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さようなら星のさんぽ道

  • ジャンル:家族

 を受けて舞い上がる凧に、ひとりの人間の笑顔が吹き登る。


いずれ地上に落ちた凧に思いは通じず、ついさっきまで同じ思いだったはずの存在が、何故大空を再び求めないのか解らずに途方に暮れる。


その事実を理解するのはいつになるか、僕はその手助けの存在を待ちながら、そっと見守る。



 やがて、背後から強く吹く風に不意を突かれ手を離れた凧が、自然と空へと舞い上がる。


慌てて握り直した糸をなんとか納めた小さな手は、冬の冷たさに赤く色づく。


でも、まだきっと大丈夫。


限界を超えて、失敗して、わからなくても前に進むことが、ひとつの道となる。


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 はいつまでも輝くわけじゃないらしい。


去年の暮れ、仕事の最中に「オリオン座が見える…すごい」と口にした後輩の言葉に、僕は「釣りをしていると、オリオン座なんていつも見えるよ」と自慢気に言った。


「…でも、オリオン座の星って、どれかひとつ見えなくなるらしいですよ」


えっ…なんで?


聞くと、どうやら爆発して消滅してしまうらしい。


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今見えている星の光は、その光の距離だけ離れた年数の前の星の姿。


嘘が現実で、現実がまるで嘘みたいにぼやけているような話だな、と思った。




 まりがあれば終わりは必ずやって来るものなのかもしれない。


たくさんの人を笑顔にさせてきたであろう小さな地域で生まれたその光は、やがて溢れる程に大きくなった温もりを保ったまま、ひとつの決断を下した。


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長く続いた人々の思いの光が、迎える平成の終わりと共に、リアルタイムでひとつの幕を閉じた。


"見たくてももう見れない"となる前に、家族みんなで見に行けて良かったと思う。


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