▼ 宮城県石巻(rock fish)
- ジャンル:釣行記
- (fun)
湾奥のシーバスも数釣りシーズンが終わりひと段落したころ、
僕はせっせと遠征の準備をしていた。
今回のターゲットは「ロックフィッシュ」。
一度やってみたいと思っていた宮城の釣りだ。
シーズンもピークに差し掛かるところとあって期待十分との話だ。
11月後半の週末、
東京でサバ棒寿司を買い、AM9時過ぎの「やまびこ」に乗って仙台へ。
1時間45分で仙台入りし、20分の乗り換えで手動ボタン開閉式ドアの仙石線に乗り込み終点の石巻に向かう。
石巻に到着し、先に石巻入りしていた東京の仲間と合流すると女川方面へ車を走らせる。
しばらく海岸線を走り、とある漁港へと車を止める。
水深5,6mあるボトムがくっきりと見えるほどクリアな潮。
そのテトラ周りを覗くと10cm前後のメバルが群れていた。
この辺はアイナメが釣れるとの仲間の話にタックルをセットして水深2m以浅のゴロタ場&岩礁帯を攻める。
岩や根の切れ目を丁寧に探っていくとコンコンコン!とワームを咥えて後ずさりするようなバイト。
ラインを送って大きく合わせる。
が、下手くそなのかフッキングしない。
魚が小さいのか?とか思いながらその後も5バイトほどとって散々ロッドを煽ってはみたもののノーフィッシュ。
夕方までもう2つの漁港をまわってみたが釣ることはできなかった。
その日の夕方、諦めの悪い僕と仲間は石巻の漁港でメバル狙いに変更。
昨シーズンからハマってるスプーン+ワームで常夜灯の下をテロテロと引いてくるとワラワラと岸壁からメバルが出てくる。
このスプーン+ワーム、スプーンが左右にゆらゆらと揺れるとワームもそれに連動して逆方向に揺れる。
ジョイントミノーよりもっとキビキビとしたハイピッチなアクションがかなり気に入ってる。
水深の浅いゴロタ場とかでもジグヘッドより根がかりしにくいし、
ある程度ウェイトがあるから飛距離も稼げてフォールはゆっくりとゆらゆら落ちるのでフォール直後のバイトも多い。
沸いてくるメバル、これがまたサイズが小さすぎてフッキングさせるのが難しい。。
で、やっと掛かったのがコレ↓
12cmくらいのかわいいメバルです。。
なかなか掛けるのが難しくて2時間ほど熱くなってしまい、気がつけばいい時間。
その日の夕食へと急ぐ。
一度、泊まるペンションでチェックインを済ますと近くの居酒屋へ。
地物のアイナメとカキを食らいつつ、ちょこちょこと色んなものを摘みながら腹を満たす。
釣具とかガソリンは変わらないんだろうけど、それにしても物価が安い。
そう感じてしまうのは僕だけだろうか。
ペンションへ戻ると明日の準備。
机一杯に釣具を広げて必要なものだけをピックアップ。
ちなみに机左上は女川の釣具屋で衝動買いしてしまったヒラジグラ60g×4。
初めての釣具屋訪問もまた楽しみの一つでもある。
それから携帯のアラームを4時半設定にして就寝です。
2日目↓
翌朝、4時半。
アラームと同時にスパッと起きる。
釣りになると一際目覚めがよくなるのは釣りバカの唯一のとりえでもある。
シャワーを浴び、ウェアー、ネックウォーマーを着込んで出船場所の女川へ向かう。
今回は天気に恵まれてて、滞在期間中は高気圧に覆われっぱなしの天気図だ。
朝でも気温は5度とか6度。
この間は雪が降った、という話からすれば願ってもない釣り日和。
漁港に着き準備をしながら船を待つ。
空が薄明るくなったところで2人船に乗り込み向かったのは金華山だ。
太陽が姿を見せ始めると沖がにわかに活気ずく。
ちょうど金華山から東北東の沖合いで、ものすごい規模の鳥山に遭遇する。
そのど真ん中に2隻の漁業船。
あとで聞いたらその鳥山はサバらしい。
大きな海流の混ざり合う金華山沖にサバが溜まるらしい。
しかも50cm1kgを超え、脂の乗ったサバは高値で一尾数万円で取引さらるとの話も。
その「金華サバ」を横目に船は黙々と超スロースピードで金華山を目指す。
ディーゼル船で約1時間。
十数ノットでやっと金華山に到着した。
この見事に切り立った岩盤、その上に体積した地盤に針葉樹が育つ。
スケールのでかい岩肌と予想もつかない水中の様子にイメージが定まらない。
攻めるポイント、ルアーを送り込むポイントの水深は1m~6,7mのシャローエリア。
見る限り、水中の根は激しくランダムで起伏の高低差もハンパじゃない。
船を流しながら進む水中を覗いていても深いと思ったら水深2mまで岩盤が出現したり、
危ないと思ったら、またボトムが見えないほど深くなる。
場所によってはゴロタが岸から海中へと続く場所もあるし、露出した磯にウネリがぶつかってサラシのできる場所もある。
エビ、カニをメインに捕食しているということで用意したルアーはバークレーのパワーホッグ4”&3”、
とダイワのHRFツイスターホッグ4”&3”とその他もろもろ。
まずはエサとも言われるパワーホッグで起伏の激しいボトムを叩いていく。
フルキャストして岸近くからトントンと転がして深い方へと探ってくる。
とはいってもワームがボトムに着き、大きな岩盤に差し掛かると2m、3mずるずると岩肌を駆け上がり、
頂点を過ぎるとコロコロと転がっていく。
それの繰り返し。
この高低差がなかなか慣れない。
スタートして間もなく、仲間が掛けた。
本命のアイナメ。
ちょっと小さめの30cmちょい。
彼は4年間石巻に住んでいたこともあってこの釣りを何度もやっている。
まずは1本キャッチ。
僕の方はしばらく岸際からきっちり攻めてきたもののなかなかバイトがないので(とれてないだけ?!)
着水点を岸から話して少し水深のあるラインから探ってくる。
するとトントン・・・ とティップを叩くようなバイト。
そこで一気に合わせてみる。
よ~し!のった!!
そのままゴリゴリと巻き上げてくると何やら見慣れない魚体が姿を現した。
な~んと見た目は悪いけど鍋して食べると格別らしい40cmくらいのカジカ!
船長が言うにはボッケ、向こうの呼び方らしいです。
あとあと聞くとカジカでも種類があるらしくこれはギスカジカ?だったかな。
宮城の初ハードロックフィッシュはカジカでした。。
まぁ自分らしいといっちゃらしいのでOK。
その直後、仲間にそこそこのサイズがヒット!
なんと本命のアイナメ42cm!
さらに貪欲に次を狙う。
コンスタントにバイトがとれるかというとそうでもなく、きっちり探れればちゃんと食ってくるって感じの釣り。
この釣りは性格がモロに出ますね。。
しばらくするとまたバイト。
コンコン!ときて合わせるがなかなかフッキングしない。
そのあと数バイトをモノにできず、ヘコみかけたころにまたバイト。
今度はしっかりフッキングしてゴリゴリと巻いてくる。
(オス?)
35cmと金華山サイズではないが、やっと初の金華山アイナメをゲット!
ボトムをとる釣りが楽しくてすでにのめり込んでしまった僕は黙々とボトムをとり続けます・・。
また、何発かフッキングをミスってやっとフッキング。
こちらも35cmくらい。
さらにちょこちょこバイトが続くもなかなかフッキングさせられない。
この難しさがまた楽しいわけで。
コンコンときてこんな小さいアイナメも釣れちゃいました・・・。
(25cmくらい、東京サイズだね。。)
それからどんどんと移動を繰り返し、いかにも魚が着いていそうなポイントに入る。
露出した大きな岩と大きな岩の間にサラシができ、水路のように潮が抜けるピンポイントだ。
そこに風と潮が入り込み、ウネリでまた出て行く。
そこにダイワのHRFツイスターホッグ4”をぶん投げる。
ラインを送ってなるべく着水点からずらさずにボトムをとる。
風でラインが押され軽めのシンカーをつけたリグがボトムをコロコロと転がっていく。
そのまま転がし続け、あるところで止まったと思った瞬間ゴンッ!と一発のバイト。
大きくフケたラインを巻き取りながら大きく煽るとズンッ!とロッドが止まる。
その瞬間、ダッシュでリールを巻きまくって根から引き離す。
根の高低差がどれだけあるか分からないからある程度浮かすまでは油断できない。
それにしてもかなりの重量感。
ズンズン・・・と深く重たいファイトを耐えながら船べりに寄せタモですくってもらう。
で、でけぇ・・・
???
アイナメじゃない?!
なんとタモに収まったのは48cmのムラソイだった。
この迫力ある魚体。
よく行く伊豆でもまず出ないだろうサイズ。
そのドキドキ感を残しながらまた次のポイントへと移動する。
また、パワーホッグ4”に換えてカラーとかも色々と試してみる。
コンコン!ときて合わせてみるとのった!
でもさっきキャッチしたムラソイに比べればちょっと物足りない引き。
とはいえ、やっと40cmUPをゲット!
このあとも何発かバイトをとったもののフッキングさせることができずこの釣りは終了。
金華山をあとにすることに。
この日の夜、ある人に会うために石巻市内の待ち合わせ場所に向かった。
その途中、仲間の運転で見つけた24時間パーキング。
よく見てほしい。
終日24時間30分90円というすばらしい値段ではないか。
思わず写真だけ撮ってしまい約束場所に近い30分100円のパーキングに入れる。
そして待ち合わせの場所へ行くとすでに到着していた彼。
そう、宮城牡鹿半島のロックフィッシュと言えば雑誌ソルトウォーターでもお馴染み、JGFA日本記録を5種目持っている
生粋の根魚ハンター「佐藤文紀」さんだ。
彼と合流し、彼のお勧め牛タン料理屋で夕食をとったあと夜のオカッパリへ。
車で15分ほど、常夜灯がうっすらと照らす川のようなポイントだ。
先行者がすでに数人いるが、そのサイドで軽めのテキサスを投げる。
その1投目、ボトムを小突いてくるとトントントン、とバイト。
勢いよく合わせたがフッキングミス・・・。
このあとはほとんどバイトを取れずに苦戦するなか佐藤さんにヒット!
ここはほとんどベッコウゾイと言っていたこともあってヒットしたのはベッコウゾイ。
この夜はこれっきり、まだ釣っていないベッコウゾイとあってうらやましい気持ち一杯の夜でした。。
3日目↓
そして最終日。
今日はその佐藤さんと一緒に釣りができるということだけど、仕事の都合でちょっと遅めの出船。
船も昨日とは違い、フラットな和船タイプ。
確かエンジンはヤマハの220だったような?!
ぶっちゃけなかなか早いです。
海況も途中まではナギでベタベタのツルンツルン。
石巻から32ノットであっという間に田代島周辺に到着。
スタートして間もなく、手返しよくも丁寧に攻めてる佐藤さんにヒット!
しかもロッドがいい感じで曲がってて魚もデカそう。
一瞬の突っ込みをかわしてランディングしたのは・・・
52,5cm!!!
2,2kg?!だったかな?
いきなりやってくれました!
さすがです、いきなりのランカークラス!!
極太のメスのアイナメに僕もしばし見とれながら気を取り直して頑張る。
ちょうどリグを下ろしたままその50UPのアイナメの写真を撮ろうとしたところでコンコンコン!とバイト
そんな魚にタイミング悪いなぁ、と思いながらもデジカメを床に置いて一気に合わせるとフッキング。
やや軽めで上がってきたのはベッコウゾイ!
やりました、念願のベッコウゾイ。
30cmないくらいとカワイイですがかなりうれしいです。
これで宮城にきてロックフィッシュ5種目達成☆
それからポツポツとバイトを取りながら合わせていくと何発かに1度はフッキングする。
(こちらはバークレーのパルスワーム4”)
30cmちょいのアイナメさんゲット。
それから同クラスを1本追加する。
ボートキャプテンと佐藤さんはコンスタントにバイトをとりながらハイペースでヒットさせまくる。
そのペースにはとてもついていけずほどほどに探っていく僕。
仲間は昨日、飲みすぎたらしく東京並みのベタベタにも関わらずゲロゲロダウン。
しばし、船の上に無造作に寝転がる。
その間に僕がアイナメのオスをキャッチ。
30台後半でした。
にしてもゴールデンの綺麗な魚体。
かなりカッコイイ。
釣れたよ~と見せたアイナメに仲間がやる気を取り戻しやや復活。
しばらくして仲間も30ちょいのアイナメをゲット。
それから何度かバイトを拾ったもののキャッチできず沖あがりとなりました。
夕暮れギリギリ。
ハイスピードで桟橋に到着です。
夕方、佐藤さんと別れたあと夕食を仲間ととっていざ東京へ。
帰りは先に石巻入りしていた仲間の車でのんびりと帰る。
その途中、ギリギリ20時前ということもあって仙台駅に寄る。
ここでお土産を幾つか購入してあとは東京へとまっしぐら。
かなり楽しかった宮城遠征。
佐藤さん、色々と勉強になりました。
ポイント:宮城県 金華山・田代島他
「使用タックル」
ロッド:
ダイワ・Saltist HRF 702HMHB
リール:
ダイワ・Saltist HRF
ライン:
東レ・ ソラローム スーパーハードストロング(フロロ)20lb
使用ルアー:
バークレー・パワーホッグ4”/3”
バークレー・パルスワーム4”
ダイワ・HRFツイスターホッグ4”
シンカー・6~10号
フック・カルティバ2/0~3/0
- 2005年11月1日
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