朝7時過ぎに会社に出勤し、昼の現場に向かう。

1時間の昼休憩にはご飯を食べ、少しでも多く昼寝をする。

午後からは黙々と現場仕事を済ませ、事務所に帰るなりそそくさと事務処理を行う。

定時になると近所の弁当屋まで歩き晩御飯を買う。

事務所に帰るなりさっと弁当をたいらげると、30分程の仮眠を取る。

日が落ちてしばらくすると、そそくさと車に乗り込み今度は夜の現場に向かう。

そして早朝4時、夜の現場を終え帰宅するや否やサッとシャワーを浴び布団に潜り込む。


ぼんやりとする脳内に鳴り響く目覚ましのアラーム…

時刻を確認すると朝の7時。

まだ布団に横になろうとする身体に鞭を打ち、着替えを済ませすぐに会社に出勤する。

そして、また同じサイクルを2度繰り返す。


…

……

………


こんな感じの最近なんで、どこにも釣り行けてない。笑


釣りに行く時間は作るものだけど、皆に平等に割り振られている24時間のうち20時間は仕事してるもんなぁ。笑


別に1週間の勤務のうち毎日こんなわけじゃないから少しは時間はあるんだけど、休みなく働いた身体は疲労が蓄積し、感性が育ち盛りの子供たちともフルで遊ぶので、釣りに使う気力と体力が少し不足しているのだ。


だけど今はそれでいい。

心は満足している。




話は変わり、最近のみなさんのログを見ていると凄い人達がたくさんいるもんだなぁと、つくづく思う。


寝ずにフィールドに通う人もいるし、長年の努力が身を結んだ結果、その両腕に夢魚が抱かれた言葉にならない程かっこいい写真をたくさん見掛ける。


「なんだろうこの人達の、メンタルの強さ」


「なんだろうこの人達の、夢を夢で終わらせない行動力」


「なんだろうこの人達の、やりきった最高の顔は」


それを見ていると、まったく釣りに行ってないし同じフィールドをホームとしているわけでもない関係のない自分まで、なぜか心が震える。


夢魚を釣り上げた本人が「足の震えが止まらない」と書けば、僕はそれを想像する。


夢魚を釣り上げた本人が「涙が止まらなかった」と書けば、僕はそれを想像する。


足が震える感覚、涙を流すその感情、僕はそれを想像することが出来る。

今自分の両腕を広げ、見えない魚を想像することができる。


だけど


夢魚を抱いた本人達にはなれない。


僕の想像していることなんて、夢魚を抱いた本人達からすれば1パーセントもわかっていないだろう。


「おまえは、ただ想像するだけか？」


聞こえる。



「想像なんて誰でも出来る。おまえは想像するだけで終わりか？」


他の誰でもない、僕の心が僕自身に向かってそう言う。










「その両腕に夢魚を抱け」











やりたいこと、やるべきことなんて、もう最初からわかってる。


少し迷っても、たくさん迷っても、行き着く先に僕自身の心は最初から向かってるじゃないか。