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村岡昌憲
東京都
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帰りの新幹線。3列シートの窓側に座っていたら、一つ挟んで通路側のシートに若い男が座った。
目付きも悪いし、雰囲気が暗い感じ。
ディオールの香水を付けていて、それがかすかに匂う。
学生ではない感じがして、何の業界の人だろうと、なんとなく観察する。
やがてマナーモードの電話が鳴って、彼は電話を取り出した。
席を立つかと思ったら、その場でしゃべり出す。
んー、なんか不快だ。
そう思っていたらすぐに電話を切った。
しばらくしてまた電話を取り出す。
またその場で出ようとしていたので、声を掛けてドアを指さして、外に行くべきだと告げる。
すいません、と恐縮した感じで立ち上がった後、その男は思わぬ事をした。
ペッと自分の足下の床につばを吐いたのだ。
周囲に一気に緊張感が走る。
自分に吐かれたものなのは一目瞭然だったのでカチンと来たが、自分が座っていた距離とツバの位置が離れていたこともあって、一瞬迷ってしまった。
タイミングを逃して動けなかった。
男はのらりと通路へ通話しながら歩いていく。
久々に嫌な空気を漂わすヤツを見た。
周囲のみんなも不快そうな感じ。
こいつとあと2時間も一緒にいるのはイヤだなぁ。
と思いつつ、ストレスを感じてはいけないんだった、(胃潰瘍あがりなもので・・・)と思い直して、また本に視線を落とす。
数分して、男が戻ってきた。
こっちをじろりと見ていたので、とびっきりの怖い目で睨み返すと、前を向いたままになる。
危険な感じがして、その男の手の動きをずっと視野に入れていた。
と、突然その男は荷物を手に取り、中からティッシュを取り出すと、しゃがみ込んで自分の吐いたつばを拭き取って、立ち上がり、また通路を歩いて、二度と戻ってこなかった。
なんだろう、その気の弱さ、強烈な自己弁護、理解不能な感じ。
秋葉原を騒然とさせた男も、こういう感じだったのだろうか。
そんなことを考えた。
しかし、あの目、夢も希望もない、現実すら虚像に見えているような哀しい目をしていた。
それも今の日本なんだろう。
- 2008年7月10日
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