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村岡昌憲
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▼ Area2-8 ~シーバス 荒川~
- ジャンル:釣行記
- (area-釣行記-)
Area2 - Stage8 ~ 平成の奇跡 ~
2002年9月28日 荒川下流
最近の釣りビジョンをご覧になった方はわかるかと思うのだけど、実は今年の荒川の攻略にはさんざん手を焼いていた。番組の時もそうだし、プライベートの時もそうだった。
岸際にビッシリとイナっ子が群れ、思うようにこっちのゲームに持ち込めない。
緩い流れのシャローで魚がいるのにどうしても掛けられないといった苦悩を抱える事が多かった。
橋周りを攻めれば、魚を掛けることはたやすいことだけど、サイズを選ぶのは難しい。
ちなみに、シーバスの数多くあるヒットパターンで、最も美しいヒットパターンは川の橋の明暗部パターンではないかとよく思う。
橋の上からルアーをキャストする大馬鹿さえいなければ、この釣りほど楽しいものはないと思うのだ。
しかし、明暗部の釣りも何年もやってるとさすがに飽きが来る、
この時期に狙っていくなら、当然スズキサイズだろう。
もちろん常に80センチ以上が掛かるという前提で、視野に入れてタックルを選び、ラインシステムを組み、ルアーを選ぶ。
ポイントは「BOW」
土曜の夜だけど、今日は小潮だし、人がいないんじゃないかって言う期待は見事に裏切られる。
土手の上から見渡すと、まあ見事な数の人柱が点々と。
だけど、今から移動するのは下げ潮の時間もあとわずかだし、面倒だってんでやってみることにした。
そんでね、思ったんだけど。やっぱりみんな立ち込みすぎ。膝ぐらいでいいんだって。
間に入れてもらおうにも僕が立ち込みたい位置は遙かに浅い側。ルアーを落としたいところも、彼らの後ろ側。
後ろでルアーを投げられるって話も嫌だろうし、そもそもマナー違反だから、ここは渋々と移動することにした。
岸際を歩くとすごい数のイナっ子が逃げていく。
8月のまんまだ。
2002年9月28日 荒川下流
最近の釣りビジョンをご覧になった方はわかるかと思うのだけど、実は今年の荒川の攻略にはさんざん手を焼いていた。番組の時もそうだし、プライベートの時もそうだった。
岸際にビッシリとイナっ子が群れ、思うようにこっちのゲームに持ち込めない。
緩い流れのシャローで魚がいるのにどうしても掛けられないといった苦悩を抱える事が多かった。
橋周りを攻めれば、魚を掛けることはたやすいことだけど、サイズを選ぶのは難しい。
ちなみに、シーバスの数多くあるヒットパターンで、最も美しいヒットパターンは川の橋の明暗部パターンではないかとよく思う。
橋の上からルアーをキャストする大馬鹿さえいなければ、この釣りほど楽しいものはないと思うのだ。
しかし、明暗部の釣りも何年もやってるとさすがに飽きが来る、
この時期に狙っていくなら、当然スズキサイズだろう。
もちろん常に80センチ以上が掛かるという前提で、視野に入れてタックルを選び、ラインシステムを組み、ルアーを選ぶ。
ポイントは「BOW」
土曜の夜だけど、今日は小潮だし、人がいないんじゃないかって言う期待は見事に裏切られる。
土手の上から見渡すと、まあ見事な数の人柱が点々と。
だけど、今から移動するのは下げ潮の時間もあとわずかだし、面倒だってんでやってみることにした。
そんでね、思ったんだけど。やっぱりみんな立ち込みすぎ。膝ぐらいでいいんだって。
間に入れてもらおうにも僕が立ち込みたい位置は遙かに浅い側。ルアーを落としたいところも、彼らの後ろ側。
後ろでルアーを投げられるって話も嫌だろうし、そもそもマナー違反だから、ここは渋々と移動することにした。
岸際を歩くとすごい数のイナっ子が逃げていく。
8月のまんまだ。
この岸際から水が引くタイミングがチャンスだ。
15分ほど歩いて、川がまっすぐな所に入る。
シャローと違い、砂が洗われるからヌタヌタしていない。
ヌタヌタしている方が大きいのが出ると前は思っていたが、最近は砂が重く、サラリとしている方が大きいサイズが出る気がしている。だって、流れが速いから微粒子みたいな砂は流されてしまって泥っぽくないわけで。
そうはいっても沖は特に沈み根みたいなのは無く、フラットな砂泥が続くだけの地形。
狙うとすればブレイクラインしかないだろう。
時計を見る。22時。すでに下げ模様。
まずはくるぶしぐらいの所からキャストを始める。
だんだんと流れが速くなってきたので、ビリケン11センチをセット。
水面をちょいとジャーク気味に探りながら、誘ってみる。
10分ほど反応がないので、今度はレアに変えてみる。
しかし、これも反応無し。
イナっ子は相当な数がいるみたいだけど、結構穏やかなので魚は回ってきていないのかもしれない。
釣具屋で買い込んできた色々なルアーを試しながら、泳ぎをチェックしつつ回遊を待つ。
まだ始めて30分もたっていないのに、右肩がしびれ出す。
まだ始めて30分もたっていないのに、右肩がしびれ出す。
竿の弾力でキャストすれば肩なんて使わないのだけど、手首が痛いのでどうしても肩でキャストしてしまうのか、理由はよくわからないけど、痛いのは確かな話。
重いルアーをキャストすることすら辛くなってきた。情けない話だ。
軽いキャストで飛んでいくレアで押し通す。
15分ぐらいたっただろうか。
イナっ子のジャンプや水面を荒げるシーンが頻繁に見られるようになった。
何となく大きいサイズの気配も感じないでもない。
慎重に。
レアリップレスをフルキャストする。軽くジャークして重心移動を前に戻す。
そこからは絶対に沈まないワンダーみたいなもんだ。
デッドスローで流れに乗せながら、大きなU字を描く。
Uターンする直前にもう一度ジャーキングを必ず入れる。
この理由がなんでかは下で書く。
すると、
ゴッ!
とバイト。
来た!
力強くアワセを叩き込む。
シーバスはいきなりエラ洗いで応戦。
流れに乗って走るのを、半ば強引に押さえ込む。
荒川は幅が広い分、江戸川よりは流れが緩い。岸際も乱雑としていないのでブレイクの心配もない。
ぐいぐいと寄せて、自分も浅い側に上がっていく。
僕の周りでファイトが始まった瞬間に、バラしてしまった。
あいたたたった。
目測で70ぐらいあったのに、残念。
気を取り直してキャスト開始。
3投もしないうちにバイトが。水面直下の漂い系でラインスラッグがあると、本当にショートバイトが多い。
次の1投でもUターン直後にまたバイト。
乗せきれないのか、魚が小さいのか。
その後、2投したとこで、次はかなりダウンクロス気味にキャスト。
そのままラインスラッグを感じたところでジャークを入れて、デッドスロー開始。
そこで
ゴッ!
よっしゃ。
ガッバァー!
と水面を割るのはさっきと同じぐらい。あれを獲るぞ、と思ったところで抜ける。
レアだけ飛んで帰ってきた。
うきゃぁっ!
思わず天を仰ぐ。
フックを見るが伸びているわけではない。単に自分が下手なだけ。
再度、ダウンクロスにフルキャスト。肩も手首も痺れてくるが、目の前にいるだろう魚に夢中だ。
デッドスローで水面直下を漂わす。
ユラリユラリと自動ダートしながら泳いでいるイメージを想像する。
Uターン直前で、レアが水面に顔を出す。
頭を上に上げて浮く姿勢の為、リトリーブ速度が遅いと、顔を出してしまうのだ。
重心移動のボールは後ろには落ちないのだけどこれだとあまりバイトが出ない。
頭が水面に出るとシリコン特有の引き重り感がフッと抜けるので、そこで再度スローにジャークして頭を下に向けさせる。
そこからまたデッドスロー。
次もまた2投でヒット。
完全に時合だ。
が、これもバレてしまう。
カルティバのフックはフトコロが少し浅いから、バーブレスにするとするっと抜けてしまうことが多くなりやすい。
レアの純正のフックを返しだけつぶしたものだったんだけど、きちんとやんないとだめねってことで。
でも、目の前に70センチ級がうじゃうじゃいるイメージすら沸いてきた。
今度は一転してアップクロスにキャスト。
ジャーク、ジャーク、ジャーク、と流れの中で頭を下に向け続けて、そのままリトリーブもせずにU字効果でUターンさせる。
5投もしないうちにヒット。
ガッバァッ!!
と水面を割る。ドラグをやや締めてアワセを3回ほど入れる。
いい加減獲れよって上からヤジが飛んできた。
そこから慎重に。かなり腰引けつつ慎重にファイト。
なんだかすごい元気。
シャローを右に左に走り回ってやっとランディング。
76センチでした。
Area2 - Stage8 ~ 平成の奇跡 その2 ~ はこちら
- 2002年9月28日
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