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シマノ 92エクセージ20 の話

日本で4人くらいしか興味がないであろうベイトリールをバラしていきましょう。

92エクセージ20です。

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前の持ち主によって素敵な塗装がなされています。
敬意を表して塗装はそのままにしておきましょう。

シマノのエントリーモデルからミドルクラスのリールで、ローラークラッチを使った瞬間ストッパー仕様のエクセージ100A 200A(定価14000円)
と、昔ながらのギア式ストッパーのエクセージ10 20(定価9500円)のラインナップがあります。
右巻きオンリーで、今回のものはエクセージ20となります。

90バンタム スコーピオン 1000 2000
から
91バンタムエクセージ (マグブレーキ実装の下位グレード)
ときて
今回の92エクセージという系譜です。
逆転切り替えとフリッピングスイッチを廃止して多少のプライズダウン。

後継の97エクセージxt は悪名高い外部調整遠心ブレーキモデルなので、

シマノにあってマグネットブレーキ搭載機という括りでいくと
91バンタム TX
91バンタムエクセージ
そしてこの92エクセージの三機種は強烈な個性を持っています。

その後は97バスライズでマグブレーキ搭載のエントリーモデルというキャラクターが復活するわけですね。



ただ、
92年は赤メタという歴史に名を残す名機種が同期に名を連ね、
93年は本格的な左巻きベイトリール、スコーピオン1500/1501が発表されるなど、エクセージの影は霞みまくっています。

悪いリールでは無いんだけどなあ…




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メイドインジャパン!
ミドルクラスでも日本製。
良き時代でしたね。

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噂のマグブレーキ。
ダイアルでマグネットが埋め込まれたプレートが上下してブレーキ力を調整します。
仕組みとしては現在でも変わりません。
リニアマグだのマグトラックスだのといわれているアレと同じです。



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スプールおっも!










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この時代フロントカバー開けるの流行ってましたね。
初出はどのリールなんでしょうか

アブのスプリーム2スピードはフロントカバー開くタイプでした。

知ってる人是非教えて下さい



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上位機種のエクセージ100/200Aでは
ここにローラークラッチが収まるわけですね。



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ザ・シマノといった構造。
実家のような安心感である。





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瞬間ストッパーではないので、
ストッパーギアです。
ペンで言うところのドッグアンドラチェット。
アブで言うところのアンチリバースポール

このリールに限った話では無いけど、

ストッパーギアがクラッチレバーのキックを兼ねているのは本当に美しい。

クラッチ関係といえば


シマノとアブは半クラ問題
ダイワはクラッチ戻らない問題

メーカーによってトラブルの出方に違いが出るのもおもしろい。


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ギアシャフト根本は金属製ブッシング

これでいいんだよ、これで。




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全バラして超音波洗浄機にぶち込みます。
淡水使用のみらしく、ぜんぜん汚れてませんでした。

ガッカリ。




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完成。
すこぶる快調です。

ベアリングはギアシャフトとボディの間とスプールのハンドル側のみ。

足すならスプールのブレーキ側とギアシャフトの根本か。


足しませんけど。




このリールを貶める気は全く無いけど、

92赤メタの完成度の高さにビックリする。

SVSはリールの実釣性能をぶち上げたのは間違いないのだけど、

個人的に素晴らしいなと思うのは、スプールを保持するブレーキ側の本体B受ケ組をメインフレームにねじ込んで固定するっていうこと。
これは本当に革命的なんですよ。

強度的にも精度的にも最強です。

私が折に触れ旧SVS機が最強と言い続けているのは単なる懐古厨というわけでなく厳然たる事実なのです。

話が逸れますが、そう言った意味では
アンタレスARは最強オブ最強なんですよ。

やっぱり大事なものはねじ込まないといけません。

15バンタム mglが出た時に強いだなんだとえらい騒がれていましたが、
そんなのは自分たちが10年以上前に通った道でしかないわけですよ。



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