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登石 ナオミチ
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▼ 相模湾が釣れなくなった理由
- ジャンル:釣行記
昔は良く釣れたのになー。
これ、釣り人なら一度は聞いたこと、ありますよね?笑
今は、シーバスが少ないで有名な相模湾でも、昔はよく釣れた時代なんてのがあったと聞きます。
また自分も、まだ今のペースで相模湾で釣りをするようになって6年目ですが昔はよく釣れたパターンだったけど最近はあんまり…
ってゆうのも、感じますしね。
片瀬河口のヒイラギパターンなんて、5年前は………(遠い目)
では何故釣れなくなったと言われるのでしょうか??
そこに理由はあるのでしょうか?
そこを僕なりに考察してみました。
まず始めに…
このログの内容は完全に僕個人の考えであり、曖昧な点や想像に過ぎないものを多く含みます。
またこれから僕の考えが変わる可能性も多いにあります。
なので、こんな風に思ってる人も居るんだ〜というくらいに思って頂けると嬉しいです。
では本題。
⚫︎海流の変化
自分は生物系の大学の学生なので学校の図書館のパソコンから学会に発表された論文を自由に見ることが出来ます。
その中で、相模湾についての興味深い論文を先日発見しました。
かなり古い論文なので著作権的なものはまだ有効なのかは分かりませんが、一応怖いので詳しい内容は省略させて頂きますが、内容は相模湾の地質と流れを調査し、考察したものでした。
調査時期は昭和58年。
今よりは釣れていたと言われる時代ですね。
調査方法は相模湾を真鶴から三浦半島までの58ポイントに分けて、それぞれのサーフを形成する岩石、軽金属の種類別の割合、またその割合の上位3種類の直径を図ると言うものでした。
そもそも、相模湾のサーフを形成する石や砂は、相模湾の両端に存在する岩石海岸の侵食によるものと、各河川から運搬されるもので、形成されています。
その調査の結果。
富士火山を源をする早川からは安山岩礫が。
丹沢山塊から流れる酒匂川からは丹沢山塊に多く存在する石英閃緑岩礫や緑色凝灰岩が。
平野部を多く流れる相模川では緑色凝灰岩を中心に様々な小さな礫岩が運搬されていることが分かり。
またその河口から各調査ポイントの岩石の構成成分を調べると、各河川から運搬された岩石は相模湾の東方向へ移動していく事がわかりました。
ほんとは凄く分かりやすい図やグラフもあるんですが、それも同様の理由で省略。
この論文は、ここからとても詳細に考察をしているのですがこれも省略。
⚫︎現在の相模湾
さっきほどの調査結果を見て、違和感を持った相模湾アングラーの皆さんは多いのではないのでしょうか??
ん?相模湾のサーフの流れって東向きじゃなくね??
僕もそう思いました。
相模川は河口から西向きに向かって流れてるし、
片瀬川も引地川も西向きですよね。
また最近、うちの研究室で行われた調査でも早川の運搬岩石も西向きに移動しているという結果になったそうです。
それに大磯らへんを境にして、サーフが砂中心のサーフか石中心のサーフかが変わりますが、年々、石は西方面に移動してる感じがします。
でも、この論文の調査結果を見る限り間違いなく相模湾の河川から運搬された岩石は間違いなく東方面に進んでいます。
「この調査が行われた昭和58年の時点では。」
⚫︎昭和58年と今の相模湾の違い
では、これは仮定ですが相模湾の流れの向きが変わっているとして、その原因は何でしょうか?
まず挙げられるのは、サーフから海に突き出た人工物の建設ですね。
昔は、江ノ島以外に、海岸線の流れを妨げるものはありませんでした。
しかし、近年ではこれ以上の砂の減少を防ぐために様々な人工物を海岸に建設しています。
また人口の増加による港の整備も行われました。
茅ヶ崎漁港の完成が昭和62年。
片瀬漁港は平成3年着工。
そのほか平塚港や茅ヶ崎ヘッドランドの完成など。
現在では様々な人工物が建設され、海へ突き出ています。
また、河川をコンクリートで護岸してしまった影響から川から運搬される砂や石の激減により、今度も相模湾のサーフの砂の減少は今後も避けられないでしょう。
ほんとここ数年で僕の地元の海も砂が減って、一気に景色が変わってしまいましたもんね。
よって今後も砂の流失を防ぐために、様々な海へ突き出た人工物が建設されることが予想されます。
⚫︎釣りへの影響
ではなぜ、海の海流の向きが変わると魚が釣れなくなるのでしょうか?
「そりゃ〜長年の流れの向きが変われば魚だって釣れなくなるだろ〜よ!」
と、言いたくなりますがここはとりあえず頑張って考えてみます。笑
まず、相模湾に魚を呼び込む要素とはなんでしょう?
僕は「川の存在」であると思います。
相模湾に限らず、川は海へと様々な栄養源を海へと運びます。
また淡水の匂いというのは、川へと登る性質のあるスズキにとってはとても重要なファクターでしょう。
川とは本来、長い年月をかけて海に川の通り道を作ります。
海底を削り。障害物を流し去って。
少しづつ川の流れは道を作りより遠くへと淡水を海へ届けます。
そこで、海の流れが変わり、川の海への流れが変わったらどうでしょうか?
長い年月を使って作ってきた道を外れて新たなルートを通り外海へ通ることになります。
これは今までのように、川の流れを海の遠くまで運ぶことが出来なくなることを意味します。
すると外海を回遊していたスズキは川の存在を感じることなく、相模湾を素通りしてしまうのではないでしょうか?
もちろん、川へ登るスズキも減少します。
それが今の相模湾の実情ではないでしょうか?
⚫︎まとめ
かなり長い記事になりましたが、最後にまとめといきたいと思います。
人口増加による港の整備。
河川のコンクリート護岸化により砂の流失が起き、それを防ぐために海岸に様々な人工物の建設。
↓
相模湾の流れの変化。
↓
川の海へと注ぐ流れの変化。
↓
川の影響が外海まで届かなくなりスズキが相模湾へと入るファクターが減る
↓
「釣れなくなる!」
こんなんでどーでしょうか?笑
もちろん、そんな相模湾ですが僕は大好きな海ですが♪
また冒頭でも書きましたがこの考えはあくまで僕個人の勝手な考えです。
好き勝手言ってるんじゃねーよこの若造が!!
という人も大勢いるのではないかと思います。
なので、他の考えがある方は遠慮なくコメントして下さると嬉しいです。
また僕が把握しきれていない河川は相模湾に無数に存在します。
なので、コメント欄にて、皆さんのホームにされている海へと注ぐ川や流れ込みの向き(東向き 直進 西向き )を教えて下さるともっと嬉しいです!笑
最後まで稚拙な本ログを読んで下さりありがとうございました!
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- 2014年7月26日
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