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▼ 間違いだらけの釣り英語 Part 3.1.2 ワインドは日本発祥?!
- ジャンル:日記/一般
- (間違いだらけの釣り英語, エッセイ)
スイープほどではありませんが、一般的な意味との乖離ゆえに違和感を禁じ得なかったのがワインドです。
メーカーの説明や周囲の釣り人の会話をを見聞きする限り、日本においては、「ロッドをジャーク(又はトゥイッチ)することにより、ルアーを横っ飛び(ダート)させて魚を誘う釣法」のことを「ワインド」と呼ぶのが通説だろうと理解しています。
果たしてそれが正しい英語なのどうか、それぞれの単語の一般的な(辞書的な)意味を検討してみましょう。
まずは、動詞としてのwind(ワインド)から。
(1)(巻き上げ機を回して)バケツを井戸から引き上げる(wind up a bucket from [out of] a well)。
(2)棒にロープを巻きつける(wind a rope onto a stick)。
そこで、釣り用語としてのワインドの意味をあれこれ探して見つけたのがこれです。
・winding line back on to the reel
これは〈ラインをリールに巻き取る〉という意味ですので、上記の(2)の用法と同じです。
しかし、これでは、私たちが使っている「ワインド釣法」の意味と合致しません。これが違和感というか、気持ち悪さの原因です。
仕方がないので、とりあえずこの問題は一旦置いておいて、先に進みましょう。
次にダートですが、ダートに相当する複数のスペルを思いつくものの、どれが釣り用語に近いのか全く見当が付きません。仕方がないので、それぞれについて、とりあえず辞書的な意味を調べてみましたが、釣りに関係しそうな意味を持つものはありませんでした。
・dirt:泥、土
・dert:単語なし
・durt:dirtの別表記
・dart:(ゲームの)ダーツ、急激な突進(用例) make a sudden dart at ~(~に突進する)
最も可能性がありそうな単語がdartだったので、それを軸に調べていきましたが、文章ではダートの動きを表現しているものを見つけることはできませんでした。
残念ながら、今のところ、辞書的な意味では、「ワインド釣法」に相当する英語は見当たりません。
その代わり、動画は一つ見つけられました。ただし、スペイン語(?)で話しているので何を言っているのか分かりません。ただ、日本語で言うところの「ワインド」と同じことをやっていることだけは分かります。
つまり、ロッドをジャーク(又はトゥイッチ)し、(メジャークラフトの)ジグヘッドとワームを使ってルアーをダート(横っ飛び)させているのです。
ただ、この動画の中で行われている釣法が、私たちが呼んでいる「ワインド」かどうかは分かりません。なにせ、スペイン語(?)ですから(笑)
ただ、少なくとも、ダートが、ルアーが「横っ飛びする」という現象を意味する言葉として使われていることだけは想像できます。
さらに調べを進めていくと、ようやくhenry gilbeyという方(有名人?)のサイトに辿り着き、驚くべきことが分かりました。
ワインドは、日本発祥の釣法だというのです。どうりで日本語のワインドに合致する英語がないはずです。
https://www.henry-gilbey.com/blog/wind-fishing-are-we-missing-a-trick
以下、Henry Gilbey氏のブログのポイントを解説します。
まず、明確に「wind fishing」(ワインド・フィッシング)という用語が用いられています。
そして、wind fishingは、日本由来であるとも記されています(I am talking about this wind fishing stuff from Japan.)。
それらを踏まえ、ワインド釣法の解説として、オンスタックルの小林氏の動画が引用されています。
また、メジャークラフトとテンリュウのワインド用のロッドの比較をしています。
最後は、ワインド釣法を含む日本の釣りに親しむことを奨励しています。
ボクが調べた範囲では、ワインド釣法が日本由来であることを明示したサイトはこれだけでしたので、海外のルアーフィシングにおいてHenry Gilbey氏の主張が通説になっているかどうか分かりません。
ただ、エギングが英語になりそうだし、サビキ仕掛けがsabiki rigとして海外でも既に通用していることを考えれば、ワインドが日本由来でも全く不思議ではないように思います。
つまり、windの一般的な(辞書的な)意味がどうであれ、ボクたちが「ワインド」と呼ぶ釣法は、私たちが普段使っているように、「ロッドをジャーク(又はトゥイッチ)させてルアーを横っ飛び(ダート)させて魚を誘う釣法」という意味で名付けられているのであり、英語でも「wind fishing」として通用しているように思われます。
これで、英語としてのワインド釣法という言葉が持つ違和感というか、気持ち悪さが解消されるに至りました。
今回は「間違いだらけ」ではなく、実は「正しかった」釣り英語という結論になり、安心しました。
- 2018年8月6日
- コメント(2)
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