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金森 健太

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鮎タモ作ってみた


さて、皆様お久しぶりです。

1月は往く、2月は逃げる、3月は去る…と言われるように、気がつけば2月も後半。河川では渓流釣りが解禁し、河口ではバチ抜けも始まり少しずつ春の気配を感じられるようになってきた。

さて、今回は


鮎タモ作成

のお話。

引き抜きでのランディング、囮鮎の取付や交換など、鮎釣りにはなくてはならないアイテムだ。

私が住んでいる岐阜県は鮎釣りの聖地、「郡上鮎」で有名な長良川をはじめ和良川、馬瀬川、私の地元河川である根尾川など数多くの名川が流れている。

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さてこの鮎タモ、もちろん各メーカーから販売されているのだが…岐阜県の鮎師の多くは天然木で作られたタモを愛用している方が多く、私も天然木のタモを愛用している。

しかし…昨年まで使っていた鮎タモがどうにも気に入らない。

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↑昨年使っていた鮎タモ。入ってるのはニジマス

ダイワやシマノなど大手のメーカーが販売している金属フレームのタモでも実釣には何の支障もない。むしろ使いやすさで言えば金属フレームのタモの方が上なのだが…やはり岐阜の鮎師の端くれの私としてはタモにはこだわりたい。というわけで県内の釣具店をまわって良さげなタモを探していたのだが…

気に入ったデザインのタモがどこにもない。

というより、木枠のタモがない。

お店の店主さんたちに相談してみたところ、昔ながらの木枠タモは存続の危機に瀕しているとのこと。職人さんの高齢化と後継者不足による作り手の減少、そして温暖化や山林の開発などによる原木の減少…更には追い討ちをかけるように鮎と渓流タモの網を製造していたメーカーの倒産と、木枠のタモを作れない状況にあるという。

鮎や渓流用の木枠タモは枝が綺麗に対生し、水に強く腐りにくい榧やモミの木を原木として用いられる。しかし榧やモミの木は寒冷地を好む樹木で、岐阜県では標高の高い山地で多く見られる。作り手の高齢化で、切り出しに行けない人が多いのも作れない原因のひとつだろう。

というわけで

手に入らないのなら、自分で作るしかない。

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まわったお店の中で、なんとか良さげな枠を見つけたので鹿角と一緒に購入。

先ずは購入したタモ枠の柄をぶった切って(写真は切断後)、接合用に10mmの錐で穴を開けて

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鹿角にも同じ径の穴を開けて

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木の棒と強力接着剤で接合。接着剤が硬化したら耐水エポキシパテで隙間と段差を埋めて

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ヤスリで削って形を整えて

で、写真は付けた後なのだが…網は近所の釣具店でダイワの鮎タモ用の替え網が入荷したという知らせを聞き即購入。

早速

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1.6mmステンレス鋼線で枠の形にして

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へら竿の握り(グリップ)に使う巻き糸で取り付け。

枠に小さなピンを打ち込んで取り付ける方法もあるのだが…失敗しそう&失敗したら全て終わりなので安全な方法で(^^;)

そして1.6mmステンレス鋼線では太すぎて整形に苦労したのでもうちょっと細い鋼線の方がいいかも(^^;)

ここまできたら完成は目前。

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形を整えた接合部を黒く塗って、それだけでは物足りないのでルアーに貼るアワビシートで装飾(盛大に失敗して貼らなきゃ良かったと後悔したのは内緒)

最後に接合部と柄にトップコートを塗布して

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完成!!

専門の職人さんが作ったものに比べるとちょっと雑な仕上がりに見えるけど…理想的な形のタモに仕上がった。

柄の角度も完璧、この角度なら腰ベルトに差したまま囮鮎の付け替えが可能になり、引き抜き時も手首の負担を軽減できる筈だ。

昨年まで使っていたタモは本流アマゴ&ニジマス専用にして、今年はこのタモを持って鮎釣りに行こう。

鮎釣りの解禁まで約4ヶ月、その時が楽しみだ。

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m


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