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金森 健太
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▼ 3月の皐月鱒
こんばんは。
3月12日、本流アマゴを狙いとある本流へ。
その釣果をインスタグラムに投稿すると
「来週は例の場所に4時集合です」とコメントが。
コメントの主は3月5日にダム湖へ釣行したフォロワー様。この日の帰りにリベンジ戦の約束をしていたのだ。
というわけで3月19日早朝4時
前回と同じ場所で合流しダム湖へ。5時半に監視員さんの家で入漁券を購入、前回の釣果を聞かれ良型をバラしたことを話すと、「無理矢理巻くとバレるよ、ある程度走らせた方がいい」とのこと。
長良川で出会った老釣師は「とにかく巻いて引っこ抜け」と言っていた。激流河川の長良川とほぼ止水のダム湖とでは状況は異なるが、どちらが正しいのだろうか。
疑問を拭えないまま、私たちを乗せた車は夜明けのダム湖に辿り着いた。
道中の温度計はマイナス1℃を表示していた。車から降りると、突き刺すような寒風が私を襲った。
ここ数日暖かい気候だったため、ネックウォーマーとニット帽を持ってこなかったことを深く後悔したが、ダウンジャケットは用意してある。ダウンジャケットを着て、水辺に向けて急斜面を慎重に降りた。
この日は朝から冷たい風が吹き、湖面は大きく波立っている。静寂に響く波音はまるで内湾のサーフに立っているかのような錯覚に陥る。
ベイトの回遊はわからない。とりあえず表層から刻んでみようとパニッシュ70Fをフルキャスト。弱ったワカサギをイメージしてスローなアクションで誘い出してみる。
反応はなく、トリコロールGT72SR_F。こちらも反応無し。
下のレンジを探るべくリュウキ70Sをキャスト。しかし反応はない。
やはりDコンタクトか。
前回もヒットルアーはDコンタクトだった、迷うことなくDコンタクト63のワカサギカラーをスナップにセット。スローなアクションで誘い出してみると
ゴン
確かな生命感、激しいローリングにサクラマス(銀化ヤマメ)と確信。サイズは小さいが、今度はバラすまいとドラグを締め寄せにかかる。が、、、
…痛恨のフックアウトorz
しかし、このレンジで反応があったということはベイトとそれに着いたトラウトたちが回遊してきているのは間違いない。気を取り直してキャストを再開。
しかし…反応はなく、時間だけが過ぎていく。
心が折れかけて、違うアプローチをしてみようとチヌークS14gをフルキャスト。ボトムまで沈めてスローリトリーブでサーチ。水深はおよそ14m、急なかけ上がりを探ると…
…根掛かりロストorz
悴む指先でなんとかリーダーを組み直し、ギーガ15gをキャスト。今度はボトム付近をリフト&フォールで誘い…
…連続根掛かりロストorz
再び悴む指先でリーダーを組み直し、もうスプーンは投げないと決意。半ばヤケクソでDコンタクト63のチャートバックヤマメでレンジを刻むことに。
表層では反応が無く着水後5秒カウントして巻き始めたその時
ドン
あれ?食ってた!!
確かな生命感にロッドが曲がり、激しいローリングの手ごたえが伝わる。
私の中で、迷いが生じる。
ゴリ巻きか、遊ばせるか。
しかし
そこまで大きくなさそうなので、ゴリ巻きで寄せることに。
姿が見えた。青銅色の湖面に、白銀の閃光が煌めく。
迷うことなく奴を引っこ抜き、ランディング成功。
尺あるなしのサイズだが、朝日に輝く銀鱗がたまらなく美しい。
サクラマスだと思っていたが、よくよく魚体を見ると…うっすらと朱点があることに気づいた。
朱点がある…つまりこの魚はサクラマスではなくサツキマス。アマゴとヤマメが混成する水域ゆえ、サツキマスが出てもおかしくはないのだが…
しかしこれでボウズを逃れることができた。サイズアップすべくカウント5秒のレンジをしつこく通す。
左から右へ、扇状に投げたら今度はカウント10秒のレンジ、15秒のレンジと探りトラウトの泳層を探す。
20秒のレンジまで探り、再び表層から刻み直す。
すると表層で再びのバイト、サツキorサクラであることは間違いない。先程と同じか少し大きいくらいだろうか、その手ごたえはなかなかのものだ。
…が
再びフックアウトorz
気を取り直してキャストを再開するが…やはり後が続かない。
次第に飽きてきたため、ポイントを移動してみることに。
少し歩くと、岬状に沖へ突き出ているシャロー帯を発見。ひたすら広大なオープンエリアで投げ続けていたが、今度はその岬周りのブレイクを撃ってみる。
Dコンタクト63タイプⅡのピンクバックをブレイク沿いに通すと
ドン
狙い通りの反応、獲物が激しいローリングで抵抗…しかし
「ちっちゃ!」
狙いのサイズには程遠い様子(^^;;
22〜3cmほどのサイズだが、背中の碧色と体側の白銀とのコントラストがたまらなく美しい1尾。
この後は反応が無く、車で大きくポイントを移動してみるも反応は得られず、11時に釣りを終了とした。
前回と同じ、14時に解散。
ここからは単独でとある本流へ向かうことに。
15時、とある本流に到着。昨年春に餌釣りで0.6号のハリスをあっけなく切られたポイントで、モンスターサイズのアマゴが潜んでいると期待を寄せたのだが…おチビちゃんのチェイスが一度あったのみとなった。
時刻は16時、ここで粘るか、移動するか…。
というのも、もう1箇所入りたいポイントがあったのだ。
迷いはあったが、もう1箇所のポイントへ移動することに。
そこは釣り人の姿が絶えない超激戦区。激戦区ではあるものの魚影は濃く、尺アマゴもよく出ているとか。
そのポイントにエントリー。時刻は16時35分、残り時間は僅かだ。
広く長いトロ場、下流からDコンタクト63でサーチ。清流でシーバスを狙う時と同じように、アップ、クロス、ダウンと探り、反応が無ければ上流へ歩いていく。
時折ライズもあり、雰囲気は悪くない。しかし…アマゴのチェイスはない。
次第に空は色を変え、光を失い始める。上流端の瀬にライズを発見、クロスに投げてそのライズが出たあたりを流しつつトゥイッチで誘うと
ゴン
重いバイトが襲う。
急瀬の中で、銀鱗が踊る。急流とあってその手ごたえは強烈だ。
慎重に寄せて、ランディングネットに滑り込んだ。
26〜7cmほどだろうか、この時期にしては丸々としたコンディションの良い1尾。
この魚に満足して、この日の釣りを終えた。
使用タックル
ロッド/天龍・レイズ772ML
リール/ダイワ・21カルディアLT2500SXH
ライン/DUEL・ハードコアX8 0.6号
リーダー/呉羽化学・シーガーグランドマックス1.5号
ヒットルアー/Smith・Dコンタクト63、Dコンタクト63タイプⅡ(チャートバックヤマメ、TSレーザー、ピンクバック)
春らしい気候になり、渓魚たちも活発になる季節。今年はどんな渓魚に出逢えるだろうか。
最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m
- 2023年3月20日
- コメント(1)
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