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村岡昌憲
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▼ たふたふと 前編
- ジャンル:日記/一般
若い頃からタフなやつに憧れていた。
タフな生き方はしてきたつもりだけど、タフなやつにはなれなかった。タフっていうより、てふてふとってな感じか(笑)与謝野系でござる。
睡眠時間が少なくたって、どれだけ稼いでいたって、タフかどうかとはあんまり関係ない。結果を恐れずに何度だって地べたを貼ってでも、また立ち上がって、常に夢に向かって前進していく。
これが僕の中でタフなやつという定義だ。
僕はいつも夢を追って生きてきたし、そのほとんどを実現させてきた。残る夢はたいそうな物語ばかりになったけど、ここからが本当の物語になるはずであるし、それもいずれ実現できるんだという根拠のない自信にあふれる今の自分は、このまま一気に夢までたどり着くか、それともいつものように叩きのめされて、また一から構築していくのか、その結果は神のみぞ知る訳で。
ただ、振り返れば逆境であったと思うこの年。濃い闇夜のような絶望が、僕の物語を突如新しい絵の具で塗り替えるように打ちのめし、そこから始まった病魔との戦いが、結局は時間の流れに解決をゆだねるという結果を呼んだ。
そこからまた前へと動き出した僕がまだ足を踏み入れたことのない道を望んだ時に、次々とその道を知る人との出会いがあった。その道ははっきりと自分の夢に向かっていて、その過程をたどる上で極めて重要な人達との出会いがあったと思う年でもあった。
夢と口走るのは簡単な事だけど、ほとんどの夢は小さな成果の積み重ねにあるものであり、その小さな成果を出すための苦労を惜しんで動かない人が本当に多いと思う。というか、もはやその苦労を惜しまないことが一つの才能であり、夢を実現するかどうかの絶対的な分岐点であるのではないかと。はっきりと道を見定めていれば、たとえそれが遠回りにしか思えなくても、ひたすら目の前の成果を求めていくだけでいずれは夢へと近づいていく。そんな風に人の道はできている。それを体で知った年でもあった。
- 2002年12月5日
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