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インスプールリールの話

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ダイワの7250RLA

70年代初頭の小型インスプールリール

国内ではエース系のシリーズになるかと。

海外版のdaiwa7250HRLAとは同仕様。



ギア比3.5のハイギア仕様。


3.5でも当時は立派なハイギアなんです。

そして、このサイズ感がまたよい。


大好きなスピンフィッシャー でいうと430ssとほぼ同等。

716z、ミッチェル308よりワンサイズ大きい。
(細かい事言うと430ssと716zのボディは共通で、ロータースプールのサイズ違いですが…)



ブラックバスに使いたくなるサイズ…









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設計アメリカ
製造日本

当時ではよくあるパターン。

完全なoemという訳でもなく、さりとて日本メーカーが一からリールを使っても売れない時代。


あとこのRLシステム(ハンドルが左右付け替え可能)って当時では画期的だったはず。
古いリールって基本右巻き左巻き固定だった。

初出かどうかは定かでないけど、稲村製作所のRLシステムが元ネタなのは明らか。


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謎のドラグ構成。

性能はお察しください…

スプリングドラグってやつです。

スプリングのおかげでドラグノブが勝手にゆるんだりはしないが、そもそものスムーズ性はイマイチ。




一応ワンタッチ着脱スプールなんだけど、どこかが固着しているようでその機構は使用できず…

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大好きなスクリューロック先のハンドル。

この形にこそオールドみを感じる。

すぐゆるゆるになるワンタッチハンドルとは訳が違う。





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ギアはまさかのアルミ系。

昔ながらの音響ストッパーです


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ピニオンギアと対応するギアより、ストッパー用のギアの方がでかい。

そして、スプールの摺動を担当するウォームギアと対応する小さい方のギアは、別パーツのはめ込みになっています。

手が込んでいるというか、

当時の鋳造技術の限界だったのかはわかりませんが、今ではあまり見ない構造です。



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ギア式の正弦波オシュレーション

ピニオン下端のボスは無し。

シャフトとボディで固定されています。

ベアリングはピニオン部分(写真撮ってませんが)


シンプルイズベスト。



音響式ストッパーなので気がつきにくいですが、

インスプール特有のブレの少ない非常に軽やかな巻き心地です。


円形に近く、回転バランスの良いローター

スプールの摺動幅が狭いのでエネルギーロスも少ない。


巻くのが楽しくなるリールです。




もちろん、何の工夫もないラインローラーと昔ながらの超深溝スプールのおかげでなにかとトラブルの多いリールではありますが、

そこはまあリール愛でカバー。




何が言いたいかって、

インスプールリールは巻いていて楽しい。


50年前のリールであってもそれはかわりません。


ベールを手で返せて、サイレントで、糸ヨレに気を配ったインスプールを作ったら今でも売れるんじゃないですかね…


今の技術でもって本気のインスプールリールを使って欲しい。


現在は摺動幅を大きくしてロングスプールがスタンダードですが、

スプールの摺動に割くエネルギーを減らせば、さらな巻きは軽くなるはず。





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