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金森 健太

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渓流 2023(郡上編)

こんばんは!

さて、2月。

もう半ば過ぎてるけど

岐阜県民にとっての2月の一大イベント、それは



渓流解禁

でございます。

岐阜県では2月1日から解禁、2月1日から3月1日までは県内各地の渓流の解禁ラッシュとなり、多くのアングラーさんはこの時を待ち侘びているのだ。

もちろん私も例外なくこの季節を待ち焦がれていた。

2月1日には地元河川のひとつである根尾川へ釣行、その週末には山県市の神崎川へ釣行したのだが、今回は割愛(笑)

ただ、神崎川釣行は時間がある時に書こうかと思っています

で、今回は2月11日の郡上漁協管内の長良川水系の解禁釣行の釣行記を。



夜が明けたばかりの郡上八幡は澄み切った冷たい空気に包まれ、観光客で賑わう昼間とはまた違った趣きを感じさせている。橋から見える吉田川はまだ雪が残り、澄んだせせらぎが街に響いていた。

コインパーキングに車を停め、そそくさと身支度を整える。観光客向けのお店や施設が立ち並ぶ街並みとはどうしても似合わない姿で、私はこの街の片隅を流れる小駄良川へ向かった。

ツンと冷たい空気が頬を刺し、まだ溶けきらない残雪は硬く凍りついていた。

やがてお目当てのポイントにたどり着き、川へ降りる階段を慎重に降りた。

解禁日、成魚放流ポイントとあって多くの人が放流を待っているかと思っていたが、予想に反して釣り人は私を含めて3人だけだった。まだ放流まで時間がある、これから増えるだろうと思っていたが、ルアーマンが一人来ただけで、これならもう少しゆっくり来ても良かったと少しだけ後悔…

ちなみに昨年は結構な混雑だったそうな。

近くの瀬で川虫を採取したり、仕掛けを作ったりしているうちに時間が過ぎ、やがて橋の上からディーゼルエンジンの音が聞こえた。橋の上に停車した2トン車の荷台には、大きな水槽が積まれている。待望の放流だ。

ロープに繋がれたバケツがゆっくり降りてきて、水面に着くとバケツの底に繋がれたロープを引っ張ってバケツをひっくり返していく。

3杯ほど放流して、トラックは走り去っていった。

期待を胸に針にイクラを刺し、流れの中に仕掛けを投入。しかし…

何度仕掛けを流しても、アタリはない。

他の人を見ても、竿は曲がらない。

何故だ。

あのバケツは空っぽだったんじゃないかとさえ思えるほど、生命感がないのだ。

それからしばらくして、ようやく対岸の方の竿が曲がり、水面にアマゴの姿が見えた。続けざまに、私の上流側に入ったルアーマンの方のロッドが曲がる。

最上流に入った方もアマゴをキャッチ。これで釣れていないのは私だけとなった。

やがて焦りが募り、それは苛立ちに変わっていく。

放流から1時間が過ぎた頃、生命感のなかった私の前にもようやく魚影が見えた。

餌をブドウ虫に変えてその魚影が見えたあたりに投入、ようやく竿先がアタリを捉えた。

軟調の竿が曲がり、小気味良い躍動が伝わる。

そっと引き抜き玉網で受け止めた瞬間、安堵のため息が漏れた。

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やっとボウズ回避。

これからだと同じ筋に仕掛けを流していくと…再びアタリが。

よし…!

……フックアウトorz

しかもこれを最後に、反応が途絶えてしまう。

餌を変えても、仕掛けを変えても反応はない。


嫌気が差したので、他の放流ポイントを見てみることに。

少し下流へ歩いていくと、次の放流ポイントにたどり着いた。

深い淵の中には何匹ものアマゴが泳いでいる。しかも…ちょうど一人入れるだけの場所が空いている。少しだけやってみようとそこへ入らせていただく。

先ずはブドウ虫を付けて流してみる…が、餌を見に来るもののなかなか口を使わない。

ならばこれはどうか。朝イチに採取したクロカワ虫(ヒゲナガカワトビケラの幼虫)を針に付けて投入。するとすぐにアタリが。早アワセは禁物、食い込むのを待ってフッキング、竿が大きく曲がる。

ラインはナイロンの0.125号、無理矢理引き抜けば切れてしまう、かと言ってあまり慎重になりすぎても周りの方に迷惑をかけてしまう。

竿のバネを活かして素早くポイントから引き離し、淵の開きまで誘導してからランディング。今のナイロンラインは本当に強くなった。無理矢理引っこ抜いたりしない限り、放流アマゴのサイズ相手ではラインブレイクはほぼない。

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貴重な追加点、放流ものとはいえ色鮮やかな1尾。

何故かここのアマゴはクロカワ虫がお好きなようで

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ぽつぽつとアタリがあり、アマゴの小気味良い躍動を楽しむ。

しかし…6尾ほどキャッチするとさすがにスレてきたのか、反応が途絶えてしまった。

気がつけば時刻は正午に近づいている。一旦車を停めたコインパーキングに戻ることに。

コインパーキングに戻る途中、ある橋の上で足が止まる。そこは朝イチに入った放流ポイントだ。

やはり他の人たちも釣れなかったらしく、早々に撤収したようだ。ポイントは貸し切り状態になっている。

少しだけやってみようと、再びエントリー。ブドウ虫を付けて流していくと…いきなりツンツンとアタリが。残念ながらフックアウトとなったが、2〜3分時間を置いて再び仕掛けを流すと、再びアタリが。今度はしっかりフックアップ、極細ラインでのやりとりを楽しみランディング。

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しかし…やはり後が続かない。

ラインを0.1号に変え、ポイントを休ませながら4尾ほど追加することができた。

気がつけば時刻は14時半になっていた。朝食が夜明け前だったこともあり、空腹感が強くなってきた。このままだと低血糖になってしまうので、ここで一旦終了。

コインパーキングから車を出し、とりあえずコンビニへ。購入したおにぎりをかじりながらとある渓を目指す。

あの渓なら、もうワイルド個体(準天然個体、ネイティブ個体とは在来個体群のことを指す)が釣れるかもしれない。

そして…イワナを釣りたい。

お目当ての渓へと国道を走り、その渓に到着すると時刻は16時に近づいていた。この渓は渓沿いに舗装された道もあり、民家も近い。入退渓は楽にできるため、薄暗くなるまで釣りができる。

早速開始…が、この渓では過去に大型のイワナにキャッチしたことがある、極細ラインでは少々不安だ。

0.2号の仕掛けを作り、朝イチに採取したキンパク(クロカワゲラの幼虫)を餌に釣り上がる。

すると早速、アマゴがヒット。

…10cmあるなしのおチビちゃん(^^;)

即リリースして、次の落ち込みへ。

ここでもすぐにアタリがあり、確かな生命感に竿が曲がる。

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まだ錆びが残っているものの、やはりヒレピンアマゴは美しい。

しかし…ここから、反応が途絶えてしまう…

しばらく釣り上がると、残雪の上に足跡が残されている。

どうやら先行者がいたようだ。

あからさまに良さげなピンはあえてスルーして、見落としがちな小さなスポットを重点的に撃っていく作戦に変更。これが功を奏したのかちらほらとアマゴがヒットする。

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2月でこのコンディション、やはりこのエリアは豊かだ。

やがて辺りは光を失い、夕闇が迫り始めていた。

そろそろ終わりにしよう…と、浅い落ち込みに仕掛けを投入。泡が立つ落ち込みの際の巻きに餌を流し込んでいくと…もぞもぞとしたアタリが伝わる。

食い込むのを待ってアワセを入れると、竿が大きく曲がる。

お、なかなかのサイズだぞ。

しかも、アマゴの小気味良い引きとは明らかに違う。岩の下へと引き込むトルクフルな引き、重量感のある首振り…

…ヤツだ。

慎重に寄せて玉網に収まった魚体は、狙いのニッコウイワナだ。

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まずまずのサイズ、しかし…過去にこの渓でキャッチしたイワナとは明らかに違う。一昔前にこの渓でよく釣れていたイワナは全身に白斑があるタイプの個体だったが…このイワナは体側にはっきりと朱点が出ている。

こういうタイプのニッコウなのか、はたまたヤマトとの交雑個体なのか…

もし後者なら、この渓の源流部にはヤマトイワナが残っているかもしれない。

もう少し暖かくなったら、源流部を調査してみようと決め、この日の釣りを終了とした。


使用タックル

ロッド/ダイワ・流覇TT61
天上糸/ナイロン0.6号
水中糸/ザイト鮎ナイロン0.2〜0.1号
毛糸目印×3
ガン玉G5〜G1
針/オーナー針・カッパ極0〜2号
餌/キンパク、クロカワ虫、小粒ブドウ虫

いよいよ開幕した2023年の渓流シーズン、今年はどんな渓魚に出逢えるだろうか。

…その前に、溜まりに溜まった釣行記を早く書かないと(汗)

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m






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