▼ 2004/1/18 河川
- ジャンル:釣行記
- (continue (釣行記))
季節は真冬、この時期大半のシーバスは湾奥東京を離れていることはご周知の通り。
ところが、湾奥だって全部の魚がいなくなったわけではない。
港湾部だって河川だって魚はいる。
港湾部の釣りの特徴には、ラフな格好で手軽に近場で魚が釣れる、ってのがある。
その延長として、このクソ寒い中でもランカークラスがいるとすれば、
おかっぱりで、できればスニーカースタイルでサクッと釣りたいというのが僕の心情だ。
真冬真っ只中は別として秋シーズンは河川で何度もそんなことをやってきた。
そしてこの日もロッドとウエストバッグのみの”おかっぱりイージースタイル”
浸からないと釣れない、なんてイメージは捨ててくれ。
早朝降った雪が乾ききった午後、干潮からの上げを狙って荒川中流へ向かった。
岸際に変化のある場所をTKLM90のハンドル1回転3秒~4秒というスピードで引いてくると、
ルアーの5cmうしろで
モワン・・
と反転をくらう。
この時期、川の中にいるシーバスは水温が低いためか果敢にベイトを追いまわそうとはしない。
同じくベイトの動きすら極めて鈍いのだ。
この寒い時期とてシャローは格好のフィーディングポイント。
水面まで近ければ追いかけまわすことなくベイトを捕食することができる。
食い気はあるが勢いがないだけ。
だから、シャローでは限りなくデッドに近いスローリトリーブ、ハンドル1回転3秒~4秒で泳いでくれるルアーが必要になる。
場所を河口部に移し、目の前を横切る上げの潮目を上から下のレンジまで探っていく。
しかし、上げ5分を過ぎてここでもノーバイト。
仕方ないので車へ戻り、休憩していると車中から初詣にひいた"おみくじ"を見つけ何気なく読み返す。
別に大したことも書かれていないのに、突然、身体の中の感覚が研ぎ澄まされたオーラのようなもので包まれていく。
表現しにくいが目には見えないパズルのピースが今まさに全て埋まったかのような感覚だ。
このとき僕は、すでに達成感のようなモノを覚え,自然と旧江戸へ車を走らせていた。
ポイントに到着したのは日付の変わったころ、風はなく潮位もほどほどにある。
先行者はいない、その代わりにベイトがいる。
一見だたっぴろいく何もないように見えるシャローに、ところどころボトムにストラクチャーが沈んでいて尚且つ反転流が起きるエリア。
まずは一番浅いところ。
足音を立てずに岸際に近寄って岸沿いにキャスト、ゆっくり引いてくる。
通すコースをずらした2投目、リトリーブ中にちょっとよそ見をしたその隙に魚が反応してしまった、水面に波紋だけが残る。
あっちゃ~。。
痛恨のミス。
慎重にもう一度同じコースを引いてくる。
もっふ・・・
距離にしてティップから2m。
トップでテールフックだけを咥えて水中に引きずり込んでいく魚が見えた。
がっつりアワセると、最初の突っ込みから急浮上しエラ洗い体制に入ると思いきやまるでビニール袋を引っ掛けたかのように簡単に寄ってくる。
が、よく見ればフックの1本だけが上唇の薄皮一枚に貫通しているだけ。
油断は禁物。
ラインテンションを保ったまま一気にハンドランディング。
決めてなんとか71cmをキャッチ。
この1匹のあと、ベイトが消えるとシーバスのモジリも消えてしまったので歩いて移動しながら一通りシャローを探っていく。
しかしまったく気配がない。
ベイトの気配すらない。
1時間ほど経っただろうか、さっき魚が出たあたりに戻ることにした。
チャンスが短いことぐらいわかってる。
デカイやつほどそんな気がする。
一時的にベイトが寄る瞬間がある。
流心と足元の流れが完全に逆に流れ、その相反する流れが綺麗に分かれて安定しているあいだだ。
そのときのみ、魚の捕食スイッチをONにさせる。
反転流のエッジがボトムストラックチャーに絡みだす。
・・・するとまたしても水面にベイトの気配・・・
と同時にマルタともニゴイともつかないモジリがボトムストラクチャーの周りで2つ広がる。
すかさずTKLMをその先へ落とす。
沖目のボトムストラクチャー上を通過させるイメージ。
デッドスローに近いスピードでストラクチャーを過ぎた瞬間
もぉっっっふ・・・
水面にデカイ波紋が広がるとティップに確かな生命感。
半身を返してアワセを入れると、やけにゆっくりと長い首振りを開始。
たぶん デカイ?
ハイシーズンの同じ魚の引きと比べると弱いものの、どっしりとしたトルクで地を這うようにラインを滑らせていく。
これも薄皮一枚にテールフックが掛かっているだけ、やり取りの最中フロントフックが口周りに掛かったが何度かの突っ込みで外れてしまった。
ドラグを若干ゆるめ、フックが伸びないようにかばうと同時に刺さったフックの穴が広がらないようにグイグイと詰め寄っていく。
魚が腹を見せたところで間髪入れずに指を口に滑り込ませる。
でました90UPの横綱級!
このフッキング状態、ヒヤヒヤもんですな。
「使用タックル」
ロッド:
DEFI・プレジール88Crazy Hunter
リール:
シマノ・ステラSW4000HG
ライン:
東レ・ソルトライン シーバスPE 20lb
+ショックリーダー
東レ・ソトラルイン〈フロロショックリーダー〉30lb
ルアー:
TKLM90
- 2004年1月18日
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