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ヴィヨンのソゲ

  • カテゴリー:日記/一般
10月28日釣行。


この日は猫が甘えてきちゃってなかなか釣りに行けず。

やっと釣りに行けるようになったのが午後1時くらい。

全く情報のない鉾田に。

着いてみるとここしかないという場所にカニ網師が竿を出している。

鉾田のカニ網師は専業漁師の方なので腕自慢のサーフアングラーより地形を見るのが上手い。

因みに自分は釣りの腕は下手くそで釣果は全然だけど、地形を見る目は誰よりもあるつもり。

これだけは絶対負けない、というのがサーフの地形を見る目。

なぜなら大学の時から研究として海岸線などに知識があったのでそりゃ一般人に負けるわけがない。

そんな自分でも釣果が伴わないところを見るに、地形を見る目よりも重要なのは社会協調性、要するに人から得られる情報なのだろう

ライングループの情報には絶対に勝てない。

そんな情報性に辟易していたので、逆に全く情報のない、「釣れない」「ホゲた」という情報の集まっている鉾田に来たのだった。

この日に鉾田に着いた時は、ここで成長してやる!そんな意気だったと思う。

しかし、このブログをお読みの方は太宰治のトカトントンという小説をご存じだろうか?

無いなら是非読まない事をおススメする。

無気力の境地ともいえる小説でどんなに頑張ろうとしてもトカトントンという音が聞こえてやる気がくなる、という私小説。

因みに青空文庫で読めるので興味のある方は読んで見てはいかがだろうか。

自分もこの時、高邁高尚な思想を持ち合わせていたにも関わらず、確かにトカトントンという音が聞こえたのだ。

「ここじゃ釣れない」「釣れる気がしない」

成長してやろうという思念思想がまるで虚空に崩れ去るが如く。


而して釣り人は海に居れば釣り始めねばならぬ。

まるでニーチェの超人論の冒頭のように「だから俺は言ったのに」とばかりに離岸流を避け隣の瀬にかっ飛び棒フルメッキを投擲。




やっぱりソゲ。


ここで更なる釣果のない情報を求めて散々人がボウズになった、というウワサのポイントへ。

早速さきほどのかっ飛び棒フルメッキを投げるとなんと一発で根掛ロスト。

これはさしもの自分も一投にて敗走。

帰って猫を撫でました。

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