デスリバー奮闘記 https://www.fimosw.com/ 釣果情報・シーバス、メバル、イカ、チヌ、青物、ヒラメ、マゴチ...ソルトアングラー支援サイト、日本最大のWEB釣り大会『凄腕』、釣り動画fimoTVなど(会員登録無料) 癒しの釣り旅(里川ヤマメ編) https://www.fimosw.com/u/okzc3oy8hi/e7jgd12yexodzh 2025-05-13T20:25:00+09:00
さてさて

一気に書き上げるつもりが少し時間が空いてしまいましたね。

というわけで、前回の続きです。



ヤマトイワナの溪を後に、先ずはとある温泉へ。溪歩きの疲れを癒し、いざ翌日の目的地へ。

目的地である道の駅に到着、車の座席を倒し薄い毛布に包まり朝を待った。

翌朝

コンビニで入漁券を購入し、いざヤマメの川へ。のどかな田園風景の中を流れる小さな里川で、昔はよくヤマメ釣りに訪れた川だ。

駐車スペースに車を停め、少し下流に歩いたところから入渓。

早速前日と同じフライタックルを手に、溪を歩く。代掻きのせいか少し濁りはあるものの釣りには影響はなさそうだ。風も下流から上流へ吹き上げる風で、これならストレスなくロッドを振れそうだ。

自作のクイルボディ・パラシュートを瀬脇のヨレに浮かべると、早速水面が破れた。


大きくはないが、美しいヤマメ。

もう1尾追加したところで、先程車を停めた場所にたどり着いた。

…あれ

私の車の少し上流に、別の車が停まっている。私がここに到着した時には、この車はなかった。

嫌な予感が。

堰堤下のフラットな淵、以前訪れた時はヤマメたちがライズを繰り返していたのだが…この日は魚影は見えない。

やられたか?

堰堤下を数投流したが予想通り反応はなく、川から農道に上がる。

停まっている車に視線を向けると、運転席にダイワのシートカバー。



はい、確定。

ただ、今回のケースだと後追いのつもりで入ったのかもしれないが…

でもこんな小さな里川、放流日でもないのにわざわざ後追いで入る人なんているんだろうか。

やられたらやり返す。

1km半ほど上流へ車を走らせ再入渓。ここから再び釣り上がる。

まだ水は冷たく、活性は低いかと思ったが…やはりライズは少ない。しかも先程まで下流から上流へ吹き上げる風だったのだが…この頃から何故か上流から下流へ吹き下ろす風に変わっていった。小さな毛鉤をアップに投げるフライフィッシングでは向かい風は致命的だ。

おい、どうなっとる?

期待度の低いポイントはスルーして、良さげなところを風が緩むのを待ってアプローチしていくと



美しいヤマメが水面を破る。

しばらく釣り上がり、渓相はのどかな田園風景の里川から落差のある渓流らしい雰囲気に変わっていく。

そして…やや水深のある深瀬にたどり着いた。

数年前にここを訪れた時は絶えずライズがあり、良型が連発した思い出がある。

この日も流芯脇で何度も水面が破れる。早速流芯の流れに毛鉤を浮かべると



鮮やかな色彩のヤマメとニッコウイワナが水面を破った。

反応は途絶え、ライズ待ちをしようかと思ったが…この先にはまだ良いポイントがある。足早にそのポイントへと遡行することに。

たどり着いたのは流れが対岸に寄った淵。期待通り開きでライズを繰り返す魚影を発見。しかし…どうやら捕食対象はフックサイズにして#22〜30ほどのユスリカとコカゲロウ、たまに#16ほどのカディスも舞うが…やはりヤマメたちはユスリカとコカゲロウを偏食しているようだ。

当然今まで投げていた#12のクイルボディ・パラシュートでは見向きもされない。フライボックスを開けると、#24くらいのサイズのミッジを発見。

早速投げてみると、すぐに水面が破れた。

澄んだ流れの中で煌めく銀鱗とパーマーク、やはり渓魚は美しい。


素晴らしい色彩の1尾。

この後連発となったが、あえなくフックアウトorz

そしてこの先は何故か魚影が消える。

首を傾げながら遡行していくと、溪沿いの林道を降りてくる1台の車が。

そういうことか。

というわけで退渓。車に戻ると、時刻は17時になろうとしていた。

釣果的にはまずまず、しかし…せっかくの釣り旅、どうせならイブニングのライズ狙いの釣りもしたい。

どうしようかと少し考え、この川の最下流部へと車を走らせた。

あのあたりなら、本流から差してきた大ヤマメがいるかもしれない。それに…あのあたりなら入る人もそうはいないだろう。


そこは…田園風景の中に商業施設と住宅が並ぶ、市街地との狭間のような場所。代掻きの濁りもあって良い雰囲気とは言いにくいが、大きめのメイフライやカディスが舞い、上流部よりほんの少しだけ季節が進んでいるように感じた。

早速クイルボディ・パラシュートを堰堤下の淵に浮かべると、すぐに水面が破れた。

水面を破ったのは、アブラハヤだった。

ハヤの猛攻を覚悟したが、次のアプローチで水面を破った魚影にはくっきりとパーマークが。

おチビちゃんではあったが、確かにヤマメはいる。

流れが淀んでいるポイントはハヤが溜まっている。堰堤を越え、流れが効いた瀬に毛鉤を浮かべると



美しいヤマメが連発。

やがて空は色を変え始め、夕陽が山の稜線をくっきりと切り取っていた。

18時半、たくさんのヤマメたちに出逢えたことに満足して、釣りを終えた。


数年ぶりに訪れたこの溪、昔より魚影は薄くなった印象だが久しぶりに美形のヤマメたちと再開できた。連休が明けて落ち着いたら、またヤマメたちに会いに来よう。

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

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金森 健太
癒しの釣り旅(ヤマトイワナ編) https://www.fimosw.com/u/okzc3oy8hi/e7jgd12imwn5o6 2025-05-06T21:45:00+09:00
さて、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

GW、遠征釣行に出かけた方も多いかと思います。

私も今年は連休となった為、プチ遠征釣行へ。

というのも5月は長良鱒を追って長良川通い…釣れない日々が続くためせめて連休中は釣れる釣りで癒されようという魂胆だ。

というわけで

初日はヤマトイワナの溪へ。

のんびり自宅を出発、お昼過ぎにとある溪沿いの林道の片隅に車を停めた。

いつもの0番のフライロッドを継ぎ、自作のアダムス・パラシュート12番をティペット(ハリス)の先に結ぶ。

メイフライが舞い、雰囲気は良いのだが…

しばらく遡行しても、反応がない…

落ち込みの開きに着いている魚影も、アプローチできる距離まで近付くと一目散に岩の下に逃げてしまう。

どうやらプレッシャーは高めの様子。それでもしばらく遡行していくと…再び開きでライズを繰り返している魚影を発見。毛鉤を浮かべると、その魚影は躊躇いなく水面を破った。

ロッドが弧を描き、奴は岩の下に逃げようとパワフルな引きを魅せる。

ランディングネットに納まったその姿…白斑のない透明感のある背中、体側に散りばめられた朱点…紛れもなくヤマトイワナ、この水系の在来個体だ。


長い冬を越え、このイワナたちも春を待ち焦がれていたのだろう。

その美しい姿を写真に納め、再開を願ってリリース。

今年も、この溪のヤマトイワナに逢えた。度重なる豪雨と豪雪、ニッコウイワナの侵略に耐えて生き抜くこの溪のヤマトイワナたち…今年も無事に生き抜いてくれたことがわかり、安堵の息を吐いた。

その先の落ち込みでも


コンディションの良いヤマトが飛び出す。

しかし…

ここからちらほらと反応はあるのだが…


このサイズ…

もうちょっと大きなやつを釣りたいなぁ、、、

退屈しない程度に反応はあるのだが、殆どがおチビちゃん…

やがて溪は細くなり、木々が被さる細流となっていく。

ロールキャストやボウ&ローを駆使して狭いピンを撃っていき




美しいヤマトイワナと戯れる。

やがて溪は一跨ぎほどの細流となり、時刻は18時になろうとしていた。

地形図アプリを開くと、地図上では水線は消え標高は970m。下山の時間を考慮するともうヤバい時間だ。ここで釣りを終了、下山とした。

下山する道中にも、崩落して白い花崗岩が剥き出しになっている箇所が多くあった。また大雨が降れば崩れるところが出るだろう。一昨年この溪を訪れた時は淵は白い砂で埋まり、杉の倒木が折り重なっていた。改めて、この溪のヤマトイワナたちは過酷な環境を生き抜いているのだと実感した。

来年も再来年も、5年後も10年後もこの溪でヤマトイワナたちに逢えることを願って、溪を後にした。

明日は里川ヤマメと遊ぼう。

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m




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金森 健太