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村岡昌憲

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年輪

  • ジャンル:日記/一般

毎日のように続いているとどんなに特別なことでも当たり前のようになる。
この世の無常から見れば、夫婦が連れ添うことも兄弟が寄り添うことも
当たり前のようでも、世の流れから見ればほんの一瞬の特別のこと。
しかし、その当たり前のことが明日に続く今日に突然断ち切られるという出来事は、たとえ特別なことではないとわかっていても、いつか訪れることと悟っていても、人は傷つき痛みを背負う。
そしてその痛みは心の中に年輪のように深く刻み込まれ、それを背負って人は生きていくのである。

この一週間は訃報が相次いだ。
泣き崩れる友に、部下に、冷たいようだがしてあげられることはない。
その故人の分も頑張れと言うのも好きではない。
だけど、いつかその死を乗り越え、背中に刻んだ年輪を美しさと変え、また立ち上がる日を待ち続ける。

そんなことを想いながらの熊本名古屋新潟の一週間。
雪国は久しぶり。のんびりしたいと思いながらも東京へ帰る。

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