プロフィール

kazu@食べる!

その他アジア

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/6 >>

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:20
  • 昨日のアクセス:115
  • 総アクセス数:344922

アーカイブ

2020年 8月 (4)

2020年 7月 (4)

2020年 6月 (5)

2020年 5月 (3)

2020年 4月 (3)

2020年 3月 (1)

2020年 2月 (1)

2020年 1月 (1)

2019年11月 (2)

2019年10月 (12)

2019年 9月 (9)

2019年 8月 (2)

2019年 7月 (2)

2019年 6月 (1)

2019年 5月 (4)

2019年 4月 (1)

2019年 3月 (1)

2019年 2月 (1)

2019年 1月 (2)

2018年12月 (5)

2018年11月 (1)

2018年10月 (2)

2018年 9月 (4)

2018年 8月 (4)

2018年 7月 (5)

2018年 6月 (4)

2018年 5月 (6)

2018年 4月 (5)

2018年 3月 (4)

2018年 2月 (4)

2018年 1月 (3)

2017年12月 (7)

2017年11月 (5)

2017年10月 (7)

2017年 9月 (4)

2017年 8月 (4)

2017年 7月 (4)

2017年 6月 (3)

2017年 5月 (6)

2017年 4月 (4)

2017年 3月 (2)

2017年 2月 (2)

2017年 1月 (3)

2016年12月 (2)

2016年11月 (5)

2016年10月 (6)

2016年 9月 (3)

2016年 7月 (2)

2016年 6月 (1)

2016年 5月 (5)

2016年 4月 (2)

2016年 3月 (4)

2016年 2月 (5)

2016年 1月 (5)

2015年12月 (5)

2015年11月 (6)

2015年10月 (1)

2015年 6月 (1)

2015年 5月 (4)

2014年 8月 (1)

2014年 7月 (1)

2014年 3月 (2)

2014年 2月 (3)

2013年12月 (2)

2013年11月 (1)

2013年 7月 (1)

2013年 5月 (3)

2013年 4月 (2)

2012年 8月 (2)

2012年 7月 (2)

2012年 4月 (1)

2012年 3月 (2)

2012年 2月 (5)

2012年 1月 (4)

2011年12月 (7)

2011年10月 (3)

2011年 9月 (5)

2011年 8月 (2)

2011年 7月 (2)

2011年 6月 (5)

2011年 5月 (10)

2011年 4月 (7)

2011年 3月 (7)

2011年 2月 (4)

2011年 1月 (2)

2010年12月 (3)

2010年11月 (1)

2010年10月 (5)

2010年 9月 (7)

2010年 8月 (2)

2010年 7月 (1)

2010年 6月 (1)

検索

:

レベルの差

オール讀物新人賞(文藝春秋)の受賞作品が発表されていました。由原かのんさんの『首侍』。
 
 
刻は慶長二十年。主人公が叔父を探しに江戸から大坂へ向かう道中、首だけの生きた侍に出会い、旅を共にするという奇譚です。
 
レベルの差を思い知らされました。独創的な設定、豊富な語彙、卓越した知識量、流麗な筆致、複…

続きを読む

お礼 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
このたびは、16回に及ぶ連載にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。
 
『雷鳴』は、広く公にした初めての作品ですが、執筆順でいうと三作目です。
 
一作目は、高校2年生の時に太宰治の『人間失格』に触発されて書いた『友情』という短編小説でした。
 
二作目は、8年前に高知にアカメを釣りに行…

続きを読む

最終回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
終章 雷鳴

人事課の動きは早かった。メールの一件があってから一週間後、ボクは、異動になった。
オフィスに置いてある私物をまとめようとロッカーを開けると、ワインレッドのブックカバーが無造作に置かれていた。清夏から完全に引導を渡された形だ。
不用意にも、清夏からもらったネクタイも置きっ放しにしていた。こ…

続きを読む

連載第15回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第八章  終焉

ボクが清夏に社内メールを送り始めてから一週間が経ったある朝のことだった。出社すると、すぐに清水課長に呼ばれた。課長の困惑した表情を見て、何かが起きていることを感じた。
プリントアウトされた一通のメールを見せられた。ボクに宛てたメールだったが、他の課員全員にもCCで送られていた。
「谷…

続きを読む

連載第14回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第八章 終焉

全く会えない日々が続いて約三ヶ月が経った六月下旬、清水課長の支援もあって、ボクは、なんとか課長代理の仕事に慣れ、時間的にも精神的にも余裕が出てきた。
清夏に会いたい気持ちが、再びボクの心の多くを占め始めていた。しかし、それに反比例するように、清夏からのLINEがみるみる減っていった。食事…

続きを読む

連載第13回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第七章  事端

課長代理の仕事は、思っていたよりもはるかに重責だった。会議に次ぐ会議、役員へのブリーフィング、部下からの相談など、息つく暇も無かった。毎日終電で帰宅する生活が続いた。稟議書や企画書を決裁するのは、夜遅くか週末だった。清夏には全く会えなくなってしまった。清夏は、最初のうちは、ボクの激…

続きを読む

連載第12回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第七章 事端

三月初め、ボクは清水課長に呼ばれた。
「カフェに行こう」
執務時間中にカフェに呼ばれるのは、人事と相場が決まっている。
課長は静かな調子で話を切り出した。
「四月一日付けで、君を課長代理に昇進させるとの内示があった。受けられるか?」
青天の霹靂だった。しかし、ボクは、自分の仕事ぶりが認め…

続きを読む

連載第11回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第六章 蜜月

ボクと清夏の蜜月が始まった。
会社のメールではなく、LINEでやりとりするようになった。清夏から送られてくるLINEには、絵文字や顔文字やスタンプが多く使われていて、とても可愛らしかった。
職場では、今までどおりに振る舞った。清夏は、ボクに対して敬語を使うことを忘れなかったし、互いに名字で呼…

続きを読む

連載第10回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第五章 僥倖

ボクは清夏にメールを送った。
「二か月間の疲れも溜まっているから、打ち上げは後日にしよう」
今日は十二月四日、ボクと恵美の結婚記念日だ。このところ忙しかったために、渋谷のフレンチレストランC・Mの予約もしていなかったし、花束の一つも買って帰らずに打ち上げに行くのは気が引けた。
清夏から…

続きを読む

連載第9回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第四章  協働

十一月も中旬になる頃のある金曜日。ボクと清夏の疲労はピークに達しかけていた。精神的にも「摩り切れそう」だった。コーヒーを淹れるのを忘れてしまうこともあった。
ボク達には、トンネルの出口の光が見えなくなるような気がし始めていた。清水課長に弱音を吐いた方がよいだろうかと思ったことすらあ…

続きを読む