▼ 2008/4/3 港湾部
- ジャンル:釣行記
- (continue (釣行記))
先月30日に行ったキャスティングでのセミナーは確か3回目だった。
その中には何度も見たことのある顔も並んでいた。
同日に近所の釣具屋さんで他のセミナーが行われているにも関わらず天気が悪いにも関わらず大勢の方に集まっていただいて、
ありがとうございました。
相変わらずまとまりのないお話でしたけど僕がリアルタイムに感じているシーバス釣りをそのまま話せたような気がします。
大まかな捉え方の話だけはしたくなかったので聞いてくれた人の釣果に直結するような何かヒントを掴んでもらえるような話にしたかったのです。
釣果という結果だけを求めるんじゃなくてそのプロセスにある釣りという楽しみ方を含めて今後も伝えていけたら良いなと思ってます。
考え方っていうのは常日頃変わっていくもの。
釣った魚の数が増えれば増えるほどにそれは変わっていき、
シーバスを始めたころの自分と比べれば今の僕の頭には物凄い量のデータが詰まってる。
その積み重ねてきたデータがシーバスを始めたころの疑問の多くを吹っ飛ばしていくんである。
ふと思う。
昔の釣行を思い出して今までのデータが詰まった頭でそのときの釣果に理由付けをしていく。
時期はいつだったか、流れはどうだったか、水深は?掛けたポイントは?
なんであそこにキャストしたのか?何故そのルアーを投げたのか?
そのとき考えもしなかったことを今のデータで穴埋めすることによって初心者だったころの釣行記というデータが
まるで今のレベルで釣りをしたかのように新たに詳細なデータとして頭の中で更新されていくのである。
それは難しい英文をしょぼい辞書でしか引けなかったのに対して、
膨大な情報量を持つ辞書でその英文を訳せたときの快感に似ている。
徐々にその辞書の情報量を増やしていけばいいのだ。
自分がシーバスを始めたときなんかアミの存在なんか全く知らなかったし、
ましてやシーバスに食われているなんてことすら気づくこともなかった。
当然、雑誌に湾奥の記事が載ったとしてもアミについて触れている記述なんてものは皆無だったし春の釣りといえばバチだった。
春は秋に使うルアーよりワンサイズ落とすのも定説だった。
だけどその殆ど言っていいほど何故そうなのかその理由がハッキリとは書かれていなかった。
その何故が知りたくていろいろとやってきた結果、今現在落ち着いた考え方がレンジ、アクション、スピードなのである。
マッチザベイトではなくマッチザバイト。
いかにして口を使ってくれるルアーを見せるか。
その優先順位はレンジだ。
使おうとしているルアーがバイトレンジに入っていなければ絶対に食ってはくれないのだ。
15m下でメタルジグで入れ食ってるときにトップを投げたってそうそう釣れるもんじゃない。
水面直下でバチをボコスカ食ってる魚に5m下でにょろにょろを引いたところでかなり難しい。
例えばシーバスのレンジが3m、バイト範囲がシーバスの上1mだとすればバイトレンジは2~3m。
そこを引けるルアーでなければ釣る事はできない。
それをアクションで引き上げることができるとも言われるが、
それはそもそものそのアクションとスピードに対してバイト範囲が広かったからにすぎない。
バイト範囲を広げるか狭まるかはアクションとスピード次第だ。
だからどれか一つでも外れればミスバイトが多発したりテール一本掛りだったり、バイトがでなかったりする。
だからどれか一つだけを取り上げて考えることはほぼ無意味ともいえる。
同時に3つが絡みあって影響しあっているということに気づいていなければならない。
と、思っている。
この春もアミの釣りをしていた人はよくわかったかと思う。
魚がいると確認できるほどたくさんいるのに食わせることができないケースがたくさんあることを。
バイトを導き出せない原因の多くは
バイトレンジにルアーが入っていない。
シーバスが口を使ってくれるアクションでない。
シーバスが口を使ってくれるスピードで引けていない。
だけど色んな状況下でそれらを出来るルアーがないのだ、種類もないのだ。
この時期、アミに着いた魚を狙ったことのある人ならこの3つを如実に感じたことがあるはずだ。
それも他のシーズンに比べればすさまじく遥かに細かいレベルで。
この状況を思いっきり体感できるのはバチとアミの魚だけ。
魚がそこにいることは確実にわかってる、あとはどう食わせるか。
これが最大にして楽しくもあり難しくもあるところ。
この日はアミについた魚という意識を捨てて港湾部へ。
前日の朝に80羽ほどのカモメがしきりに水面で何かを食っていたところ。
まったくもって何を食っているかは確認できなかったがカモメにとってエサとなるものがいたことには間違いない。
上げのタイミング。
上げの潮がぶつかって這うように壁際を駆け抜けていく一角。
スーサンでその壁際のピンポイントに撃っていく。
着水してチャッチャとトゥイッチを入れながら引いてくるが反応はない。
まだ激しいアクションに反応するようなコンディションではないのか、いないのか。
5投目くらいにスーっとただ巻きで水面下30cmを引いてみる。
すると下から突き上げるようなバイトで出た。
(かわいいサイズ)
同じように何度か通してみる。
ノーアクション。
着水してスーっと潜ってから徐々に浮き上がってくるスーサン。
それがロッドティップの先2mほどのところで銀色のフラッシュと共に消えていった。
(50半ば)
こういう時のハッピーレモンは見やすくていい。
立て続けにもう一本。
(50後半)
一時的な小さなポイントでもあったのでこれで打ち止めか。
ルアーをローテーションしていったが一度反転されただけでもう食わせれる気がしないのでここを見切って次のポイントへ。
シャローにブレイク、常夜灯と3拍子そろった理想的なポイント。
ゆっくりと潮は動いているがポイント的に流れの利きは運河ほど流れない微妙なところ。
これでベイトが水面でも跳ねていれば最高なんだがそんな気配はない。
いるとすれば単発か。
常夜灯の明かりは大して届かずわずかにボヤっと水面にこぼれている程度でハッキリとした明暗すらない。
橋周りならわかりやすいんだがそれとはまた状況が別なのでどっちから入れていくか悩むところ。
あんまりいい状況ではなさそうなのでそのど真ん中から攻めてみる。
TKでボフ!ってのを見たかったが阿修羅に変えてスローロールで水面直下を引いてみる。
その2投目。
ボヤっとした弱い明かりのど真ん中を通すように阿修羅を水面下10cmくらいのところで引いてくる。
ちょうどそのど真ん中を過ぎ、ブレイクに差しかかろうかといったところ。
ボフッ!
うきゃっ♪
出た♪
しかも別に小さくない。
(60cm)
そのまま阿修羅で何度か通してみるがもう出る気配がないので少し潜らせてみる。
ブラストにチェンジしてど真ん中に入れていく。
もっと流れがハッキリしていれば際から攻めていくんだがこの遅すぎる潮だと魚の向きは定まっていない。
着水からグッと潜らせてブレイク上のレンジと同じレンジくらいまで到達したところでロッドを少し上げて若干浮き上がるような軌道で引いてくる。
これも明かり中からブレイクに差しかかろうかといったところでゴンッ!と出た。
思った以上に魚がついていないようでブラストで散々投げたおすも次が出ない。
ヨレヨレに変えてボトムを探ってみる。
ちょっと広範囲にさぐつつ立ち位置を変えながら引く角度を変えながら丹念に探ってみる。
着底後、ボトムのレンジに合わせるようにスローで這わせてくる。
明かりに差し掛かる手前。
そこでゴゴンッ!と入った。
これ以上出せなくなったところで終りにした。
春の港湾部、なんだか目ぼしいベイトフィッシュらしいベイトフィッシュが奥まで来てないような感じ。
ストラクチャーに着いている魚が圧倒的に少ない。
となると根回り、シャロー系が有利か?
「使用タックル」
ロッド:
ダイワ・morethan ブランジーノ87LML
リール:
ダイワ・モアザン ブランジーノ3000
ライン:
東レ・シーバスPE エフゼロ 20lb 1,2号
+ショックリーダー
東レ・トヨフロン スーパーL‐EX 6号
使用ルアー:
邪道・ヨレヨレ
タックルハウス・ローリングベイト77
オルタネイティブ・ブラスト(プロト)
邪道・スーサン
ミラクルワークス・阿修羅9.5cm
バッグ:
MAZUME・レッドムーンウェストバッグ
ライト:
PETZL(ペツル)・ティカXP
- 2008年4月3日
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