド 真鍮グリップエンド』というデザインで毎回作ってます。
今回白木に焼きを入れて使用しようと思っていたのですが、組んでみると質感が気に入らなかったのでウッド部分を変更します。
黒檀の加工
グリップのウッド部分を黒檀という木材に変更する為に黒檀を切り出していきます。非常に硬い木材で非常に高価な木材ですが磨いた後の何とも言えない艶や深い黒が非常に魅力的な木材です。
焼き入れ後の酸化膜処理。
僕は気合いを入れて作るナイフの焼き入れは業者に出して行ってもらってます。今回はクリスマスプレゼント用なので業者に頼みました。八田工業に依頼すると硬度証明書もついてきて間違いがないです。
焼き入れ後の酸化膜を研磨して磨いていきます。酸化膜アリでもカッコイイ場合もあるのですが、今回はデザイン上小学校時代の小刀みたいになってしまうので研磨しました。
仮り組み
グリップエンド部も加工して組んでみます。ここでグリップエンドとブレード鋼材を貫くように穴をあけて鉸め用のピンを打てるようにします。
今回2mmの穴を開け、真鍮棒2mmをはめてハンマーで叩いてかしめます。
本組み
エポキシ接着剤をしっかりと塗って本組みします。かしめピンを一緒に打ったので固定の意味があるかは不明ですが、一応バイスで固定しておきます。
グリップ部分完成とシース製作
黒檀の部分含めベルトサンダーで削って形を整えました。外形が決定したのでシース(鞘)を作っていきます。
型を取ってから3mm厚のヌメ側から切り出します。
内面をコバコート仕様に
皮の裏面はボソボソと毛羽立っています。通常のレザークラフトの場合は皮の裏面はトコノールなどのコバ仕上げ材を塗って擦ってテカテカにして毛羽立ちを抑える処理を行います。
しかし今回は釣り場で濡れても良いようにコバコートを使用します。シース内面からの水の染み込みを抑えることでナイフを錆びにくくなるかなと。
シーズ製作中
縫っていく前に接着剤で接着します。皮が傷つかないように端皮を介して抑えておきます。
ブレードとヒルトの連結部を溶接
ブレードと真鍮のヒルト部分に隙間があると錆びやすくなるほか、不衛生になり食品を切った際に食中毒の原因になったりするので溶接作業を行います。
通常は低融銀ロウを使用するのですが今回のナイフはブレード自体の長さが短い為、低融とはいえ熱処理を終えたブレードが焼き戻される可能性があるのでレーザー溶接を行いました。
本格的に刃付け
切れ味を出すために本格的に刃付けを行います。ナイフ専用の研ぎ器で行います。僕はランスキーのシャープナーを使ってます。
誰でも均一角度で砥ぐことが出来るのでお勧めです。
グリップ部分の艶出し
黒檀と鹿角部分をオイルフィニッシュしていきます。WATCO(ワトコ)オイルを縫っては染み込ませ、塗っては染み込ませを繰り返してから極々細かいスポンジヤスリなどで擦って艶を出します。
魚の血などが染み込まなくなるので防汚効果も期待できます。
完成
完成したシースとナイフ。少しずつ皮が着色していく工程も楽しいですが、今回はプレゼント用で誰の手に渡るか分からないので染色して最初から渋さを出しておきました。
今回初めてV金10号を使用しましたが、ATS-34と比べると砥ぎにくいという印象でした。
しかしサビにはATS34よりも強く序盤で濡れたまま放置してみましたが明らかな差を感じました。
作品としては満足していますが、研磨した時の深みのある輝きはATS34の方が好みかな~。
ATS34も何とか手に入ったのでまた時間を見つけてコツコツ作ってみたいと思います♪
- 2019年1月10日
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