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アンバサダーモドキの話

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アンバサダー 4600cイマエ…


ではなくアルファタックルのアウトリガー4000g3

というリールです。

廃盤になって久しく、ネットでも情報が全くない謎のリール。

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写真左が5500にコンバートした本家アンバサダーイマエ。右が今回のアウトリガー4000g3

見た目とか配色、パーツの造り込みは他のアンバサダーモドキと比べても一際秀逸。
ぱっと見アンバサダーに見えなくもない。

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内部はアンバサダーモドキお得意のFIVE系統
左がロイヤルエクスプレス、右がアウトリガー。

メカプレートを大きく開いてブレーキシューの接触リングと兼用にしてある。

ただ、アウトリガーのメカプレートは樹脂です。

樹脂。


減点2兆点です。


コストカットここに極まれり。




あとこれ。
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アウトリガー4000g3
とかいう思わせぶりなネーミングなので、アンバサダーの4000と同じサイズ感なのかと思いきや微妙にアウトリガーの方がスプール幅が広い。

アウトリガーは400050006000のラインナップなのだが、50006000も微妙にサイズが違うのかはわからない。

アンバサダーもどきの他製品は大体50006000サイズが主流だけど、スプールの幅はアンバサダーの50006000と同じなんだけどなあ。


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ご丁寧にクリックアンドコグも同じ寸法。
しかしシャフトの長さが微妙に違う。





あとこれ、
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ここまで似せて作っておいて実はカップに互換性がない。

ピラーの位置が微妙に微妙に違うのでカップがハマりません。

精度の問題かなと思うレベルで微妙にズレてるのだけど、他のアンバサダーモドキもカップに互換性がないのでおそらく意図してずらしていると思われる。



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パーミング側はこんな感じ。

本家アンバサダーはシャフトの端をカップで受けてますが、この手のもどきはだいたいプラスチックのプレートを別に設えて受けてます。

天下のダイワも細々とアンバサダーモドキを作り続けてますが(イージーボートとかミリオネアクラシックとか)そちらもこんな感じでプラスチック製のセットプレーとでシャフトを受けてます。

減点5兆点。


あ、話が少しそれますが
ダイワのアンバサダーモドキ。イージーボートだのシーファイアだのミリオネアクラシックだのは
名前こそミリオネアですが、設計思想は中華アンバサダー系統です。
クラシカルなアンバサダーとも、ましてミリオネアとも一線を画します。

ダイワ独自設計、純血のミリオネアの系譜といえるの細々と他社が細々と同金型で生産していました。
アルファタックルのプロファイターとか、スズミのBMシリーズとか。

正式に金型、ライセンスを委譲したのか
勝手にパクったのか知りませんが。

で、話を戻しましてこの手のモドキあるあるなんですが、実はこのリール両サイドのカップが樹脂です。


減点7兆点。

そりゃ直接シャフトを受けるのが憚られる訳だわ。


まあシャフトの直接の保持はサイドカップではなくセットプレートが担うので、セットプレートが強ければサイドカップ自体の強度はあんまり関係ないんで文句はないんですけど、
当のセットプレートは普通の樹脂なんで強度は知れてます。

現に普通に組み付けるだけでも撓んでスプールのセンターが出ません。


安物だから許すとか許さないとかじゃないんですよね。

設計っていうのは思想であり、コンセプトであり、哲学です。

設計で一番大事なのは一貫性があること、矛盾がない事だと思っています。


簡単に言うと太糸がモリモリ巻けるのに高負荷の釣りには使えない強度しかないリールは設計思想に矛盾がある。

それは良いリールとは言えません。


私がアルミフレームのアンバサダー6001が好きになれない理由がそこにあります。






数少ない褒めポイント
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フットがこんな感じ。
これならもげる心配はない。
加点5,


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まさかのシャフト分離式

しかし互換性はない。

この情熱を他に注いでほしかった…

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メカはよく見るやつ。
アンバサダーモドキはだいたいこれですね。



総評

減点13999999995点。

アンバサダーに似せようという情熱が素晴らしい。
嫌いではないです。

自分で使おうとは思わないけど。

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