プロフィール

kazu@食べる!

その他アジア

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/3 >>

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:34
  • 昨日のアクセス:19
  • 総アクセス数:310243

アーカイブ

検索

:

レベルの差

オール讀物新人賞(文藝春秋)の受賞作品が発表されていました。由原かのんさんの『首侍』。
 
 
刻は慶長二十年。主人公が叔父を探しに江戸から大坂へ向かう道中、首だけの生きた侍に出会い、旅を共にするという奇譚です。
 
レベルの差を思い知らされました。独創的な設定、豊富な語彙、卓越した知識量、流麗な筆致、複…

続きを読む

妥協の味

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
乃南アサ『幸福な朝食』読了。
女優になって「光」を浴びる人生を歩むことを夢見て上京した主人公・志穂子であるが,容姿が酷似しているマリ子が,少し早くデビューしただけの理由で,アイドル・女優として活躍している事実に打ちのめされ,同じ芸能界でも人形劇の人形使いという「陰」の世界で生きていくことを選択する。…

続きを読む

謎の本を巡る冒険

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
森見登美彦『熱帯』読了。
汝にかかわりなきことを語るなかれ
しからずんば汝は好まざることを聞くならん
この言葉から始まる「佐山尚一著『熱帯』」という誰も最後まで読んだことがない謎の本。「この世界のあらゆることが『熱帯』に関係して」おり、「自分の『熱帯』だけが本物」であり、「すべての門は君だけのために開…

続きを読む

君のために生きる選択

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
住野よる『君の膵臓をたべたい』読了。
映画を4回観て4回泣くほど感動したので、原作を読んでみました(これから5回目を観ます笑)。
これまで「原作に勝る映画なし」が自論でしたが、どうやら「原作と映画は似て非なるもの」であって「優劣をつけるべきではない」という認識に改めなければならないようです。
彼女が膵…

続きを読む

コピー&ペースト

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
森見登美彦『四畳半神話体系』再読了。
主人公と彼を取り巻く数人が織りなす摩訶不思議な物語。
大学の新入生の時、あのサークルに入っていれば、あんなことをしなければ、「良き友や良き先輩に恵まれ、溢れんばかりの才能を思うさま発揮して文武両道、その当然の帰結としてその傍らには美しき黒髪の乙女、目前には光り輝…

続きを読む

人の命に関わる思い出

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
東野圭吾『真夏の方程式』読了。
ガリレオ・シリーズ第6弾。
海が美しい田舎町で夏休みを過ごすことになった少年。仕事の関係で少年と同じ旅館に泊まることになった湯川。時を同じくしてその旅館に泊まっていた客の死体が発見され、元警視庁捜査一課刑事だと判明する。
その町に縁のある人物のことを調べていた元刑事。そ…

続きを読む

例に漏れず…

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
貴志祐介『天使の囀り』読了。
アマゾンへの研究探検隊に参加したメンバーが、さらには、その探検隊とは関係ないと思われる人々までが、次々に不自然かつ奇妙な自殺を遂げる。
これらの死者に共通するのは、死の間際に「天使の囀り」を聞いたということ、そして、アマゾンから持ち帰られたある生物が死因であるということ…

続きを読む

月と蟹??

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
道尾秀介『月と蟹』読了。
小学四年生の主人公と同級生の男女二人を中心とした物語。
僕たちの子供の頃と同じように、海で生き物をとったり、山で秘密基地を作ったり。無邪気に遊ぶその胸の内とは…
角田光代の『対岸の彼女』を思い出させます。同じサイドにいると思っていた友人が実は全く違う方向を向いていた。そしてそ…

続きを読む

国内外における密命の執行

  • ジャンル:書籍・雑誌
  • (読書)
柳広司『パラダイス・ロスト』読了。
大日本帝国陸軍中野学校をモチーフとし、「D機関」と呼ばれる諜報機関が設置された。軍人ではなく、鍛え抜かれた名門大学出身者から構成されるD機関は、陸軍内で忌み嫌われるものの、着実に成果を上げていく。
『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第三弾。舞台は主に海外。第二次世界大…

続きを読む

今年の出会い 総まとめ

今年は、17作品(20冊)の小説に出会うことができました。今年も多くの秀作に出会いました。
これらの全ての作品にそれぞれ思い入れがありますが、その中で敢えてベスト3を選ぶとすれば、次のとおりです。来年はどんな秀作に出会えるか、今から楽しみです。
《ベスト3》
東野圭吾『放課後』
辻村深月『ツナグ』
柳広司『…

続きを読む