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できないことがわかるのも収穫という話

パーツの互換性が豊富なアンバサダーですが、世代によっては使えたり使えなかったりします。


今日はそんなお話。










先日uc4600c に5000cのハンドル側カップをつけてみたときに気づいたことをいくつか徒然に。

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3本ネジになってからは基本的にネジ位置が一緒なのでつけるだけなら問題なく装着できます。











しかし問題がいくつか




※そもそもuc4600c は、Iar仕様のニューウルトラキャストデザイン


5000cは非Iarで、旧ウルトラキャストデザイン


内部メカもクラッチ機構も全く違いますので、メカ関連のパーツ互換はほぼありません。

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一般的にIarと非Iarとで、カップの互換性自体はあります。

違いはメインギアシャフトの穴にワンウェイベアリングがはまっているかどうか。


ギアシャフトは(ほぼ)一緒で、シャフトにかぶせるシース(パーツ名ハンドルブッシング)の形状が少し違います。


金属で細身の方がIar用

プラで少し太い方が非Iar用


これらを入れ替えればカップの入れ替えもできます。


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uc4600cのギアシャフトに、5000cのシース(ハンドルブッシング)をつけて…

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5000cのカップをはめる。
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問題がこちら。

非Iar用のメカプレート(正式パーツ名ブレークプレート)には逆転防止の為のドッグ(正式パーツ名アンチリバースポール)を組み込むシャフトが立っているんですが、


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Iar用のメカプレートではそのシャフトが取り払われているため、ドッグを取り付けることができません。

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uc4600c のメカプレートに非Iar用のカップをかぶせた場合逆転防止機構が存在しないことになってしまいます。


ダイレクトドライブと言い張るか、大人しく非Iar用のメカプレートを用意するしかありません。




※例外的に、Iarとギア式の逆転防止機構を備えたダブルストッパー仕様の機種であれば、逆転防止ドッグのためのシャフトがあるので、非Iar用のカップを被せても運用できます。

アンバサダー ビーストとかね。


 









②ニューウルトラキャストデザインと、旧ウルトラキャストデザインではシャフト径が違う。



ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、予備知識として

ニューウルトラキャストデザインはシャフトとスプールが一体で、旧ウルトラキャストデザインはシャフトとスプールが分離します。



そしてそのシャフトですが、

ニューウルトラキャストデザインの方が少し太い。

(ニュー 3.5ミリ 旧3.0ミリ)



ニューウルトラキャストデザインがヘビーデューティであると言われる所以の一つでもありますが、シャフトが太いのでカップ側のベアリング(5000cはベアリングではなく、ただの穴ですが)を通らず適合しません。



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これが結構致命的で、このシャフト径が違うお陰でuc4600c に他機種のカップをはめるのがかなり難しくなります。





内径3.5ミリのマニアックなベアリングを準備しつつ、キャスコン内にベアリング入れられるタイプのカップであればワンチャン可能ですが、正直狙ってやるようなことではないかな…と。









③パーミングカップの構造が全く違う


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写真は左が4601cロイヤルエクスプレス

右がuc4600c


旧ウルトラキャストデザインの場合コグホイールはカップ側に設置されていますが、ニューウルトラキャストデザインではフレーム側のプレートに設置されています。



個人的にはこっちのほうが動作が安定しそうで好きなんですが、こういった構造は知る限りニューウルトラキャストデザインのものでしか採用されていません。


(ニューウルトラキャストデザイン最後の希望、アンバサダービーストではちゃっかりカップ側支持に逆戻りしています)



おそらく普及が進んでいる旧ウルトラキャストデザインに統一しようということなんだと思います。









というわけで、uc4600c(というかニューウルトラキャストデザイン)は独自性が強く、あんまりパーツの入れ替えを楽しめない機種であることがわかりました。




構造的には1番好きなんだけどなあ…








ベアリング支持のプレートが増設されていたり

コグホイールの取り付けのためにフレーム形状を新しくしたり


なにかと手が込んでいます。











個人的には、ニューウルトラキャストデザインで、ハイギアで、ステンレスギアで、プッシュボタン式のハイスピードウインチプラスuc6500cは究極のアンバサダーだと思うんですよね…


6000番は少しでかくてもて余すから、5000番代で是非再販して欲しい。














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