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▼ スピニングリール の最終進化形の話
愛用のツインパワー2000xt
完成度の高い良いリールですね。
2021年現在においても、バリバリ現役です、
さて、今日はスピニングリール の技術特性の歴史について簡単に触れたいと思います。
私は90年代から2000年代初めの釣具がもっとも好きなんですが、その辺にも絡んでくる話でもあります。
80年代後半からダイワ、シマノが競ってスピニングリール の高性能化に乗り出したのはご存知の通り。
技術特性の変遷を簡単にふりかえると
86年ダイワのウィスカートーナメントssシリーズでロングスプールが一般化。さらにローター内部にもメカを配置することでボディの小型化。
89年ダイワのトーナメントex750にて、金属ボディの恩恵が改めて認識される。
92年シマノが提唱したSBLによって、ローター回転が劇的にスムーズになった。
それとクロスギアを使った摺動システム。ship機構の搭載。
93年ダイワが本格的にワンウェイベアリングを用いた瞬間逆転防止機構を備えたスーパートーナメントex750iを発売して、以降はワンウェイベアリングが主流に。
95年シマノ も瞬間逆転防止にシフト
96年ダイワ、トーナメントシリーズでツイストバスターを発表。糸よれをなんとかしようという意識が芽生える。
97年ダイワよりabsスプール発表。スプール形状によるライントラブルの軽減、飛距離の向上という視点が提起される。シマノのARCコンセプトはしばらく先となる。
正直、この10年間でスピニングリールに望まれる性能と言うか、技術特性はあらかた出揃ったように思われる。
上にあげたツインパワーxtとか、今でも全然通用します。
(ねじ込み式ハンドルだと尚いうこと無いんですが、シマノが小型スピニングリール にねじ込み式ハンドル採用するのって2000年ステラからなんですよねー
不人気機種の上球数が少なくなかなかお目にかかれないんです。)
勿論細々としたマイナーチェンジや設計コンセプトの違いはあるだろうけども
リールを使う(投げて、巻いて、やり取りして)上で押さえておくべきポイントは網羅されたんじゃなかろうか。
加えて当時は釣りブームもあって国内釣具業界にやる気と体力が有り余っていた。
過剰品質といって差し支えないレベルで、間違いなく世界最高の釣り国家だったと思う。
当時の釣具は今も色褪せることはない。
いい釣具は一生ものです。
未だに当時のリールを愛用して(できて)おります。
あんまり釣具屋にお金落とさない悪いユーザーかも知れませんが…
当時の過剰品質を知っているからこそ、現在のミドルクラスだと満足できないんですよね…
(ハイエンド…?高くて買えませんよ)
メーカー的にはじゃんじゃんリールを買って欲しいのかも知れませんが…
じゃんじゃん買い換えないといけないような品質のリールとか全く欲しくないし、
長く使える品質の良いリールだと、買い替えのスパンが長くなるし
ムズカしい話ですね。
メーカー主導の下取りサービスでもやれれば良いんでしょうけど。
メーカー認定中古リール の人気がすごいことになりそうだな。
- 2021年4月7日
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