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久保田剛之
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▼ 知らない土地への一人釣り旅マニュアル No2
- ジャンル:日記/一般
- (旅, 一人釣り旅マニュアル)
『知らない土地への一人釣り旅マニュアル』
今日は第2回。【場所の選び方その1】です。
たぶんこの場所選びってのが最も気になる項目って方も多いかもしれませんね。
まだシーバス狙い始めたばかりの方やプチ遠征してみたいという方には、今回の話は役に立つかもしれません。
では書いていきましょう。
■ 下見候補地選びA ■
先ずは箇条書きで書き、その下に簡単な解説を書いていきます。ナンバリングは重要度とは関係ありません。
① 浅瀬(シャロー)
② 流入河川
③ 落差のあるブレイク
④ 砂や泥ではないハードボトム
⑤ 流芯サイド(潮通しや流れの良さ)
⑥ 街灯の個数が多い橋
これらに合致する場所をGoogleマップとYahoo!マップを駆使して探していきます。2つのマップの航空写真を使う理由はそれぞれ撮影時期が異なる為、片方が濁りで見えない場合などでももう片方は平時の写真である事も多いからです。
①~⑥解説
① 浅瀬に入って来るシーバスは捕食スイッチが入っていることが多い為
② 異なる水が混ざり合う事によりプランクトンが発生しやすく(栄養の面も溶存酸素の面も)食物連鎖が活発になりやすい。流れの変化も起きやすい
③ 強い流れが当たるのでえぐられてブレイクが形成→流速差の変化が起きやすい
④ 石や砂利など。流れが強く当たるところって砂が流されて溜まりにくいから石や砂利が残る=流れが当たっている可能性
⑤ 川の場合。カーブで流芯が外側岸に寄るのでそこから流芯位置をMAPで推測。海の場合は海流の当たりが良さそうな場所。
⑥ ナイトゲームに備えて橋などはストリートビューを見て街灯の個数などを確認
この①~⑥に該当する場所をMAPで探していきますが、1個だけの該当でもいいけど基本的には①~⑥に2つ3つと重なって該当する場所を探していきます。
(例 流入河川があって粒の大きい石(ハードボトム)のシャロー帯 )
ちなみにこれは川でも海でもほぼ一緒です。
でも先ずはそこまで深く考えずに遠征先にポチポチとマーキングしていきます。①~⑥の条件が2つ3つ重なるような場所はグーグルマップのピンを1箇所に2~3個打つことによって地図の縮尺を引いた時に激熱レベルが分かり易いです。
(仮にLv1~lv3とします)
この作業。遠征先が決まったら僕は1番初めにやる作業です。SNSやネットの検索などで調べたりもするのですが【例 相模川 シーバス】
検索をかけると必ず【相模川おすすめポイント】的なサイトが出てきます。
初場所の参考に多少はなるので僕も必ず目は通すのですが・・・
必ずMAPで①~⑥の条件の場所を先に探してマーキングしてから【場所 シーバス】などの検索をかけるようにしています。
こういう情報って当たり障りのない場所が書かれていることが多いんですが、それでも先に頭に入るとMAPを見た時にその情報に多少なりとも引っ張られるんです。先入観ってやつですね(^^;)
なので先ずは①~⑥の条件に当てはまる場所をとにかくマーキング。
どうですか?
毎回大体こんな感じでまずはザックリと選抜していますが、意外とここまではシンプルでしょ?
ご自分の周りのシーバスポイントを想い出してみてください。大体①~⑥の条件が当てはまりません?(^^)
瀬があって流れが走っていて~~シャローから深みへのブレイクでガツン!!!
なんてよくある河川のポイント。
①~⑥の条件が3つも4つも重なっている場所かなと。
この条件に当てはまらないのは大規模河川の河口だったり支流河川の奥深く・・・みたいな場所とかかな?
あとは全面護岸河川とかが上記の条件の場所って探しにくいです。
でも大規模河川の河口だと取材の画的に代り映えがしなかったりテトラ帯で取材ではNGだったり、また支流河川の奥のような場所って短期決戦ではなかなか回る時間が取れなかったりします。
全面護岸河川でもMAPで見ているとシャローエリアも見えるし、このシャローエリアと街灯たっぷりの橋が重なればもう激熱(予想の段階)でしょう。
■ 下見候補地選びB ■
さて・・・上で書いた①~⑥に該当する場所をもう少し篩(ふるい)にかけます。
あまりに広範囲に広がり過ぎると周りきれなくなります。
僕が取材の時には広がってもだいたい30km以内に収める様にしています。広がり過ぎた場合は両サイドのレベル(ピンの個数)を比べて低い方を削ったりしています。
またマーキングの個数が増えすぎている場合は、
周辺道路をストリートビューで見て水面までの高低差を確認してみたり、周辺に駐車スペースを探したり。
川の場合だとエントリールートのような草を分け入った道も見えたりするので、この時にエントリーしにくそうなLv1は除外する事も(僕はこの段階で削るのはたま~にするくらい)
*この辺も詳しくは『ゲームプラン編』で。
そしてこれは川の場合考えなくてはいけないことですが・・・
シーバスは海の魚。海から川に遡ってきます。大きさ問わなければ河口ほど魚の数は多い。
けれど河口は広いので当然魚の密度は下がるかも。またキャスト圏内に接岸するかは分からない。
一方上流に行き川幅が狭くなるほどキャスト圏内にシーバスが居る可能性はあがります。
しかし上流に行けば行くほど個体数は減っていきます。
この辺りもイメージして遠征前の場所選定をするといいかもしれません。
*ここは次回掘り下げます。
ここまでいかがでしょう?
旅の釣りをやったことのない人は『初場所・ノーガイド・ノー情報でどうやってポイント探しているの?』と思うかもしれませんが、
旅の釣りでは【ポイント】を探す必要はないんです。【ポイント】を探すんじゃなくて【シーバス】を探すんです。
まあ普段の釣りでも同じ事なんですけど・・・なんか一休さんみたいな話ですね(^^;)
色んな場所を回っていくと地元の人たちが【ポイント=釣り場】と呼ぶ場所に重なる事も多々あります。
でも僕が関東から離れて釣りすると感じる事なんですが、【ポイント】と呼ばれる場所って駐車ポイントが近かったりエントリーし易かったり、そういう利便性があるから人が入り易くて【ポイント】となっている事も多いです。
でもそういう利便性を外して考えると【シーバスが居そうな場所】って必ずしも地元で【ポイント】って呼ばれている場所とは限らない。
もちろん【ポイント】に通えば魚とは出会える確率が高い場所なのかもしれません。ベイトが入れば大釣り出来る場所かもしれない。
しかし前回も書いたように短期決戦の遠征では必ずしも群れを追う必要はなく【1本釣れれば良い】んです。
上に書いた①~⑥の条件を複数満たすところ。探すのは【シーバス】。
だからネットで検索する前にMAPを見た方が先入観なく【シーバスが居そうな場所】にピンを打ちやすいんです。
・・・もちろん現場に出れば他のアングラーの入り具合で【お?ここポイントか?】って参考になることも多いんですけどね。
次回に続きます。
今日は第2回。【場所の選び方その1】です。
たぶんこの場所選びってのが最も気になる項目って方も多いかもしれませんね。
まだシーバス狙い始めたばかりの方やプチ遠征してみたいという方には、今回の話は役に立つかもしれません。
では書いていきましょう。
■ 下見候補地選びA ■
先ずは箇条書きで書き、その下に簡単な解説を書いていきます。ナンバリングは重要度とは関係ありません。
① 浅瀬(シャロー)
② 流入河川
③ 落差のあるブレイク
④ 砂や泥ではないハードボトム
⑤ 流芯サイド(潮通しや流れの良さ)
⑥ 街灯の個数が多い橋
これらに合致する場所をGoogleマップとYahoo!マップを駆使して探していきます。2つのマップの航空写真を使う理由はそれぞれ撮影時期が異なる為、片方が濁りで見えない場合などでももう片方は平時の写真である事も多いからです。
①~⑥解説
① 浅瀬に入って来るシーバスは捕食スイッチが入っていることが多い為
② 異なる水が混ざり合う事によりプランクトンが発生しやすく(栄養の面も溶存酸素の面も)食物連鎖が活発になりやすい。流れの変化も起きやすい
③ 強い流れが当たるのでえぐられてブレイクが形成→流速差の変化が起きやすい
④ 石や砂利など。流れが強く当たるところって砂が流されて溜まりにくいから石や砂利が残る=流れが当たっている可能性
⑤ 川の場合。カーブで流芯が外側岸に寄るのでそこから流芯位置をMAPで推測。海の場合は海流の当たりが良さそうな場所。
⑥ ナイトゲームに備えて橋などはストリートビューを見て街灯の個数などを確認
この①~⑥に該当する場所をMAPで探していきますが、1個だけの該当でもいいけど基本的には①~⑥に2つ3つと重なって該当する場所を探していきます。
(例 流入河川があって粒の大きい石(ハードボトム)のシャロー帯 )
ちなみにこれは川でも海でもほぼ一緒です。
でも先ずはそこまで深く考えずに遠征先にポチポチとマーキングしていきます。①~⑥の条件が2つ3つ重なるような場所はグーグルマップのピンを1箇所に2~3個打つことによって地図の縮尺を引いた時に激熱レベルが分かり易いです。
(仮にLv1~lv3とします)
この作業。遠征先が決まったら僕は1番初めにやる作業です。SNSやネットの検索などで調べたりもするのですが【例 相模川 シーバス】
検索をかけると必ず【相模川おすすめポイント】的なサイトが出てきます。
初場所の参考に多少はなるので僕も必ず目は通すのですが・・・
必ずMAPで①~⑥の条件の場所を先に探してマーキングしてから【場所 シーバス】などの検索をかけるようにしています。
こういう情報って当たり障りのない場所が書かれていることが多いんですが、それでも先に頭に入るとMAPを見た時にその情報に多少なりとも引っ張られるんです。先入観ってやつですね(^^;)
なので先ずは①~⑥の条件に当てはまる場所をとにかくマーキング。
どうですか?
毎回大体こんな感じでまずはザックリと選抜していますが、意外とここまではシンプルでしょ?
ご自分の周りのシーバスポイントを想い出してみてください。大体①~⑥の条件が当てはまりません?(^^)
瀬があって流れが走っていて~~シャローから深みへのブレイクでガツン!!!
なんてよくある河川のポイント。
①~⑥の条件が3つも4つも重なっている場所かなと。
この条件に当てはまらないのは大規模河川の河口だったり支流河川の奥深く・・・みたいな場所とかかな?
あとは全面護岸河川とかが上記の条件の場所って探しにくいです。
でも大規模河川の河口だと取材の画的に代り映えがしなかったりテトラ帯で取材ではNGだったり、また支流河川の奥のような場所って短期決戦ではなかなか回る時間が取れなかったりします。
全面護岸河川でもMAPで見ているとシャローエリアも見えるし、このシャローエリアと街灯たっぷりの橋が重なればもう激熱(予想の段階)でしょう。
■ 下見候補地選びB ■
さて・・・上で書いた①~⑥に該当する場所をもう少し篩(ふるい)にかけます。
あまりに広範囲に広がり過ぎると周りきれなくなります。
僕が取材の時には広がってもだいたい30km以内に収める様にしています。広がり過ぎた場合は両サイドのレベル(ピンの個数)を比べて低い方を削ったりしています。
またマーキングの個数が増えすぎている場合は、
周辺道路をストリートビューで見て水面までの高低差を確認してみたり、周辺に駐車スペースを探したり。
川の場合だとエントリールートのような草を分け入った道も見えたりするので、この時にエントリーしにくそうなLv1は除外する事も(僕はこの段階で削るのはたま~にするくらい)
*この辺も詳しくは『ゲームプラン編』で。
そしてこれは川の場合考えなくてはいけないことですが・・・
シーバスは海の魚。海から川に遡ってきます。大きさ問わなければ河口ほど魚の数は多い。
けれど河口は広いので当然魚の密度は下がるかも。またキャスト圏内に接岸するかは分からない。
一方上流に行き川幅が狭くなるほどキャスト圏内にシーバスが居る可能性はあがります。
しかし上流に行けば行くほど個体数は減っていきます。
この辺りもイメージして遠征前の場所選定をするといいかもしれません。
*ここは次回掘り下げます。
ここまでいかがでしょう?
旅の釣りをやったことのない人は『初場所・ノーガイド・ノー情報でどうやってポイント探しているの?』と思うかもしれませんが、
旅の釣りでは【ポイント】を探す必要はないんです。【ポイント】を探すんじゃなくて【シーバス】を探すんです。
まあ普段の釣りでも同じ事なんですけど・・・なんか一休さんみたいな話ですね(^^;)
色んな場所を回っていくと地元の人たちが【ポイント=釣り場】と呼ぶ場所に重なる事も多々あります。
でも僕が関東から離れて釣りすると感じる事なんですが、【ポイント】と呼ばれる場所って駐車ポイントが近かったりエントリーし易かったり、そういう利便性があるから人が入り易くて【ポイント】となっている事も多いです。
でもそういう利便性を外して考えると【シーバスが居そうな場所】って必ずしも地元で【ポイント】って呼ばれている場所とは限らない。
もちろん【ポイント】に通えば魚とは出会える確率が高い場所なのかもしれません。ベイトが入れば大釣り出来る場所かもしれない。
しかし前回も書いたように短期決戦の遠征では必ずしも群れを追う必要はなく【1本釣れれば良い】んです。
上に書いた①~⑥の条件を複数満たすところ。探すのは【シーバス】。
だからネットで検索する前にMAPを見た方が先入観なく【シーバスが居そうな場所】にピンを打ちやすいんです。
・・・もちろん現場に出れば他のアングラーの入り具合で【お?ここポイントか?】って参考になることも多いんですけどね。
次回に続きます。
- 2021年4月13日
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