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アオリーQ NEO 3.0号



こんにちは。

それでは早速、今回のインプレッションです。




 
スペック

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長さ:3.0号
重さ:16g
沈下速度:約3.0秒/m
メーカー:YO-ZURI
機能:トリックフック、ローリングスイベルアイ、
    アローヘッドシンカー



ヨーズリから販売・・・されていたエギ。

というのも現在廃盤になっています。
廃盤になっているルアーを今更紹介するのもどうかと思いますが唯一性を孕んだ優秀なルアーなので紹介させていただきます。

・・・ただし、以下の条件に当てはまらない方は購入をしないでください。


①堤防からの深場or潮の当たる場所で釣りをする
②秋イカ狙いor3号がジャストなライトな竿を使っている
③シャクって落とす基礎的な使い方をする
④テンポよくイカを拾いたい



順番に解説します。



①堤防からの深場or潮の当たる場所で釣りをするについて。

まずこのエギの唯一性は3号で約3.0秒/mであるということ。

このフォーマットのエギが現在発売のエギだけでなく過去を振り返っても少なく、かなり貴重です。
現在多いのは約3.5秒/m~3.7秒/mのエギになります。

このようなエギは深場や潮が良く当たるポイントでは底取りに時間が掛かったり着底が分かりにくかったりします。

しかしアオリーQネオは3.0秒/mなので深いポイントでもはっきりした着底感と手返しの良さが魅力です。



②秋イカ狙いor3号がジャストなライトな竿を使っているについて。

勿論このエギにも3.5号verがあり沈下速度も変わらず3.0秒/mです。

しかしこのフォーマットは世の中に多く存在します。
ヨーヅリ然り、DUELやヤマシタなど。

しかし秋イカの時期には3.5号では大きいことが多いです。
400~700までのイカを狙うのであれば3号がジャストだと思うのでこのエギの唯一性が活かされます。

またそもそもライトな竿を使っている場合には3.5号は選択肢にも入らないと思いますので自動的に3.0号のエギということになります。



③シャクって落とす基礎的な使い方をするについて。


例えば潮の当たっているポイントなどで行われるドリフト釣法など。

早めの沈下速度という特性上このような特殊な釣法には適していいません。

よってぴょんぴょんシャクってドカンとフリーで落とす、これをテンポよく繰り返す釣法をする方に適したエギということになります。



④テンポよくイカを拾いたいについて。


上記にもあるようにじっくり一つのポイントで粘って時合いを待つようなスタイルや、スレイカを反応させるような使い方には向いていないと思います。


運用方法としてはその早めな沈下速度を活かして秋イカの時期に堤防などの深場をテンポよくランガンするような釣り、ポイントを熟知していてピンを打っていく釣りに向いているということになります。

実際、自分の最大サイズはピークRV3.5号で釣りましたのでこのエギが年中最強!というわけではありません。



また、購入しないでくださいというのも、一部のアングラーがこのエギの優位性に気付いているのか、何故か3.5号の弾数は豊富なんですが3.0号はあまり出品がない状況になっています。

そんなアングラーの方のためにも自分の釣りに合っていないなと感じる方、ビビッと来なかった方は購入しないよう、釘を刺しておきます。

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飛距離




フォーマット以外の良い要素について紹介していきます。

まずは飛距離。

これが素晴らしいぐらいに飛んでいきます。
自重からというよりは飛行姿勢が素晴らしく、お尻から空を裂く様にスパーン!と飛んでいきます。

自分が使ってきた中では3号の中では1番飛距離が出るエギだなと感じます。

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(苦労して撮った割にはわかりにくい・・・)

手元にあった3号のエギとの比較です
左からエギS2β、アオリーQネオ、アオリーQエースになります。

これからわかるように全体的にスリムで変化のない形状をしています。

またエギ王Kと比較した場合も面や変化が少ないので飛行時の抵抗になる部分が少ないです。

この変化のない形状が飛行姿勢を生んでいる、と考えていいでしょう。

最近、同じようなウエイトのエギ政を使用したのですが飛距離のギャップに驚きました。

またこのおかげか多少風が吹いてもぐるぐる回転したり飛行姿勢を崩したりということが少ないと思います。




 
アクション




ヨーヅリのエギらしい素晴らしい3Dダートをします。
とはいうものの、どちらかというと高さは控えめで横にバキューンと抜けるようなアクションが特徴でしょうか。

またこの時の引き抵抗がとても軽いのが特徴です。

冒頭の写真からもわかるように背中の反りが少ないことや変化が少ない形状なところを、頭下がりにすることでアクションと引き抵抗の両立を図っているのでは・・・と妄想しています。

後継?のアオリーQエースと比べてもその引き抵抗の軽さは明らかで、遠投した先でもしっかり動いてアピールしていると想像できます。

また、昨今のしなやか軽量系のエギングロッドのライトなクラスでもしっかり動いて誘えると思います。


敢えて言うなら、これらの特徴を3.5号も持っていると思うので大きなアクションと軽い引き抵抗、先の項目の飛距離を目当てに購入されるのは良い選択だと思います。




 
弱点




特徴的な早い沈下速度や大きいダートアクションは時には悪い方向に働くと考えられますがこれらを弱点というのは無粋でしょう。


このエギの真の弱点と呼べるポイントはアイ部分にあるローリングスイベルです。

これが長く使用しているとシャクった時の衝撃でだんだん馬鹿になっていってブランブランになります。

そうなるとアクションも変わりますが、ヨーヅリもこれはマイナス要素と捉えているようで後継?のアオリーQRSでは内蔵型となりました。
なぜか最近再び剥き出し型の物が出ましたが

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対策としてはボディの方を接着剤やUVレジン等で固めて動かないようにしてあげると劣化しなくなります。
(写真の物もしてあるんですがわかりにくい)

この際、ローリングスイベルそのものも固定してしまって固定アイ化してしまったこともあるんですが、アクションが硬くなったような気がしたので若干遊びがあって力が逃げるローリングアイの方が合っているなと感じました。




 
その他




冒頭にもある通り残念ながらこのエギは廃盤となっており、フリマサイトや中古店からの購入が主な入手経路になります。

適正価格は状態にもよりますが新品に近いもので700~900円といったところでしょうか。
1000円を越えてくるとちょっと高いかな・・・

あまりにも布がボロボロになっているものはそれが抵抗になるのでできるだけ綺麗な状態のものが好ましいです。

そういう視点で言うと布はクリアで光を透過してキラキラする物とは違い、硬くてビタッと密着しているタイプなので、一か所傷が入るとどんどんほつれていくということは比較的少ないです。



また簡単に手に入るものではないので冒頭の写真のように下側のカンナは曲げて根掛かりを避けるような工夫が必要かと思います。

勿論イカの掛かりも悪くはなりますがこのエギを抱いてくるような高活性なイカは大体掛かりますので問題ありません。
イカパンチを掛けるような繊細な釣りは他のエギに任せましょう。

カラーについても既に廃盤品なので以下略。




 
総括




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堤防や漁港などで秋イカを狙った打っていくような釣りにおいて現状、このエギの右に出るものはいないと言っていいと思います。

いわゆるパイロット的なルアーですがエギングの特性上、いたら食う現象が割と多いと感じるのでこのエギで終わってしまって次に行った方が・・・なんて思うこともあります。

廃盤なので使用する際にはロストしないように工夫と注意をする必要はありますね。



近い存在としてヤマシタのエギ王Kがありますがあれよりはフォールが早い気がします。

そこで、ロストしないよう太糸を入れると遠投先でちょうどいいぐらいのフォールスピードになりますし、アクションがこちらの方が派手です。
シマノも近いがアクションが微妙過ぎた記憶が

エギングの基本的な投げてシャクって落とす、これを繰り返すという意味では普遍的なエギであると思います。



昨年のフィッシングショーでヨーヅリだったかDUELだったかのブースで3.0号3.0秒/mのフォーマットのエギは、とお話したのですがこれから登場してほしいものです。

それまで私は何とかこれで食いつないでいこうと思います。




それでは。

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