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今年最後の秋田

今年最後になるであろうシーバス釣りにいってきました
前になんとか釣れたサーフで、温排水が流れこんでいるのが特徴
今回は人生初のランカーと出会うのが目標

仕事明けにそのまま突撃し、朝、夕、朝、の3回攻撃です

①朝

夜明け前にサーフに到着すると、横殴りの強風に気温1℃くらい
しかも、手袋を忘れた! 寒い!

でもワイにはTKLM140Gがあるんや!
これを信じてひたすら投げるだけや!
頼りのメインウエポン、TKLM140Gを投げること数投目

ガツッ!
Σ(・・; あれ? もうかかった!?

さすが! ・・・って、ん?
引いても押してもびくともしません
超大物が底に張り付いている、という現実逃避が過ぎりましたが
根掛かりでした
海藻なら千切れるだろうと、引っ張ったらPEラインがプツン


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
ええーッ!!!?


(°Д° 「サーフの真ん中に牡蠣瀬でもあるの!?」

おかしいだろ、と怒りさえこみ上げてきます
遠浅なので、ロスト地点へはぎりぎり歩いていけそう
が、闇に沈む海のただ中、今は回収なんて到底無理です
とりあえず、ロスト地点の場所だけなるたけ覚えておくことに
でも、回収の見込みは・・・

周囲も気持ちも真っ暗な中、かじかんだ指で、代わりとして
用意していたブルーオーシャン140Fを結びました
こんなに早く、代わりを使うことになるとは予想外でしたが

このルアー、リップが大きいので浅い場所はどうかと思い
ましたが、ロッドさえ立てれば表層付近を問題なく泳がせられ
ます。飛距離も十分。さすがのその高い基本性能は、
TKLMGロスの哀しみを和らげてくれました

しかし、アタリなど全くありません。生物の気配がありません
潮の具合(引き潮中)や場所は前回同様なのに・・・

(==; (水温下がった影響?)

あるいは、シーバス達はもう産卵に沖にいってしまったとか
分かりません
まだ3回目の場所です。情報が少なすぎです

ルアーをローテーションで投げるも効果なし
体も心も凍えていきます
もう、(早く夜よ明けてくれ! そしたら終えれるから!)
と、罰ゲームでも受けている気分になっていきます


やがて、おぼろげな朝が来ました
日の光が海を照らしてくれるまで待って、真っ先に向かったのは
TKLM140Gのロスト地点(推定)でした
まさか・・・
見つかるはずない・・・けど・・・けど・・・!




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あっれ!? なんか見たような色が水中で揺れてる!?

思わず右手を海に突っこみ、そこへと伸ばしました
意外に遠く、届きません
しゃがんで、ウェーダーに浸水しそうになりました
おりゃあ! と手をいっぱいの伸ばして・・・その感触は!





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とったどー!
分厚いビニールゴミにかかってたのを、引きちぎりました
PEラインが切れたのは傷が入っていたのかも
(ある意味、ここで切れておいて良かった?)

視認しやすいチャートカラーで良かっ・・・ヘクシュン!
気がつけば、上半身右側がグッショリ
でも、回収できた喜び一杯で陸に上がりました

車の暖房を全開にし、濡れ服を干して予備に着替え、
コンビニで買い物をしてから秋田港の道の駅に逃げこみました




②夕

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軍手の指先を切って、即席の釣り用手袋に
さらに靴下用のホッカイロをその内側に貼りつけました
あったか~い (*^^*

しかも、朝にはあれほど強かった風が止んでいます
サーフの片側にある岸壁には、ちょい投げの人たちが少し
来ていました。
なにが釣れているか見ると、
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10センチくらいのアジがいっぱい釣れてます!
ベイトとなる魚はいるようです
希望が湧いてきました


ところで、このサーフには温排水の流れ込みがあるのです
寒くなったので、そちらに近いところに魚が移ったのかなと
推測してみました

明るい中で水中を覗くと、確かに温排水流れこみの近くに並ぶ
沈みテトラの周囲に小魚が泳いでいるのが見えます


そこらへんの砂浜に入り、復活したTKLMGやら何やらを
投げまくっているうち、夕闇が降りました

そこで気づいたのですが、バーティスRを引くと、なぜか異常に
砂浜の底を叩くのです。はじめはそこにサンドバーでもあるのか
と思いましたが、他のルアーでは底を叩きません

なんでだろう? と試しに足元でバーティスRを引いてみると、
その浮上速度が無茶苦茶遅いのに気づきました

私「おまえ、スローフローティングか!?」
R「なんだ、悪いか?」
私「お前の浮力と釣り合うリーリングスピードって、無茶苦茶
 デッドスローになっちゃうんだよ。それ以上の速さだと、
 引いているうちにどんどん底に向かっちゃう」
R「つまり?」
私「遠浅のサーフは・・・浅い所だけは、苦手だ」
R「リップを削れ」
私「すると入力が弱くなって、動きが悪くなる。ただでさえ
 小さな動きをするミノーなんだぞお前」
R「・・・完全無欠のミノーはない・・・まぁ、真理か」

バーティスR、飛距離はすごいです。まるでジグです
その代償に、重さの設定がピーキーなのだと思います
足場の高い場所なら何の問題もないのかもしれませんが

ブルーオーシャン140Fだと浮力の余裕がありまくりなので、
確かに飛距離はバーティスRに負けますが、ある程度の速度で
引いてもレンジキープできます

哲学的な顔をしているバーティスRをケースに戻し、シャロー
用のk-ten force130に変え、試しに速引きで探っていると、

ガツッ! 
Σ(・・; キターッ

今回のルアーは、フックのカエシを全部潰してあります
テンションを抜いたらいけないと、強めにロッドを煽ったとたん

スポーン!




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フグきたーっ
大きさ、ルアーとあんまり変わらないじゃん!

こんなことがあっただけで、もう潮の下げが終わる時間に
大潮の下げの夕マズメでした
今回の最大のチャンスだと思っていた時間が終わってしまいます

(== (今回、フグいっぴきで終わり・・・?)

その可能性が濃い、というのが心を重くします
未練たらたらで、ただ車へ戻るのではなく、
TKLM140Gを投げながら海の中を歩いて戻っていきました
やがて、前に釣れた場所の近く(昨日の朝ぜんぜんダメだった)まで戻ってきました
まぁダメそうだなと、ルアーをすぐそこまで引いてきたとき、


ガツッ!!!
Σ(・・


キュキュキュキュ! ジーーーーッ!!!

ラインとドラグが同時に悲鳴を上げました
竿がほぼ真下にパッドから曲がりました

きったーーーーーー! でかい!
と、合わせを入れたとき、水中のヤツはこちらに向かって疾走
してきました。それに合わせてリールを思い切り巻くとー―


TKLM140Gが・・・手元に・・・戻ってきました・・・

(・・?

(・・ ・・・・・・

(°Д°


呆然となりながら、フックを見ました
曲がってはいません。針先に触れると、鋭い痛みが走りました
流石にタックルハウス社が装着したフックです

掛かりどころが悪かったのか?
相手の動きに対応できなくてテンションが抜けたのか?
アワセが甘かったのか?

前に釣った魚より、重く強い引きでした
ランカーだったのでは、と思わず唇を噛みました


(== (カエシがないって・・・こういうことか・・・!)


カエシがあれば、自分の甘さをカエシがカバーしてくれます
しかし、もう、掛けてからが本当の戦いになるのです
少しでもミスれば逃げられます


(TT (やっぱ、普通のフック使おうかな?)


その考えがモワモワと浮かんで、消えません
ただでさえ魚を掛ける機会が少ないんだから、これでバラシが
多かったら、悲惨なことになるんじゃないか?
悩みながら、車に戻りました

ともかく、シーバスがやはり前と同じ場所にいたことは、
とても大きな収穫でした
回遊してくる数は前より減ったのかも知れないですが、
魚が来るには何か知らない条件があるのかもしれませんが、
明日、最後のチャンスに釣るならやはりその場所だと思いました



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寝る前、バーティスRの代わりに「タイドミノースリム120」を
タックルケースに入れました。
このDUO社が1998年に発売したミノーは奇跡的なローリング
オンリーのアクションが特徴です。
その代わりに最近のミノーに比べると飛距離が劣り、
#6*3のフックバランスを少し崩すと普通のウォブンロールの
動きになってしまいます。少なくとも、私が試したことがある
2フックとかシングルフック使用だと、そうなってしまいました

私が3年前にシーバス釣りを始めたとき、釣り歴の長い師匠から
「イイゾコレ~」と渡されたものです。

ウォブンロールをする他のミノーと、動きでの違いを出せる
ミノーとして、フォロー用に入れておくことにしました

そして、3フックのカエシをすべて潰しました
一回の失敗で諦めるのは、速すぎるはずです
(三回くらい失敗したら、諦めよう・・・)



③最後の朝

kg94mfew6its5aovy7w2_480_480-502efeef.jpg軍手にしこんだホッカイロがすごい膨らんでるんだけど!?
これは大丈夫なのだろうか・・・と思いつつ、ラストバトル開始



場所は昨日釣れた場所。
まぁ、同じ場所、といっても、本当のピンポイントではないん
です。釣れた立ち位置は、毎回、ちょっとズレています。
だいたいこのエリア・・・という感じ。
サーフだし、大きな障害物のそばに定位しているのではなく、
回遊のコースになっているのではないかという印象です。

深夜1:30ころが満潮
朝 8:50ころが干潮

なので、下げ潮を狙って2:30頃から水に入りました
TKLM140Gを中心に投げましたが、反応がありません
これはダメか・・・ラストバトル、フグ一匹か・・・
泣きたい気持ちで、夜闇のなか一人、ロッドを振り続けます
心が砕けそうで、なぜか「Rage of Dust」(SPYAIR)を
大声で歌いだしました。

「深い夜の闇に飲まれないように 必死になって~」
という出だしが、本当に「まるで僕らのようだ」です


(°Д° 繰り返すキャストに折れないように~♬


マジで釣れない、ヘタな歌が聞かれているのか!?
知るか!
釣り人の生きざまを、このサーフに叩きつけてやれ!

時代に逆行するミノー、タイドミノースリム120・・・
行け! 止まるんじゃねぇぞ!

ガツッ!

ギャウウウウウウウウ! ジジジジジジジ!!!

(°Д° 「キター!! あばばばばば」

今度は、アタリの衝撃を感じた瞬間、後ろに一歩下がっての
フッキングをしました。ガツッ! と確かな手ごたえがあり、
それからラストバトルが始まりました。
ドラグが鳴り続け、多少堅くしてもおかまいなしにラインが
走り出ていきます。
弓なりに曲げられるロッドを、もうクセで下段の構えに。
フックが#6で細いのと、カエシがないことで、テンションが
強すぎても弱すぎてもダメなのが緊張を加速させます
ドラグの微調整をしながら、魚が横に大走りしたときは自分も
横にバシャバシャと移動しました。
少し魚が寄ってきたのに、ヘッドライトを点けたとたん、また
走られます。

(>< 早くバテろ、バテてくれ!

集中力と、それと信じられないことに握力などの体力が削られ
こっちがバテそうになってきました
フックはどんどん曲がっていったりしてるはずです
ラインもいつどこで切れるか・・・

おそらく10分ほどの攻防だったと思うのですが、
互いに消耗しきって、そして、魚がついに波打ち際でもがく
さまがライトに映りました。でも、微塵も油断できません

大きな波がきて、引くと、魚が半身を出して暴れていました
その口に指を突っ込んで、砂地にずり上げました
声も出ませんでした



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77~8 cm? 自己新更新

(°Д° うっそ!? おまえ、ランカーじゃないの!?
 鱸  いいからフック外せ

こんな長文、プロなら1m20cmくらいの釣ってそうな勢いです
ほんとに、ここまで強いヤツで、まだランカーじゃないとは
これは来年、なんとかランカーを体験してみたいものです




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フックはなんと、9本全部が刺さっていました
しかも内部に入り込んだのが6本

もしカエシがついていたら、リリースできなかったと思います
本当に、カエシを潰しておいて良かったです

なんとか外して、口を素手で掴んで泳がせると、やがて指を
甘噛みされました。まだちょっと心配だったので、ぐるぐる回すと(ほらよ)というように、もっと強く噛んできました
放すと、何事もなかったように泳ぎ去っていきます

私も、何事もなかったように帰宅しました
ただ心の中はなんかフワフワして、時々なぜかタメ息が出ました
また来年も、何事もなく、釣りが楽しめればと思います
ただ、タイドミノースリムは、なんとかアクションを崩さずに
2フックにしたりする方法を開発したいです! 泣きそうに
なりながらパズルじみたフック外しするのはもう嫌です(><
 

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