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金森 健太

岐阜県

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ランドロックと放流アマゴ


こんばんは!

3月4日、突如インスタグラムのフォロワー様からDMが。

「明日○○○行くんですが、よかったら来ますか?」

それは県内某所のとあるダム湖。ランドロック(降湖型)トラウトを追うアングラーの中で知らない人はいないほどのメジャースポットだ。


私は存在こそ知っていたものの釣行したことは一度もない。

タックルやルアーを聞いてみると、長良鱒狙いで使っている本流ルアータックルで十分流用できるとのこと。

早速近所の釣具店でスプーンとシンキングミノーを買い足して翌5日6時、美濃市でフォロワーさんと合流して一路ダム湖へ。

1時間半ほどで現地に到着、組合員さんの家で入漁券を購入して近況を聞くと、前日はそこそこ釣れていたとのこと。

狙う魚種は降湖型サクラマス&サツキマス、降湖型イワナ、ニジマスの4種。運が良ければ60cmを超える大鱒も出るという噂を聞いているだけに期待が高まる。

8時ちょい前にダム湖にエントリー。微風で湖面にさざ波が立ち、雰囲気は良さそうだ。

先ずは地形をチェックするため、チヌークS14gをフルキャスト。ボトムをゆっくり巻いて地形をサーチする。

どうやら立ち位置の左は浅く、右に向かって急激なブレイクになっているようだ。

右側の水深はおよそ10m、左側は6〜7mといったところか。

スローリトリーブで地形をチェックした後、リフト&フォールでサーチしていくが…反応はない。

やがて風が止み、湖面は鏡となる。

ベタ凪より波がある方が良いという話を聞いたばかりなだけに、少し不安がよぎる。

しばらくすると、湖面に小さな波紋がいくつも出始めた。ベイトが回遊してきたのか、湖面がざわつき始める。

突如、視界の端に大きな波紋を捉えた。ルアーをDコンタクト63のレーザーワカサギにチェンジ、その波紋が出たあたりを撃つも反応はない。

何気なく、右側にキャスト。表層をスローテンポのジャークで誘ってみる。

2〜3回ジャークしてカーブフォールさせたその時



ドン

確かな生命感、咄嗟にフッキング。掛かった…!

激しいローリング、この引きは間違いなくヤツだ…!

この時、数年前に長良川で出会った老釣師の言葉が頭を過ぎる。

「サツキは掛かったらとにかく巻け。走らせたり跳ねさせたりしたら絶対にバレる。ランディングネットは使うな、一気に抜き上げろ。」

ランドロックと長良鱒では全くの別物ではあるが、大型の鱒類であることは同じ。悲鳴を上げるドラグをよそに無理矢理ハンドルを回す。

レイズが大きく曲がる、モンスターサイズとは言えないものの、結構な良型だ。


姿が見えた。

40cmはあるだろう。青銅色の湖面に、銀影が煌めく。しかし…



次の瞬間、ロッドからテンションが抜けた。

痛恨のフックアウト…

貴重な1本を逃してしまった悔しさに、呆然と立ち尽くすしかなかった。

ルアーを回収し、フックを見る。伸びてはいない。

身切れしたのか、すっぽ抜けたのか…

いずれにせよ、掛かりどころが悪かったのだろう。

まだベイトはいる、まだチャンスはあると自分に言い聞かせ、キャストを再開。

この後単発でボイルはあったものの、再びバイトを得ることはなかった。

次第にベイトも抜けてしまい、静寂が辺りを包んだ。

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再びベイトが回遊してくると信じて、チヌークSをキャスト。サツキとサクラは回遊性だが、イワナとニジマスなら居着きがいる筈だ。

しかし…反応は無く、次第に風が強く吹き始めた。

鏡のようだった湖面は大きく波立ち、これではベイトの回遊がわからない。

風を避ける為ポイントを移動。少し歩くと、小さな岬になっている。その岬の先端に立てば、風を背にして投げることができる。

しかし…その岬の前には、何本もの立木が湖面から突き出ている。見た感じ、かなり根掛かりのリスクが高そうだ…。

スナップに、Dコンタクト63のチャートヤマメをセット。根掛かり覚悟で立木の際を撃つことに。

思ったより、この場所は浅いようだ。ボトムまでフリーフォールさせて、スローテンポなトゥイッチで誘い出してみる。

そして、数投目


ゴン

突如、硬いバイトが襲う。

咄嗟にフッキング、しかし…ロッドは空を切った。

いる…!

同じ立木を撃つも再びのバイトは無く、更に隣の立木を撃つ。

1投、2投…

「…なんかバス釣りみたいやな」

小さく呟いたその時


ドン

重い衝撃がロッドを襲った。

咄嗟にフッキング、今度は掛かった…!

先程バラしたヤツとはまた違う首振り、その重さもヤツには敵わないが、なかなかのサイズのようだ。

「イワナっぽいな」

ドラグを増し締めして、ゴリ巻きで無理矢理寄せる。

やがて青銅色の湖面に、獲物が姿を見せた。ちらりと見えた白斑、予想通りイワナだ。

フックはガッチリ掛かっている、強引に寄せてランディングネットに滑り込んだ。

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サイズこそ35cmほどだが、見事な降湖型イワナ。

白銀に輝く鱗に薄く浮かぶ大きめの白斑、まるで北海道のアメマスを思わせるような姿。

地理的にはニッコウイワナの生息域なのだが、降湖すると白斑も大きくなるのだろうか。ここは岐阜県、もちろんアメマスとエゾイワナの自然分布はない。

イワナはキープすることにして、友バッグに入れて再開。しかし…この後はノーバイトが続き、11時に協議の結果釣りを終了することに。

寄り道をしながらのんびり帰り、13時半ほどに美濃市の集合場所に到着。少し雑談した後14時に解散。

さて、どうするか。

貴重な休日、この時間に帰るのはちょっともったいない。

少しだけ郡上エリアで投げてみようと思い立ち、郡上へと向けて156号を北上。

50分ほどで郡上の実績ポイントに到着。アクセスが良く良型のでんでんアマゴが釣れるポイントではあるが、それ故に多くの釣り人が訪れる激戦区だ。

幸い、先行者はいない。普段なら延べ竿を用いた餌釣りで入る場所なのだが…餌を用意していない上に、スリムウェーダーを自宅の軒先に干したままだった為、再びルアーで釣り上がることに。

何故日曜日にスリムウェーダーを干しているのかはまた時間がある時に書こうと思います。

先ずは小さな堰堤の下をDコンタクトでサーチ。堰堤直下の反転流に流し込み、細かいトゥイッチで誘い出すが…反応はない。

さすがにまだ早いかと思いながら堰堤の上に目線を向けると、小さな波紋が見えた。

堰堤の上は広い淵になっていて、春先はフライでライズ待ちをするアングラーさんもよく見かける。

フライの方が良かったかな…と思いながらDコンタクトをアップにキャスト。細かいトゥイッチで誘うとすぐに澄んだ流れの中で銀影が煌めいた。

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成魚放流個体ではあるが、嬉しい1尾。

その後は反応は無く、チェイスも見えない為10mほど上流へ。

ここでもライズを発見、Dコンタクトを通すと1尾のアマゴが猛追してきた。ヒットには至らなかったが、次のキャストで

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追加。ここにはかなりの数の残りアマゴが溜まっているようだ。

チェイスが見えなくなったところで、ルアーのカラーをキンクロに変更。しかし…反応はない。

しかも根掛かりロストorz

これより上流には行くことができないため、一旦堰堤に戻り堤体の上を歩いて渓を渡る。

淵を見ながら歩いていくと、ちらほらとライズが。フライに変えようかと迷ったが、残り時間も少ない。もったいない気持ちはあったが、そのままルアーで続行することに。

淵を越えると、流速のある瀬が流れている。4〜5月の最盛期には良型が出る瀬なのだが…さすがにまだ早いのか、瀬の中ではアマゴのチェイスは見えなかった。

その瀬の瀬落ち、岩盤によってできる垂直のブレイク。そこにDコンタクトの赤金をアプローチ。良型のでんでんアマゴ予備軍がいるなら、このピンに着いている筈だ。

…しかし、チェイスはない。

試しに先程のヒットカラー、チャートバックヤマメ(チャートバックヤマメとチャートヤマメは全く別のカラーです)を通してみると、それを猛追するアマゴの姿が。トゥイッチのピッチを開けて食わせの間を取ってやると、ゴツンとロッドに衝撃が。同時に流れの中で銀影が煌めく。

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どうやらここのアマゴたちはこのカラーがお好きな様子。

ここから入れ食いまではいかないものの好調にヒットが続く。

時折、ひときわ大きな魚影がルアーを追う。

あれを掛けたい…

チェイスを確認、丁寧に食わせの間を作りながらトゥイッチで誘い…ピックアップ直前で狙い通りにヒット。

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相変わらずの成魚放流個体ではあるが、なかなかの良型だ。

その後も

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好調にヒットが続き、気がつけば17時半を過ぎている。

予想外の好調に満足して、この日の釣りを終えた。


使用タックル

ロッド/天龍・レイズ772ML
リール/ダイワ・21カルディアLT2500S_XH
ライン/DUEL・ハードコアX8 0.6号
リーダー/呉羽化学・グランドマックスFX1.5号
ヒットルアー/Smith・Dコンタクト63(チャートバックヤマメ、チャートヤマメ)


ダム湖初釣行では悔しさが残る結果となってしまったが、後半戦で予想外の好調に満足。あと1ヶ月ほどで本流のでんでんアマゴたちも動き始めるだろう。その時が待ち遠しい。

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m








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