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古き良きリールシート

  • ジャンル:日記/一般
ほぼ一社の独占市場とはいえ、色んな形のリールシートが発表され、各々自分にあった握り感を選り好み出来る良い時代ですが、ロッドメーカーの既製品をみるとだいたい同じような形してますね。

正直新しく発売されたリールシートだから、古いタイプのものより全面的に優っているかというと、さにあらず。勿論人によって手の大きさ、かたちが違うし、パーミングの仕方も違う。

けれどもロッドビルダーの端くれとして日々古今東西さまざまなリールシートを握り倒して得た結論として、古くても素晴らしいアイテムはいくつも存在します。

悲しいかなフジ様はリールシートに関して結構すぐにカタログ落ちさせるので、既に廃盤になってしまったアイテムを手にいれるのはちょっと難しいんですが、たまに在庫に巡り合ったりしたら、即確保です。

で、本題。
難民は以前よりスピニングの握りがしっくりこなくてこまっていたのですが、先日タックルベリーで出会った古い古いオールドタックルを握って、電撃が走りました。

これや!
この握り感が欲しかったんや!

そのオールドロッドとは、メーカー不明、発売時期不明、その他詳細一切不明のスピニングロッド。お値段216円なり。


ブランクスは古いなりのお粗末なものでしたが、そのグリップに一目惚れならぬ一握り惚れ。カタログやらネットで存在は知っていたけどフジが78年に発売したUSHと呼ばれるスピニング用リールシート。
初めてのナット固定式リールシートにして、最初で最後のセパレート式です。

その後ブランクスルー方式が主流になるにつれわずか一代で消えた方式ですが、何が素晴らしいって、リールのフット、ハンドル、自分の手の一体感が素晴らしい。
ラバーコートされていますが、ラバーの感触だけでなくラバーの適度な遊びが上下のナットの隙間をカバーして、段差が極力感じられない構造になってます。



最近のVSSとかでもなんですが、ナットをしめても中途半端なところで止まって、隙間が出来るのが気色悪くて仕方なかったのです。

それとナットダウンにしてもナットアップにしてもナットに手のひらが当たって、ちょっとずつナットが緩むことがあって結構気になってなんですが、このUSHだと理由はわからないけど、全然緩む気がしない(実際は緩む時は緩むんですが、しっかり握り込めるので気持ち的になんとなく緩まないような気がするってこと。気持ちの問題です

とまあ、かなりドンピシャなリールシートです。

欠点としては
・流通してなさすぎる。
・リアがむちゃくちゃ短いので、短竿にしないと操作が大変。
・リアに重さがないので、トップヘビーになりがち。


こんなところでしょうか。

とりあえず、今日も余り物の部品でロッド作成

・USH(216円のオールドロッドからハンドルだけ摘出
・マタギのISロッド 60Lブランクス
・Kガイド8個


出来たロッドは54Lといったところ。
作っておいてなんですが、使い道はありません。
暫定で
自作ロッド 54L フロータースペシャル

てしておきましょうか。
フローターもってないけど。


既に廃盤ですが、このUSHとTBSは是非とも再販してほしい…

フジの関係者様、この記事よんでたら、検討の方よろしくお願いいたします。





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