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村岡昌憲
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▼ fimoOPENのご案内 (追記UP)
- ジャンル:日記/一般
- (fimoについて)
子供の頃から釣りをしていたが、ルアーでスズキを釣ったのは17歳の夏だ。
そこから夢中になってシーバスフィッシングをやってきた。
23歳の時、運命に引きずり込まれるように
シーバスのプロアングラーとなった。
2年目に、当時人気絶頂のメガバスのただ1人のソルトのプロアングラーになるという幸運にも恵まれ、数多くの雑誌で連載をやらせてもらい、釣りビジョンやDVDなど本当に色々なところでサポートをしてもらった。
釣り人なら誰でも一度はやりたいと願うだろう、ロッドの開発やルアーの開発も長年にわたってやらせてもらい、本当にプロ活動を楽しむことができた。
15年間のプロ生活。非常に満足していた。
一方で、僕は会社経営者でもある。
会社もどんどんと大きくなり、社員とその家族の将来が双肩にのしかかる。
先の見えない経済環境の中で、会社経営に集中するため、平成21年末を持って引退ということを考えていた。
寂しくもあったが、中途半端な状態がもたらす怖さを僕は知っているつもりだ。
契約メーカーの説得もあったが、引退を撤回することなく平成21年末を向かえた。
気になっていたのは、1997年から立ち上げ、個人のソルトルアーサイトとしては最大級になっていた東京シーバスネットをどうしようかということ。
僕自身の活動の原点であり、多くのことを僕自身も学ばせてもらったサイト。
ここから僕が発信することはもう無いかもしれないが、本当に多くの人が毎日訪れるサイトである。なんとか有効活用してもらう方法はないだろうか。
そんなところにfimoというサイトの発想の最初の原点があったように思う。
一方で、引退を意識し始めた頃から、日本中を旅して色々なアングラーと多くの時間とロッドを振る時間を共有してきた。
今までの活動もあり、全国どこに行っても地元の名手がポイントを案内してくれるし、見たこともないような腕前で色々な釣りを教えてくれる。これこそプロになって頑張ってきた最高のご褒美と思った。
そしてあちこちを釣り歩いて思ったこと。
日本にはまだまだ僕の知らない釣り人がいる、ということ。
それも僕よりはるかに上手い釣り人がわんさといる。
そしてみんな最高に遊び上手なのである。
日々の楽しみ方、人生を明るく楽しく生きるコツを知っている。
そんな釣り人にもっと出会ってみたい。もっと知ってみたい。
そんな釣り人の存在を日本中に発信したい。
そんな想いもむくむくと僕の中で醸成されていった。
平成22年、正月のある日、僕は釣り仲間とゴミの問題について色々と話をしていた。
プロになった時から、釣り人の出すゴミやリリース、バーブレスなどの環境活動をやってきた。
だけど、どんなにゴミ拾い活動をしても、たった1回の死亡事故や不祥事などで行政は釣り人を簡単に閉め出してしまう。
今それらの活動をやっている人を否定するつもりは全くないので誤解しないで欲しいのだが、ただ、それだけではゴミこそ減っても釣り人の未来は変わらない。
草の根運動を超えられないことに絶望を感じていたのだ。
「そもそも釣り人が政治力を持たない限り、結局のところ何もできない。
しかも、そういうものに関心の高い釣り人はまだまだ少ないんだ。」
そう仲間に話した瞬間に脳裏にひらめきが走った。
東京シーバスネット(TSN)が日本中の釣り人が集まるサイトに変わったらいい。
そこから僕の頭の中はフル回転し始めた。
TSNは僕個人のサイトだけど、その中の巨大コンテンツ「GETBOOK」は日本で最大の釣果投稿サイトである。
そういったものをベースに昇華させて、釣り人みんなが集まるサイトを作れないか。
じゃあみんなが集まるためには、どんなサイトが良いのか。
ゴミを拾おう、とかだけでは関心の高い人しか集まらない。
それは楽しいサイト。釣りがもっと楽しくなるサイトである。
ならば、どんなサイトが楽しいのか。
それは
一人一人の釣り人の顔にスポットライトを当てていく。
という考え方。
具体的には、
1.釣り人はもっと釣りたい。
2.釣り人はもっと伝えたい。
3.釣り人はもっと出会いたい。
4.釣り人はもっと競いたい。
この4つの気持ちをベースにサイトを作ること。
これができあがれば、数多くの釣り人が集まってくれるのではないか。
一人一人の釣り人の気持ちがfimoに集中したときに、僕がまだ知らないすごい釣り人がクローズアップされたり、様々な出合いが生まれたり、小さいメーカーでも良い製品がしっかりと評価されるようになったり、そして自分がずっと活動してきたマナーやゴミ問題などの問題も解決の方向に進んでいくきっかけを作れるのではないか。
そして、普段はシーバス、イカ、根魚、と、てんでばらばらの方向を向いていても、いざという時はサイトのトップページなどですぐにでも釣り人の力を結集できる。
それがfimoの原点。
僕は正月の最初のブログにその思いを書き殴り、共に活動してくる仲間を募ったのである。
そして集まった380人。
彼らキックオフメンバーと共に半年間、それは朝方まで続くような熱い議論があり、今のサイトの形ができていった。
そしてフィッシングショー。1人興奮してfimoの話をする僕に、濱本さんが「応援しまっせ!」、友草さんが「共にやりましょう!」、嶋田さんが「協力します!」、藤澤さんが「まあやったるわ!」、と。オガケンも「釣り人集めましょう!」、大野ゆうきも「いつブログ移せばいいですか!」、鈴木さんもREDも「これは面白くなってきたなぁ」とどんどんと力が結集していく。
3月に松田さん、4月に泉さんも一緒にやってもらえることになり、北海道の赤塚さんから九州の入江さん、寺本さん、田中さん、花田さん、清末さん、(全部書ききれないや、ごめん)全国の有名人が続々集まってくれた。
これはすごいことになりそう!!
気持ちが渦巻いて寝る暇が全くないほどの忙しさも苦にならない。
そして何よりOPEN直後からの盛り上がり。
自分の何かを伝えたい。プロかどうかなんて関係ない。でもみんな言いたいことが一言ある。
fimoはそれを全国に発信できる。
長崎に行った際もメンバーが、「こんな日本の端っこでも一所懸命やってるアングラーがいるってことを全国に発信できると思うと興奮が止まらない。」と。
となると、引退してる場合ではないと周囲に散々言われ、引退を撤回。
システム開発にかなりのお金がかかるので、自分の会社でやってしまうことにした。
もちろん釣り人が集まっただけでは何も始まらない。
だけど、まずは集まらないといけない。
そして色々な問題を少しずつ考えていくこと。
様々な問題を考えるとき、掲示板だけだと結局は荒れて終わりになってしまう。
通りすがりと名乗る、顔の見えない書き込みでは、その意見が正しくも悪くも責任がない。
重みがないから議論がそれ以上発展しない。
そういう時代は終わったんだと思う。
だから、釣り人一人一人が顔を見せる。
一人の釣り人としてはっきりと自分の意見を表明していく。
その意見はある程度バラバラで良いのだと思う。
地方の慣習の差もあるし、意識の差もあるし、立場の差だってあるだろう。
fimoですぐに何かをするという話ではない。
10年、20年スパンの話で色々な問題を考えていけばいいと思っている。
少しずつやっていけばいい。
全国各地の我こそはと思うアングラー。
特に見る専門ではなかった発信力のあるアングラーこそぜひfimoで活動して欲しい。
見る専門だった人もこれを機に何かを発信して欲しい。
その発信力がまとまっていく時、それは大きなうねりとなって釣り業界、日本の政治に何かを伝えていけるのではないかと思っている。
そして、fimoが一番最初にやる運動は挨拶。
日本の釣り人は釣り場で挨拶しない。
挨拶しないから、割り込みやマナーの問題に発展していく。
一言で良いから挨拶を交わせば、コミュニケーションが生まれ、お互いの思いやりに変わる。
大事なのは、ほんの小さな一瞬の勇気である。
最初は恥ずかしいかもしれないけど、そういう文化になってしまえば(例えば、登山道であった登山客同士の挨拶や、波待ちするサーファー達の声の掛け合いのように)
そしてお互い気持ちよい釣りができれば、釣りがもっと楽しくなる。
まずはぜひこれを日本中に定着させよう。
そんな感じでやっていこうと思っている。
それ以降の、この先まだ具体的なことはほとんど決まってない。
fimoで楽しみながら、時にまじめに考えながら。
それは山頂が全く見えない山に似ている。
山だから山頂があるに決まっている。
だけど、釣り人にとってその山頂は雲の中でまったく見えない。
だけど、僕ら釣り人は登らなければならない。
一人一人が登山道を、自分のペースで。そして一人一人の山頂を。
釣り人達の山登り。fisherman's mountain。
それがこのサイトの名称だ。
2010年7月19日海の日 OPEN。
●一緒に登りませんか、fisherman's mountain
山頂に向けての理念書
●2005年から変わらない僕の想い
2005年地球丸SALTWATER 自費+共同(邪道・ARROWS)広告)
●fimoの会員を増やすためのチラシ配布・チラシ掲示にご協力ください。
http://fimosw.kalmor.jp/file/fimo_flyer.pdf
●fisherman's mountain入山碑
http://www.fimosw.com/plaza/show/id/10
●ご意見お待ちしています。
fimo本部コミュニティ
- 2010年7月19日
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