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最後のダイアモンドマイコン

実は自分も詳しい時系列は知りませんので、このリールが最後のダイアモンドマイコン シリーズかどうかはわかりません。



ダイアモンドマイコン スペシャル
10s
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韓国に工場を移してからのリール。

初代の一桁マイコン 
二世代目の三桁マイコン 
三世代目のTRシリーズ
四世代目のウルトラシリーズ
確かこのウルトラまでは日本製。



そしてこの五世代目のスペシャルシリーズはメイドインコリア。
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安っぽい樹脂製。
ウルトラはウィスカーチタンでしたが、コストカットされたようです。





このリール、名前こそスペシャルと銘打たれていますが、基本的にはコストダウングレードです。
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まさかの供回り式ハンドル。



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諸悪の根源ワンタッチ折りたたみハンドルです。
ご多聞に漏れずこのハンドルもクリアランスが開いてガタガタです。




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最小サイズの10sはクランク式オシュレーション。
マスターギア左側(蓋側)はベアリングです。




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この辺の構造は特に目新しいモノなし。

ピニオンにストッパーをかけるタイプの逆転防止ですが、肝心のサイレントカム(この時代だとスプリングに変わってるかも)が見当たりません。

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本当ならメインギアにサイレントカムないしサイレントスプリングがついているはず…

前の持ち主が回収したのか、もともと音響バージョンとして売られていたのか定かではない。




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メインギア右側(本体側)の受ケは
ブッシングなしのボディ直受けです。

当たり前ですが、強度の低い樹脂なので、クリアランスが拡がってガバガバになっています。
当然ハンドルの回転のブレも大変な事になっています。

良くこれで売り出そうと思ったなと呆れるレベルの設計。

ダイアモンドマイコン を作っていたメーカーが出したリールとはとても思えない。



おそらく…

このような粗悪なリールでもダイアモンドマイコン の名前を与えて少しでも売り上げを伸ばそうとしたのでしょう。それぐらい経営が厳しかったのかと思うと、胸が締め付けられます。




なんとなく思うのは、さっさと国内向けの全機種サイレントにすべきだったということ。

海外向けのoemはサイレントの機種もあったので、不可能では無かったはず。

キャリアー
タックルオート 
マイコン
コメット
(プロラインはちょっと構造が違うのでサイレントは難しいか)

こいつらをサイレントにするだけで十分当時の四大メーカー勝負できたと思う…

巻き心地、回転のブレ、質感

そしてガタのないねじ込み式ハンドル。

80年代初頭の小型ルアー用スピニングといえば
シマノkx
ダイワファントムgx
が代表的ですが、
大森リールはこの二つよりはるかに性能が良い。


これで負けたのは歴史の闇ですね。

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