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アンバサダー uc5601 ハイスピードウィンとアンバサダー5501インショアの話

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先日購入した
アンバサダー 5501 インショア(写真左)

アンバサダー uc5601 ハイスピードウィンチ(写真右)

いずれのリールも現行アンバサダーに見られるシャフト分離式のスプールではなく、シャフトスプール一体型でアンチディストーションスプール(対撓み構造)をもつオフショアのバーチカルゲームに対応したヘビーデューティモデルです。

現行(及びオールド)のスプールは、シャフトの両端、すなわちキャスコン部分と、サイドカップのブッシュ(モデルによってはBB)で保持されているため、シャフトの撓みに弱いという欠点があります。


一方、uc系やCSH系(どのモデルが初出かわからん部分があるのですが、CSH、TGC、インショア)では、スプールとシャフトが一体となっており、スプール両脇のベアリングで保持するため、シャフト分離式のものよりたわみに強い構造となっております。

厳密に言えば、uc系はよりスプールに近い部分でベアリングを保持しているため、構造的に一番強いのはこのuc系だと思います。

CSH系はサイドカップ側は普通の現行アンバサダーと同じ構造なので、

強度的には
uc系>CSH系>現行アンバサダー>オールド系

となります。





インショアのハンドル側スプール保持
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ピニオンの手前に、スプール脇のベアリングを保持するリングが設けられています。
1040サイズ。

ちなみにギアはステンレス製。
uc系と互換性あり。
現行のアンバサダーとは互換性なし。




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サイドカップ側。
クリックコグの根本に意味深な隙間があります。







uc5601のスプール保持
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保持するリングの大きさが違います。
uc系と互換性は無し。


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uc系スプール。
悪名高き1380ベアリング。

このuc系はクラッチが繋がった時にピニオンギアがベアリングの内側(のリングの内側)に収まる為、ピニオンの破断にも耐性があります。

現代のリールでは当たり前の構造ですが、アンバサダーでこういった構造になっているのは、知る限りこのuc系だけです。

こういった細かな配慮がuc系がアンバサダー最強だという所以です。

どう考えてもよく出来ているんですが、uc系は極めて短命なモデルでした。

噂によると、コストが高くなりすぎてメーカーがさっさと撤退した説。
スプール回転の立ち上がりが悪くルアーマンに受けなかった説。
などなど…

さもありなん。

ただ、普段からuc系をボートシーバスその他に愛用している身からすると、ある程度重い仕掛けを使う分にはスプール分離型の現行モデルと対して変わらんって感じ。
むしろ仕掛けが重くなればなるほど輝くし、構造的に、明らかに巻きの安定感が違います。


ただまあ
深溝かつスプール重量が重い事、
カスタムパーツがない事

はいかんとといかんともし難い。



構造的にはucが一歩リード。

ダブルストッパーである点はインショアのリードって感じでしょうか。




さて、先ほど少し触れた意味深な隙間…
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上がインショアで、下がucです。

ucはこの部分のベアリングでスプールを保持しますが、インショアではシャフトの先端で保持しています。

この距離の差が両者の対撓み性能というわけです。







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uc系はこのベアリングを保持するためのプレートがフレームに増設されています。(写真左)
その代わりサイドカップでシャフトを保持する必要が無いため、他の機種でベアリングなりブッシュなり入っている部分には何もありません。





で、インショアでこのフレームの恩恵を受けるために、件の意味深な隙間にベアリングを装着…






装着…




装…









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つかへんのかい!


今完全に装着できる流れやったやんけ!










パーツの流用に命をかけているアブガルシアなんで、多分元になるパーツは一緒だと思うんですよ。
1ミリもずれていないので。

ただ、寸法を合わせる工程をすっ飛ばしているか、アルマイト分ぶあつくなったか…?

いや、アルマイト分とかしれているので多分工程を省いたんだと思いますが、無加工でのポン付けは不可能でした。

がっかり。


いやまあ。


インショアはよく出来たリールだと思います。

国内リリースされているアンバサダー系からシャフト一体型のモデルは消え去って久しいですが

(最後はビーストかな?)

個人的には欲しがっている人は少なく無いんだと思うんですけどね。






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