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海外からのお客様〝川鱸編〟下巻



海外からのお客様〝川鱸編〟上巻



地獄の8月


事前に提案していたプランは

「スモールプラグを駆使してみよう」

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魚は出るのか。果たして…

釣り場に到着後、すぐにエントリー。

期待を胸に軽快な足取りのゲスト。

日射し突き刺さす デイゲーム開始。


とやかく言わず

ゲストには地形と要点だけを伝える。

自由気ままにロッドを振ってもらい

ワタシも釣りをしながら後方から見守った。

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全身で夏を感じる。

少しずつ移動しながら

キャストを続けるも反応は皆無。

容赦なく洗礼を浴びせに来た8月。


水は温く、気抜けた流れ。

コチラの事情など露知らず。

そう簡単には釣らせてくれなかった。


ゲストのチェックインもあり

水分補給、休憩も兼ね

一旦、釣り場からは離脱。

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ワタシ単独なら選択肢にもない豪華なランチをご馳走になった。

遅めの昼食。

ゲストはガイドへの配慮に厭目をつけない人だった。

依頼人と請負人のような、ある意味ビジネスライク。


「それは必要なことだ」

「日本人として譲れない」


こんなソフトな押し問答が幾つかあったが

その気遣い、心意気が沁みた。


十分な休憩後、ナイトゲームに向かう。

どうやら、宿の駐車場には門限があり

22:00には戻らねばならない。翌朝まで係員不在だとか。

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管理人駐在パーキングあるある。遅刻は閉め出しパターン。

この日は小潮で、夜の満潮は00:30頃。

予定が狂うも、上げの込みは打てそう。


「タイムリミットまで3時間だ」

「分かったよ、先輩」


私はずっと「先輩」と呼ばれていた。


デイゲームで感じたシビアさ。

本人の希望を全て叶えられる可能性は

この夜しかないと踏んでいた。



どこに行こうが釣り人


漆黒の闇。ナイトゲームは初めてだというゲスト。

ブラインドの釣りをどこまで展開できるだろうか。

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ワタシは通い慣れてる場所でも、ゲストは心許なかったことだろう。

試す意図は皆無。

だが、少し賭け要素もあった。


「ルアーは?」


私の問いに対して

差し出したのは小型のバイブレーションだった。


「昼間に来た時よりも潮位が浅いよ」

「ボトムにスタックしやすいから気をつけて」


それだけ伝えた。


流れのあるエリアを黙々と探るゲスト。

私は反対側に投げるも生命反応は微塵もなかった。


「先輩!」

暗闇から声がした。

振り返るとどうやら、魚がヒットしているらしい。


慌てる私。

「Slowly slowly」

半ば自らにも言い聞かせるよう、フォローに入る。


ゲストが持参したネットを構え、ランディング成功。

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サイズなんてどうでも良かった。価値ある1本。

それは30cmほどの川ヒラだった。


「先輩、Seabass?」

「シーバスだけど、これはヒラスズキやね」


隣で顔が弾けたゲスト。

ようやく出た魚に私も安堵した。


ヒラスズキはじめて釣ったらしい。

New collection だと言っていた。


魚を眺め、余韻に浸るのかと思いきや

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もっと噛み締めてくれい。

案外切り替えは早く、即刻リリース。


もう次を狙っているのだ。


再びバイブレーションを投げるゲスト。

無反応な間が空き、タイムリミットが迫る。


ここでルアーチェンジを提案するも

本人はバイブレーションと心中するつもり。


1本ソレで出したんだ。

そりゃそうだよな。

野暮だったが、私はガイド。許してくれ。


くるぶし程の潮位は

脛辺りまで込み上げてきた。


「先輩!!」

「Okay!slowly slowly」


今度は指定した場所にズリ揚げるよう指示。

ヒラスズキよりもサイズアップ。

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魚らしい魚。この撮影の横でかなり喜んでた。

50cmくらいのマルスズキ。

既に喜び爆発のゲスト。


「これはマルスズキ、さっきのはヒラスズキ」

「同じ日本で釣れるシーバスだけど見た目が違うよね」


「ヤッター」


しっかり写真に収めた後はドライなリリース。

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もっと余韻に浸ってくれい。

熱しやすく、冷めやすいのか。

感情の起伏と所作がなかなか面白い。


もう十分じゃね? 

ここには30分も居られない。


そんなガイドの思惑とは裏腹。

釣り人の諦めの悪さは万国共通。


ずっと投げ続けてたバイブレーション。

2度引っ掛けて、2度私が外す。

そんな不死鳥が3本目のアタリを捉える。


「先輩!!!」


もう笑うしかなかった。


ラインを辿ると

ゲストの向きとは別の位置に魚がいる。

ラインは奇しくもテトラを擦っていた。


翻訳アプリ無しでは言葉にもできない愚ガイド。

必死に「Come on!」と連呼することしかできなかった。


ランディング完遂。

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ワタシはこのバイブを〝レジェンドバイブ〟と名付けました。

ダメ押しは35cmのクロダイ。

入念なボトム攻めが功を奏した様子。


本人を見ると言わずもがな。

ゲストは歓喜の最中にいた。


そして、やはり

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もっと魚に感謝してくれい。

リリースは迅速だった。



See you next time


翌日も魚を追い、ワタシが一本。

ゲストは良型を掛けるも無念のフックアウト。

悔やまれる魚信も、その表情は晴れやかだった。

帰国時間を考慮し、ゆとりある帰路に着く。

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シェードポイントに居た魚。ガイド失格。

バイタリティ溢れるゲスト。


「毎月も来るよ」

「Okay」 


もう何も驚かない。


実はこれまでのやりとりの中で

幾つかターゲット候補が上がっていた。


トラウト、スモールマウスバス、カワハギ、雷魚 etc…

完全に私がキャパオーバーである。


引き出しに乏しいガイド。

私が指名したのは「鮎」

日本の伝統漁法である友釣りではなくアユイングだ。

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二人共々、玉砕しそうなニオイ。それも面白かろう。

まだまだ発展途上のルアーゲーム。

ゲストを最前線へ連れていこうと思う。


勿論、私も初心者となって。



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