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村岡昌憲
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▼ 東京湾を握る
- ジャンル:日記/一般
この一ヶ月は本当にタフな月だった。
億単位のリスクの決断が相次ぎ、あまりストレスを感じるタイプではないのだけど、さすがにこの緊張の連続で、夜に気が立って眠れないなんていう初体験みたいなこともあった。
が、ここに来て相次いで成果が花開く。
日本人なら誰でも知ってる大企業の仕事。
4年越しのプロジェクトの検収がとうとうあがる。
同時にこれまた大企業の大きなプロジェクトを受注。
その先にいつも地球環境があり、地域住民の苦悩がある。
自分たちの仕事の成果に、彼らの笑顔や安心や健康といった身近に感じられるものがあるのである。その笑顔や健康が僕らの技術や努力の結果としてあることを、多くの人は知らないだろう。
だけどそれでいいのである。
いい空気とは、元々当たり前のようにそこにあったものだから。
いつの日か、人々はそれを失ってしまったのである。
それを取り戻すための闘いに仰々しいものは似合わないといつも思ってる。
大企業と二人三脚でそっと取り戻し、元の空気環境へ戻していく。
そんな仕事をしている自分はなんと幸せなんだろう。
そんなことを思いながら、週末の会社を後にした。
正直、体はボロボロであった。
今週末はゆっくりと休む。
そう決めての早い帰宅だったのだが、夜、録画したNHKの「ニッポン釣りの旅」を見ていて、東京湾のシロギス釣りをやっていて、シロギスの寿司なんかが出ていたもので、つい友達にメールしてしまった。
翌朝は結局海の上でこんな写真を撮っていた。
40年前はとても汚染がひどく、食べられる魚がほとんど無かった東京湾。
その東京湾も今、シロギスが最盛期。
自分は環境の仕事をやっている人間なので、その東京湾の水を取り戻す闘いがどんなものだったかを知っている。
環境省、港湾局、大企業、住民、多くの人、その闘いは長く壮絶であった。
東京湾に注ぎ込む多くの河川の、それぞれのまた多くの排水口。
その一つ一つを綺麗にしていく。
小さな成果を少しずつ積み重ねていく。
起死回生の策など無い。とにかく汚れを出さない。
その小さな積み重ねの向こうを信じて40年頑張った人たちがいる。
その結実がこのシロギスなんである。
だけど、それを普通の人が意識することはほとんどない。
釣り人ですらも、それを知らずに釣っている人がほとんどであろう。
でもそれでいいのだと思う。
元々あったものなのだから。
僕の仕事も、きっと気付いてもらわなくたって、いい。
誇りは胸の中。
この日は寿司を握ろうと決めていた。
帰りに深場もサビキで探って、サッパと小アジを手に入れる。
釣り人が握る寿司のシャリに、砂糖は入れてはいけない。
砂糖を入れれば保存性こそあがっても、ネタの旨味は大きく損ねてしまう。
酢と塩で締めたシャリをさっと握り、特大のネタをそのまま盛る。
口の中のバラケ具合なんてどうでもいい。
東京湾を握るのだ。
久々の天下獲り。
- 2007年7月1日
- コメント(8)
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