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シロギス五目@敦賀湾

甥っ子・健太朗がついに就職した。


まだまだ子供だと思っていたが、大人が思うほど子供の成長は遅くないわけで、お互いのスケジュールを合わせて釣りに出かけることは簡単ではない。


健太朗が就職して迎える初めてのGW。会社の計らいで飛び石を埋めて長期休暇を取れたそうで、偶然と言えるほど、ボクとスケジュールを調整することが容易になった。


果たして、ボクと健太朗は、6年ぶりに敦賀湾に赴き、シロギス釣りをすることにした。


ボクたちがいつも行くのは、健太朗がまだ小学校低学年の頃のある日の釣行で、偶然見つけた釣果に恵まれる堤防。数も型も出る上に、地元の人も含めてほとんど釣り人がいない穴場的な場所なのだ。


当日は4時起床、4時半出発、6時釣具店到着。石ゴカイ(ジャリメ)を2パックと、健太朗の発案によりオキアミを1パックを購入した。釣具店の店主に聞くと、ポツポツと大きなシロギスが釣れ始めているとのこと。少しばかりテンションが上がった。


釣り場の駐車場に到着した。


諸行無常とはこういうことを言うのだろう。釣り場の姿が一変していた。


堤防の隣り合わせにあった海水浴場の一部が埋め立てられて駐車場になり、その先に長い堤防が造られていた。ボク達が入っていた小堤防の隣にあり、かなり沖まで延びている。


迷ったが、少しでも沖に出られて、水深がありそうな新しい堤防に入ってみた。


堤防先端では、エギングをやっている人が多かった。偏光グラスで観察すると、なるほど、足元から沖まで、根が張り出し、アマモが群生しており、アオリイカの産卵には最適なように思われたが、シロギス釣りができる場所ではない。堤防右側一帯も同じ状況だった。


堤防左側には砂地が広がっており、シロギス釣りはできそうだったので、とりあえずそこに釣り座を構え、色々な距離にジャリメを投じてみる。


全く反応がない。嫌な予感がする。


まだ水温は低いだろうから釣果はさほど期待できないと思っていたが、これでは釣りにならない。


健太朗と相談し、即時移動を決めた。


入ったのは、いつもの小堤防。釣り座を構え、釣りを開始した。


ボク達が知っているこの堤防は、先端付近の沖にはアマモが群生しているためにシロギス釣りには向かないので、堤防中央部の両側を丹念に攻めることになる。


全く反応がない。移動は間違いだったか


ボクが堤防の先端付近の様子を見に行ったら、様子が一変していた。アマモの群生範囲は極めて限られていて、ほとんどが砂地に変わり、シロギス釣りが成立するポイントになっていた。


諸行無常とはこういうことを言うのだろう。


堤防先端からジャリメを投じてみると、一投目から明確なアタリが出た。待望のシロギスだった。


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すぐに健太朗を呼び寄せ、ジャリメを投入させる。大きなアタリをものにし、竿が大きくしなっている。魚を抜き上げた瞬間、針外れ。目測でも25センチはあろうかというような大型のキスだった。


ボクはといえば、5連続キャッチで好調に釣り続けたが、健太朗はアタリはあってもなかなかキャッチには至らず、焦りの色が出てきた。とはいえ、ポツポツと釣り上げることができた。


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11時半、ジャリメが底を尽きそうになった。12時には納竿すると妻に約束していたが、不完全燃焼感が強かったため、迷った結果、ジャリメを買い足し、1時まで釣りを延長することにした。


釣り場を留守にする間に何もしないのはもったいないので、堤防の先端に置き竿をして、ジャリメを垂らしておいた。ただし、シロギス仕掛けのままだ。ここは、堤防の下が抉れていて、そこを隠すように藻が繁茂している。根魚でも掛からないものかと期待してのことだったのだ。


ジャリメを調達して釣り座に戻ってみると、健太朗がピンギスを追加していたが、著しく釣果が好転することはなかった。


ボクがシロギス釣りを再開して間もなく、緩めていた置き竿のドラグが音を立てた。


何か食った!


健太朗が仕掛けを上げてみると、なんと珍しい、ニシキギンポが釣れていた。


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これに味をしめた健太朗は、シロギスのアタリが遠くなったこともあり、根魚専用の竿を出すことを提案した。


予備の竿は車にある。しかし、あれこれと色々な釣りに手を出すとロクなことにならないことを知っているボクは、健太朗の提案に消極的だったが、エサも残っていることだし、竿も健太朗が自分で取りに行くというし、まあいいかと同意した。仕掛けを変えるのはボクなんだけどね(笑)


胴付き仕掛けに変えて、健太朗は、いよいよ本格的に根魚に狙いを定めた。エサは十分に残っていたので、ジャリメを房掛けにしたり、オキアミを二匹付けにしたりと工夫しながら、次々と獲物をものにしていった。


ダイナンギンポを2匹立て続きに釣り上げたかと思えば、アイナメまでキャッチした。


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お見事としか言いようがなかった。


そうこうしているうちに1時になった。さすがにこれ以上の延長は、妻との関係上困難であることは明白だ。アタリが遠のいたこともあり、納竿することにした。


健太朗が釣り道具を片付けて(いつの間にか一人で出来るようになっていた)、その間にボクが魚を捌いた。


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帰宅後、義姉と妻が釣魚を天麩羅にしてくれた。キスの天麩羅は鉄板の旨さだった。ギンポの天麩羅は、皮がプルプル、モチモチ、身はフワフワで、グロテスクな見栄えからは想像できない美味しさだった。義父もとても喜んでくれた。


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ボク達は、釣り人の特権を堪能したのだった。


健太朗と次に釣りに行けるのは、いつのことになるだろう。


スケジュールが合わないことは、健太朗が社会人として成熟する過程にあることとも言え、それ自体悪いことではない。


「そうは言っても」である。


万難を排して健太朗とスケジュールを調整し、また一緒に釣りに出かけたい。

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