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金森 健太

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ニジマス狩り


さて、皆様お久しぶりです。

…いや、そうでもないか。

それは今月24日の地元河川、根尾川釣行でのこと。お昼前あたりに囮鮎を購入したお店で近況を聞いてみると、、、どうやらニジマスがかなり増えているという。話によると、鮎釣りの仕掛けにニジマスが掛かってラインブレイクしてしまったという報告が数多く寄せられているのだとか。

ダム下(山口〜金原ダム)の区間は6月にかなりの数を駆除したのだが、ダム上はノーチェックだった。しかも前週の釣行で私自身も淵で大きなニジマスが跳んでいる姿を目撃している。

前回のニジマス釣行記でも書いた通り、ニジマスは産業管理外来種に指定されている。稚鮎やアマゴ稚魚、アジメドジョウ等在来種への食害が問題視されており、駆除を呼びかけている漁協も少なくない。

アマゴやイワナと同じだと思われがちだが、大型化したニジマスが生態系に与えるダメージはブラックバスに匹敵する。

「まずいですね…ちょっと駆除しますわ」

というわけで翌25日、本流竿を手に根尾川へ。

朝イチは例のデカニジが跳んでいたあの淵。前日のゲリラ豪雨により笹濁りで水位は前日比+20cmほど。まだまだ渇水ではあるがデカニジが動く条件は揃っている。

針に太ミミズを2匹付け、瀬の中にアプローチ。瀬から例の淵へ流れ込むあたり、底は角度のあるブレイクになっていて、大型の渓魚が着くには絶好の地形だ。

ブレイクに仕掛けが流れ込んだ瞬間、目印が水中に消えた。

フックアップ、とんでもない重量感…奴だ。

まさか朝イチ1投目から食ってくるとは。

奴は重いローリングの後、潜水艦のように深淵へ突っ込んでいく。竿は折れんばかりに曲がり、糸鳴りが悲鳴のように響く。

折れるなよ、切れるなよ…!

糸を出せない延べ竿の釣りでは、いかに竿に魚の引きを吸収させるかが重要だ。竿を限界近くまで曲げ込み、真っ直ぐに戻ろうとする力を利用して大鱒の暴引を捩じ伏せる。「これ以上曲げたら折れる」という竿の限界点を把握しているか否かで獲れる獲物の最大サイズは大きく変わるのだ。


何度も深淵の奥へ突っ込んで抵抗していた獲物が、ようやく水面にその姿を顕にした。

最後の抵抗を受け止めて玉網へ。

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玉網の枠が尺三寸(約39cm)。おそらく43〜44cmほどだろうか。

尾鰭だけでなく、胸鰭までピンピンに回復している。

情報では支流の東谷川に放流された個体だろうという見解だったが、東谷川 C&R区間が開設されたのは今年2月。僅か半年でここまで回復するとは少々考えにくい。

このニジマスの出所は不明だが、おそらくこの川のいたるところにこんなニジマスが定着しているのだろう。

友バッグにぶち込んで再開。しかしあれだけの大捕物、他の鱒は警戒してしまったのか…

…ウグイ祭りorz

竿と腕を目一杯伸ばし、淵の奥にある流れが岩盤に当たるピンに仕掛けを流し込む。

ツンツン

ウグイじゃない…!

フックアップ、重量感はないがスピード感あるダッシュとローリング。この引きは…

やがて水面で、銀鱗が煌めく。

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嬉しいゲスト、本流アマゴだ。

しかしこの後はやはりウグイ祭り…
この川どんだけウグイ濃いんだよ…orz

そろそろ移動しようかと思ったその時

ゴロゴロ…

…この音は( ̄▽ ̄;)

やがて水面に小さな波紋がいくつも出始め…

…土砂降りorz

竿を畳み、橋の下へ避難。積乱雲の直下で9mの長竿を振るのは避雷針を持っているようなものだ。

1時間半ほどで雨は止み、青空が見え始めた。

再開。次のポイントはとある堰堤の下、青く深い落ち込みの奥には、きっとデカ鱒が潜んでいるに違いない。…が

またしてもウグイ祭りorz

しかし、途中ウグイとは違うアタリが。掛かった手ごたえも明らかにウグイとは違う。

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まずまずのサイズのアマゴ。

この後同じくらいのサイズのアマゴを追加したところで正午を迎え、昼食タイム。

昼食と昼寝の後、ふと気になったダム下のエリアへ。

ダム下のとあるポイントに到着すると、、、

…超土茶濁りorz

どうやら支流のどこかが崩落したらしく、そこから泥が流れているようだ。

仕方なくダム上に戻り、情報を得たあたりを叩いてみる。しかし…鱒は気配すらなく、たまにウグイがアタる程度。

良さげな淵を片っ端から叩いてみたが、ウグイ以外の反応を得ることはできなかった。

時刻は既に17時を過ぎている。移動に時間はかかるが最後にあの場所をやってみようと決め、足早に車へ戻った。

あの場所…朝イチにデカニジをキャッチしたあの淵だ。

水位も下がり、濁りもほぼない。しかし空は色を変え始めている…夕マズメのチャンスと朝イチと同じように瀬からブレイクに餌を流し込んでみると再び、目印が水中に消えた。

フックアップした瞬間、奴は対岸に向かって弾丸のようなダッシュを見せた。しまった油断した…!

咄嗟に4歩ほど前に出て回避。伸された竿を少しずつ起こし、しっかりと曲げ込んで奴の動きを封じる。

繰り返す強烈なダッシュに糸が悲鳴を上げる。こいつもなかなかのサイズだ。

姿が見えた。

「太っ!」

もう鱒属とは思えないほどの体高、強いわけだ、、、

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35〜36cmほど、しかし何食ったらこんな体型になるんだ?

まだいる筈と再開するもこの後は安定のウグイ祭りとなり、18時過ぎに餌がなくなり終了とした。

【使用タックル】

竿/ダイワ・エキスパート本流P1 85-90
天上糸/ナイロン1.2号
水中糸/オーナー針・ザイト鮎ナイロン0.8号
目印/オーナー針・編み込み目印ミックス極太
オモリ/ヤマワ産業・ゴム張りオモリ0.5〜1号
針/がまかつ・マスター渓流9号
餌/養殖太ミミズ

帰宅後ニジマスを捌いてみると、鮎もかなり大きくなっているため胃の中からは出てこなかったが、2尾ともしっかりした卵巣を持っていた。ということは…今冬には産卵、孵化する可能性は充分にあったであろう。10月には禁漁期に入るので残された時間は少ないが、今季中にある程度数を減らさなければ。

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m


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