プロフィール

貧乏ロッドビルダー

大阪府

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:448
  • 昨日のアクセス:402
  • 総アクセス数:516085

QRコード

チャンピオングリップ仕様のマルチピースロッドを作る話

今回はありそうであんまりないチャンピオングリップ仕様のマルチピースロッドを作るお話。








まずはじめに。

ワンピースのブランクスをマルチピースにする為には、印籠継に仕立て直す必要があります。




丁度いいところでブランクスをぶった切って、ペグを差し込んで継ぐわけですが…




ペグおよびジョイント部分の強度を考えるならブランクスの内径は太いに越したことはありません。






というわけで今回の素材はこちら。


貧乏ビルダー御用達のグラスチューブラーブランクス 

(一番左はタバコグラスのブランクスですが、今回は使いません)


3oz5pojbdj88wtr3pdzg_361_480-790066e7.jpg


長さ140センチ

ブランクス厚0.5ミリと0.7ミリ

ブランクス元径が12ミリと12.4ミリ


マンドレル共通でブランクス厚だけ変えてるのかな?

ライトな方をスピニングに、ヘビーな方をベイト用とします。


1500円前後で購入。







そして、印籠継に使うペグ。

dp6fjdh94u35ukrc9r9c_361_480-cb33d42d.jpg

カーボンの廃ブランクスを適当に流用。


構造上ペグの外径は元々のブランクスより細くなってしまうので、強度を釣り合わせるために元のブランクスより肉厚なブランクスを使う必要があります。

今回はライトロックロッドのバットセクションから切り出し。


ロッド弄りしない方でしたら廃ブランクスが家に転がってることはないと思うので…


その場合は適当にジャンクでロッド買って流用するか、工作用のテーパーがついていないカーボンロッドを買って削るかが必要になります。







あとはこれ、チャンピオングリップで運用するのに必須のアルミフェルール

a3m2hnshski7doomsk5m_361_480-025a34ff.jpg




メーカー不明の特価品。


自分はかなり安くで購入できましたが、普通に買ったら結構するのよね…







んで最後はガイド(写真は謎の海外製Kガイド風。フジのNOGの方は写真は撮り忘れ)

82u4yk6b67zvxajtwbky_400_400-df2ef786.jpg

こちらもコスパ重視

sic?


知らん!

ナイロンラインとかOリングかハードロイで十分や!



ということで、フジのNOGダブルフットガイドと謎の海外製シングルフットガイド

トップガイドはアメリカ製ショップオリジナルの品。いずれもsicではない。


それでも

ベイト用で1500円弱

スピニング用で800円弱


なんだかんだガイドは金食い虫ですな





では早速やっていきましょう





作業自体は至って簡単ですが、部品組み上げた時にちゃんとティップセクションとバットセクションの長さが同じになるよう、どこでブランクスを分割するかはちゃんと計測して決めます。


ティップセクションはブランクスとトップガイドの長さ、バットセクションはブランクスとフェルールとペグを含めた長さになります。


ので、要は最初から真ん中で切断するんじゃなくて、基本的にティップ側が長めに切りますよっていう話。


b4mhmpwksrcu6b9kzbn4_361_480-7d7035f5.jpg


140センチのブランクスを74.5センチと65.5センチに分割して、


ティップ側

74.5+0.5=75

バット側

65.5+4.5+5=75


と同じ長さになるやうに切り出し。

この75センチがいわゆる仕舞長になります。





そして印籠継マルチピース化の最大の難所。

ペグのテーパー合わせ。


ここを妥協すると音鳴りやすっぽ抜けの原因になりますので手は抜けません。


ピッタリ合うまでひたすらサンドペーパーでヤスリます。



バット側は最悪接着剤で固定出来ますが、ティップ側のテーパー合わせは妥協してはいけません。


おそらくこの工程が一番時間かかりますな。



mhjazdb6jdha4re6ykim_361_480-5ef26f72.jpg


ピッタリ。


さらに実釣時にフェルールワックス使えば完璧です。


釈迦に説法かも知れませんが、継いだ際に5ミリ程度隙間が開くやうに調整しています。





最後はエポキシ接着剤で、ペグを固定してからバットエンドにあるみたいフェルールを装着。


間違って先にアルミフェルールを接着しないように…


ペグにテーパーをつけているので竿尻からじゃ無いとペグを挿入できません。

ロケット鉛筆みたいに。





後ほどガイドを巻く際にジョイント部分はスレッドを巻いて更にエポキシで補強しておきます。



そして最後はガイド巻き

このあたりは特にいうこともないですね。


o5o7mdp2vt6zp7hy3p97_361_480-26d6533b.jpg



完成。


mytz4ed7hpv2k3oj3ndg_361_480-8ee1b64f.jpg





ありそうであんまり見かけないチャンピオングリップ仕様のマルチピース。




仕舞75センチ

ブランクス 145センチ

グリップ装置時170センチ


グラスブランクスにチャンピオングリップなんでぶっちゃけ無茶苦茶重いんですが、


まあこういうのは雰囲気重視ですからね。





やっぱりトップゲームかなあ…


穴うちとかでも使いたいんだけども


チャンピオングリップってリールシートがオフセットしてるからアンバサダーとかの丸型リールじゃないと使えないんですよね。


うちのどノーマルなアブだと小型ミノー打ち込むのはちょっとむりかなあ…


コメントを見る

貧乏ロッドビルダーさんのあわせて読みたい関連釣りログ