仰ぎ見れば雲の隙間に夏夜の天の川。
川を流れる雲はとても速く、向こう岸にいる君にいつまでも近づけない。
やがて空の電車が、君を乗せて走っていった。
探し物が見えなくなって泣いている僕に、耳元で僕の神様、「後藤さん」がそっとつぶやく。
探し物はいつまでたっても忘れることはできないよ。
だから、そろそろ、忘れ物を探しに行こうよ。
僕はそっと頷いて、顔を上げた。
そうだ、忘れ物、たくさんあるんだった。
ほとばしる情熱が残した軌跡の中に、忘れ物をたくさんした。
その忘れ物を探しに行こう。
まず高知へ、そして秋の
熊本へ。
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