プロフィール

kazu@食べる!

その他アジア

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/7 >>

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:208
  • 昨日のアクセス:141
  • 総アクセス数:350795

アーカイブ

2020年 8月 (4)

2020年 7月 (4)

2020年 6月 (5)

2020年 5月 (3)

2020年 4月 (3)

2020年 3月 (1)

2020年 2月 (1)

2020年 1月 (1)

2019年11月 (2)

2019年10月 (12)

2019年 9月 (9)

2019年 8月 (2)

2019年 7月 (2)

2019年 6月 (1)

2019年 5月 (4)

2019年 4月 (1)

2019年 3月 (1)

2019年 2月 (1)

2019年 1月 (2)

2018年12月 (5)

2018年11月 (1)

2018年10月 (2)

2018年 9月 (4)

2018年 8月 (4)

2018年 7月 (5)

2018年 6月 (4)

2018年 5月 (6)

2018年 4月 (5)

2018年 3月 (4)

2018年 2月 (4)

2018年 1月 (3)

2017年12月 (7)

2017年11月 (5)

2017年10月 (7)

2017年 9月 (4)

2017年 8月 (4)

2017年 7月 (4)

2017年 6月 (3)

2017年 5月 (6)

2017年 4月 (4)

2017年 3月 (2)

2017年 2月 (2)

2017年 1月 (3)

2016年12月 (2)

2016年11月 (5)

2016年10月 (6)

2016年 9月 (3)

2016年 7月 (2)

2016年 6月 (1)

2016年 5月 (5)

2016年 4月 (2)

2016年 3月 (4)

2016年 2月 (5)

2016年 1月 (5)

2015年12月 (5)

2015年11月 (6)

2015年10月 (1)

2015年 6月 (1)

2015年 5月 (4)

2014年 8月 (1)

2014年 7月 (1)

2014年 3月 (2)

2014年 2月 (3)

2013年12月 (2)

2013年11月 (1)

2013年 7月 (1)

2013年 5月 (3)

2013年 4月 (2)

2012年 8月 (2)

2012年 7月 (2)

2012年 4月 (1)

2012年 3月 (2)

2012年 2月 (5)

2012年 1月 (4)

2011年12月 (7)

2011年10月 (3)

2011年 9月 (5)

2011年 8月 (2)

2011年 7月 (2)

2011年 6月 (5)

2011年 5月 (10)

2011年 4月 (7)

2011年 3月 (7)

2011年 2月 (4)

2011年 1月 (2)

2010年12月 (3)

2010年11月 (1)

2010年10月 (5)

2010年 9月 (7)

2010年 8月 (2)

2010年 7月 (1)

2010年 6月 (1)

検索

:

『ジェノサイド』 高野和明作品のご紹介

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
fimo(勝手に)図書委員のkazu@食べる!です。


しばらく前に読んだものですが,今日ご紹介する本は,こちら!


高野和明 著  『ジェノサイド』





大きな書店に行くと,ほとんどの店舗で「今年はこれだ!」なんて大々的に紹介されていて,すっかり有名になっているので,御存知の方も多いかと思います。


以前に紹介した『13階段』で江戸川乱歩賞をとり,華々しくデビューしたわりに,いまいち有名になりきれない頃から大好きな作家だっただけに,あんなにもてはやされると,少々複雑な気分ですが・・・・


でも,この作品,確かに凄いです。


ミステリーとか,エンターテインメントという言葉を超越して,もはやノンフィクションではないかと思われるほどの緻密な取材力と重厚な表現力には,いつも驚かされます。


+++


ホワイトハウスで極秘裏に進められる謀略。

日本で進められる謎の創薬。

ポルトガルで難病と闘う親子。

コンゴで行われる虐殺。


+++


それぞれの場所で,最初は別々に進んでいくストーリーが,実に巧妙に,そして
重層的かつ複合的に仕込まれた伏線により,次第にその相関関係を現します。


精緻な構成の中で,その伏線に気付いたときの驚愕と歓喜たるや,筆舌に尽くしがたいものがあります。


圧倒的な重量感とスピード感で壮絶なシーンが描かれ,クライマックスに突入した頃には読む者の気持ちを完全に掌握し,そして,予想を越えた爽やかなラストが迎えてくれます。


(桐野夏生作品の「ざらっと」した読後感とは対照的です。)



ただ,どうしても一つだけ気になることがあります。


作品のメインテーマとタイトルが合致してないような気がするです。作者の意図を読みとれていないボクの理解不足かも知れませんが,その点だけが,ちょっとだけ残念です。


その点を差し引いても,決して読んで損のない一冊です。


休日に一気に読了することをオススメします。

コメントを見る

kazu@食べる!さんのあわせて読みたい関連釣りログ