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連載第15回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第八章  終焉

ボクが清夏に社内メールを送り始めてから一週間が経ったある朝のことだった。出社すると、すぐに清水課長に呼ばれた。課長の困惑した表情を見て、何かが起きていることを感じた。
プリントアウトされた一通のメールを見せられた。ボクに宛てたメールだったが、他の課員全員にもCCで送られていた。
「谷…

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連載第14回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第八章 終焉

全く会えない日々が続いて約三ヶ月が経った六月下旬、清水課長の支援もあって、ボクは、なんとか課長代理の仕事に慣れ、時間的にも精神的にも余裕が出てきた。
清夏に会いたい気持ちが、再びボクの心の多くを占め始めていた。しかし、それに反比例するように、清夏からのLINEがみるみる減っていった。食事…

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連載第13回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第七章  事端

課長代理の仕事は、思っていたよりもはるかに重責だった。会議に次ぐ会議、役員へのブリーフィング、部下からの相談など、息つく暇も無かった。毎日終電で帰宅する生活が続いた。稟議書や企画書を決裁するのは、夜遅くか週末だった。清夏には全く会えなくなってしまった。清夏は、最初のうちは、ボクの激…

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連載第12回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第七章 事端

三月初め、ボクは清水課長に呼ばれた。
「カフェに行こう」
執務時間中にカフェに呼ばれるのは、人事と相場が決まっている。
課長は静かな調子で話を切り出した。
「四月一日付けで、君を課長代理に昇進させるとの内示があった。受けられるか?」
青天の霹靂だった。しかし、ボクは、自分の仕事ぶりが認め…

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連載第11回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第六章 蜜月

ボクと清夏の蜜月が始まった。
会社のメールではなく、LINEでやりとりするようになった。清夏から送られてくるLINEには、絵文字や顔文字やスタンプが多く使われていて、とても可愛らしかった。
職場では、今までどおりに振る舞った。清夏は、ボクに対して敬語を使うことを忘れなかったし、互いに名字で呼…

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連載第10回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第五章 僥倖

ボクは清夏にメールを送った。
「二か月間の疲れも溜まっているから、打ち上げは後日にしよう」
今日は十二月四日、ボクと恵美の結婚記念日だ。このところ忙しかったために、渋谷のフレンチレストランC・Mの予約もしていなかったし、花束の一つも買って帰らずに打ち上げに行くのは気が引けた。
清夏から…

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連載第9回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第四章  協働

十一月も中旬になる頃のある金曜日。ボクと清夏の疲労はピークに達しかけていた。精神的にも「摩り切れそう」だった。コーヒーを淹れるのを忘れてしまうこともあった。
ボク達には、トンネルの出口の光が見えなくなるような気がし始めていた。清水課長に弱音を吐いた方がよいだろうかと思ったことすらあ…

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連載第8回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第四章  協働

我が社の開発チームは頑なだった。ボクは、開発チーム時代の「昔取った杵柄」で、仕様変更のアイディアを出し、清夏に資料をまとめさせ、社内会議を行ってはみたが、開発チームを説得するのは困難だった。開発チームから出てくる案といえば、A社の仕様を飲むなら価格を上げ、A社の価格を飲むなら仕様の…

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連載第7回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第四章 協働

十月初めのことだった。ボクと清夏は、清水課長に呼ばれた。
「A社に納入する予定のシステムの仕様のことなんだが、先方が、要求水準を上げてきた。価格は据え置き。うちとしては、予定どおりの価格と仕様でA社を説得したい。そこで、この案件を谷山君と木元さんに担当してもらいたい」
ボクと清夏は、二…

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連載第6回 『雷鳴~長い長いトンネルの出口で見えたもの~』

  • ジャンル:日記/一般
  • (小説)
第三章 邂逅

数日後、ボクは、思い切って清夏にメールを送り、ランチに誘った。交換した森見登美彦作品の感想を聞きたかったし、ちょっとしたデート気分を味わいたかった。
清夏からすぐに返信があった。
「ランチのお誘いありがとうございます。本のお話を楽しみにしています!」
ランチは楽しかった。会話が途切れる…

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