夜22時をまわり、はるか沖合いで、駆逐艦の砲弾が落ちた
かのようなドパーン! と、高い水しぶきを上げるライズが発生
(°Д°; 90オーバーくらいのシーバス!?
ビックリしていると、その沖合い―恐らくは涸沼の流心—
で、ザワーッ! と、集中豪雨みたいな音がしました
遠目でも魚の大群が円形の範囲にギュッと圧縮され、
そこの水面がザワつきまくっているのが見えました
そしてとうとつに、
ドドドーー!!!
と、土砂が天から降ってきたみたいな轟音!
無数のライズが魚の群れを取り囲んで、一度に炸裂したのです
その一撃で、ベイトボールを消滅せんとばかりの大迫力
そんな、人間から見ても恐ろしいくらいの激しいボイルは、
だんだん東へ、つまり沼口のほうへと移動しながら、
時間をおいて何度も発生していました
そして、そんな沖合の凄まじいボイルのおまけのように、
私の目の前でも、大小のライズがハクかイナッコの群れの
周囲で起こっています
しかもそれが、なかなか終わらないのです
(@@; 休み休み釣ろうと思ったけど、休むヒマがない!
嬉しい悲鳴、と思っていたのですが……
ぜんぜん、ヒットが出ません
人をあざ笑うかのように、目の前でライズが弾けたりします
夜0時、ついに目の前の涸沼が静かになりました
(´;ω;`)ヒットの一つすらナシ!?
どんだけヘタクソなんだ……
しょんぼりと、用意したもので休むことに
ところが、護岸の斜面にしいた銀マットはツルツルすべり、
体がズリ落ちてしまいます
おにぎりは、ザックのなかでつぶれていました
味噌汁は沈殿していて、途中からすごくしょっぱい液体に
そして、雨まで降ってきました
しかし、もう、そんなことはどうでも良くなってました
(なんでヒットしないんだ……!?)
ケータイで『イナッコ絨毯 攻略』なんて検索しだす始末
今までに見聞きしたことを含めてまとめると、攻略法は2つ
①イナッコの群れを蹴散らしてルアーを目立たせる
(早巻きやジャーキングで、ルアーをイナッコにぶつける感じ)
②絨毯の下のボトムにいるシーバスの目の前にルアーを通す
(バイブや重いS字系シンペンの速巻きか、ボトムドリフト)
このうち、私の成功体験と、ツーサン様の最近のランカー捕獲
の手法を合わせて考えるに、今の状況では、自分は②のなかの
ボトムドリフトがいいのかも? という結論に
まんじりともせずに迎えた朝3時
小魚の群れの音がまた聞こえはじめ、
そして、パン! と捕食音もしはじめました
その位置は、夜とはちょっと違う場所でした
音のするほうに、慌てて移動すると――
(・w・)/ (==)/
(°Д°; なんで人がいるの!?
さすがにベテランは、そこが朝、熱いと知っている!?
仕方なく、行きたい場所の手前にポジションをとり、
ひたすらボトムドリフトをすることに
小魚の移動は時間と共に変化し、私がいるところにも、
その群れがやってくるようになりました
ライズも、その群れについてきます
そして、ラファム100F'25を流れに乗せる感じで、
リールの巻きなんて3,4秒に一回転ぐらいにしていると、
岸からほんの数メートルのところで、
*ググン! グン……しゅっぽっ*
Σ(°Д°; ああああぁぁぁぁああああーッ!?
デッドスローなのに、なんでちゃんと喰わない!?
けっこうデカそうな重み、スズキサイズはありそうでした
掛かりを深くしたいと、フックを#5から#4にサイズアップ
推奨サイズは#6なのですが、涸沼のいけずシーバスは、
フックサイズでかいほうが良い……の、かも……?
しかし次のヒットがなかなか出ず、ラファムばかり投げてて
スレたのかな? と、スイッチヒッター105Sに交換
スイッチヒッターはシャローでもゆっくり引けて、
しかもいい感じのS字をフラフラと描いてくれます
今まであまり使ってなくて、損しました
これをボトムドリフトしていると――ヒット!
しかし、セイゴっぽいのがすぐ外れてしまいました
(>< だからなんでデッドスローなのに(以下略)
その後、ヒットが続きません
色んなルアーでボトムドリフトしてみましたが、ダメ……
シーバスの数が薄くて、ルアーと出会う確率が低すぎる?
気がつけば朝4時、もう夜明け間近
と、護岸の上を、釣り場を探して歩いている感じのアングラー
さんがいました
(・・ あっ! ここ、いまボイルしてていい感じですよ!
(^w^)入っていいんですか? ありがとうございます
(^^ いえいえ~
(この人が釣れたら、攻略法教えてもらおう)
そして 夜が明けた!(ドラクエ風)
(=W=) 結局、僕らも含めて誰も釣れてませんでしたね
(== 涸沼、ほんとに難しいですね
難しいので、ムキになって通ってしまっているのですが……
今年は少雨と春の怪しい小魚大量死事件のせいで、
那珂川上流が絶不調な年だと思うのです
なので、涸沼をメインにするにはいい機会かと
それにしても、流心部の超絶ボイルは凄かったです
いつか、ボートであれに挑む人は現れるのでしょうか?
90オーバーとかが、いっぱい参加してそうです
涸沼のロマンが、一気に増えた感じがします
ここらへんで、精神崩壊しそうに
目の前のほんのすぐのところで、ライズが爆発しているのです
ベイトはあきらかに、出勤しているハクとイナッコ
その、ウネウネした動きに似てるのは、やはりS字?
もう夜明け間近で時間がありません
ルアーをジグザクベイト60Sにしぼって、
それがシーバスの目の前に飛び出ることを祈ることに
(・・; 思ったより浮きやすい……巻き速度大事に……
微妙にリトリーブスピードを変えて、
表面直下を浮いたり沈んだりさせる感じで巻いていると、
*ガツーン!* (躍り上がる銀色の魚体)
ぽろっ *バシャン!*
Σ(°Д°; ……!!!?
「ちゃんと喰えよ!」と、おもわず呟いて、うつむきました
筋肉のカタマリみたいな重みの感触だけが、手に残りました
たぶん、50~70cmくらい?
しかし、ついにここで『正解』を得たという思いでした
それから、ひたすらジグザクベイト60Sを投げまくりました
その結果——
(´=ω=`) 終わった……
ボイルが激しかったのは4時から4時半まで
5時になって明るくなると、完全に静かになってしまいました
前回、時合を外して沖のブレイクとかに
いるシーバスを狙うのもアリなんじゃ、とか書いたのですが
実際それやってみたら、釣れる気がしません
やはり、ハク・イナッコボイルでルアーを食わせられる技術は
とても大切そうです
また、時合が短いのが大変だなと思いました
今回もそうでしたが、そういったボイルの時合の長さは、
30分くらいが多いようです
その間に適したルアーとアクションを見つけられるか、
釣り人の腕が問われるところだと思います
私だと、まだぜんぜんダメですね(><;
しかし、さすがに悔しくてたまらないので、
また3,4日後に、復讐戦を挑もうと思っています