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泣き虫土龍@ビルダー

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リョービ メタロイヤル フィッシングサファリ5000

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Fishing Safari。それは大自然の中へ冒険に出かける遠征釣行。
そんな過酷なフィールドで最高のパフォーマンスを
発揮するソルトウォーター専用リールです。
モンスターとやりあうために、信頼性を極めたメカニズムだけを装備。
ドラグセッティングされた状態でスプールが交換できるFSドラグシステム。
大口径リング&ZEROテーパー素材の大口径ワッシャーを
採用した信頼のフルレンジドラグ。
さらにGストッパーなど最新の機能を搭載した、
どこでもタフな新次元タックルです。


METAROYAL 5000 FISHING SAFARI
ギヤ比 4;9
釣力(kg)(ドラグ最大) 12kg
標準自重(g) 660g
糸巻量(m) PE4号~300
入数 メーカー希望 小売価格(円)68,000


一巻き100センチぐらい。
gストッパーと呼ばれるのは、リョービお得意の、ワンウェイクラッチを使わない多点式の逆転防止機構です。

ローターの内側にギザが掘ってあり、ピニオンと連動したストッパーカムが、正転時は引っ込み、停止時はせり出すことで無音の逆転防止を達成しています。

92ステラなんかもこの方式に近い逆転防止です。

私は勝手に、摩擦式逆転防止と呼んでいますが、
この方式はサビと衝撃には滅法強い反面、ストッパーカムの摩擦の塩梅が変わると無音では無くなるという弱点があります。

ワンウェイクラッチを用いない方式では、
この摩擦式の他にはアンバサダーやスピンフィッシャー でお馴染みのドッグアンドラチェットやアンチリバースドッグ(アンチリバースポール)と呼ばれるドッグ式が有名です。

個人的には長く使うならこのドッグ式に軍配が上がると思っていますが、世間では強度的に不安があるとされていますね。
自分はそうは思いませんが…



ともかく、

今日はこのリールをバラしていきましょう。

主な症状は
巻きが無茶苦茶重い

カタカタ異音がある

ラインローラーが固着している


の三点。





FSドラグ
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ドラグ値のプリセットが可能で、ドラグ値を変えずにスプールを交換できる優れものです。

このFSドラグのために、フィッシングサファリ5000は最初から替えスプールがついていました。



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あ、シャフトピンのoリングが劣化で割れてしまいました。


まあ、このパーツは最悪なくてもリールは使えます。


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噂のgストッパー

ピニオンから2本の細バネが伸びており、2基のストッパーカムと連動しています。

ハンドル正転時は、細バネでストッパーカムを引っ込めて、
それ以外の時はスプリングの力でストッパーカムがせり出してローターをロックしています。

ストッパーカムが二基ついているのがミソで、

このおかげで逆転距離を減らしつつ、確実にストッパーが機能し、なおかつ摩耗に対するこれ以上ない回答になっています。

ちなみに、この2基のストッパーカムを併用するアイデアはおそらく初代のスコーピオンだと思われる。

あのリールも細バネ2本と二基のストッパーカムで逆転防止をするリールでした。

ワンウェイクラッチ無しのリールでは、1番逆転量の少ないリールだったのではないでしょうか。


回転の重さと、異音はこのストッパーカムの固着が原因でした。

古いグラスを落として油を刺したら軽やかな回転が戻ってきました。







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中は至って綺麗なもの。

メインギアとピニオンギアはいずれもアルミ系合金と思われる。




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ギア式のオシュレート
頑丈そのものです。

壊れそうな箇所が見当たらない。

強いて言えばドライブギアのサブギアとオシュレートギアの噛み合いが怪しいが、これに関して言えばギア式オシュレートしているスピニングリール全ての弱点といえる。






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最後の問題点。
固着したラインローラー。

このアルミのスクリュー、実は逆ネジなので要注意。

おそらくだけど、前の持ち主が間違えて締め込んだのが原因では…?


逆ネジを緩めて油を刺したら元に戻りました。

写真を撮ってないけど、

ラインローラーがアルミ一体成形のブリッジ式。

こんなんリョービでしか見たことない。

流石アルミダイカストの老舗です。






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fsドラグ も作動良好。




あと10年20年は使えるリールです。

駆動に関する部分にまったくプラスチックが使われていません。

これは本当にすごいことです。

ダウンサイジングで4000とか3000とか出して欲しかった。




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