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津波 台風 高水温 インターラインロッド

夏の繁忙期が終わって、最後の仕事からそのまま自分の夏休みで岩手の山奥で渓流三昧の予定でした。仕事前の晩に頑張って車に全て積み込んだのに、無念の津波警報なのでした。予約していた八戸へのフェリーは欠航が決まり、悪あがきで函館まで行ってみたものの、物流優先で乗用車は永遠のキャン待ちでした。駐車場は北海道から出れない他県ナンバーの車であふれ帰り、わずかな隙間を大型のトラックやトレーラーがくぐり抜けていました。近くのコンビニは食品工場も避難を余儀なくされたため、棚に何も無い店もあり、大規模停電のときを思い出しました。
しばらく暑〜いフェリーの駐車場でひっきりなしにトラックを運び続けるフェリーの積み下ろしを見ていました。最後の最後に残しておいたスペースにトレーラーを3台4台横向きに停める技術はプロだなぁと感心しました。
結局半日待って、台風9号の進路の予報も更新され、本州への諦めました。僕の用事なんて所詮遊びですし。
道南に来たので、近く(といってもかなり遠くまでランガンしました)でエギを飛ばしてみることにしました。

春先にダイワエメラルダスMX-IL(インターライン)を買い、やっと使うことができたので、ファーストインプレッションを書いて行こうと思います。購入したのは86MLというモデルのロッドです。
元々インターラインはとても興味があったのですが、昨秋に札幌の釣具店で行われてた、ダイワ社のイベントで新しいストイストのインターラインロッドを触った時に、感動いたしました。まるで、製作半ばのグリップだけついたアジングロッドを振っているような軽さとピンピン張りのあるブランクでした。アジングに使えるんじゃない?と思うほどです。
春に店頭にあったMX-ILは、触ってみてもストイスト大きな違いでしたが、MX-ILでもメリットはあるだろうと購入してみました。

さて、実際のエギを使っての釣りでは、MXはエギングロッドらしい感じで胴に乗る竿です。
インターラインロッドの特徴なのか、糸から伝わる感度はすこぶる良いです。これはとてもメリットかと思います。
エギを取り替えてミノーを投げてみましたが、ミノーが泳いでる感じも、針がラインを拾ってエビになってなんか変なのも、シンペンがボトムに触るのも手元で如実に感じられました。クロソイが泳ぎながらミノーを咥えるのも、穂先のもたれや重さではなくコリッという手感度で感じられました。
逆にデメリットはドラグユルユルでも糸がなかなか出ないこと。これは良い面悪い面両方あると思いますが、糸の伸びがなくなる至近距離で魚が反転したようなときに、どうするのかなどは使い込んで慣れていく、あるいはラインチョイスしていくしかないのかと思いました。
エギを使った釣りでは、2.5号から3.5号のエギを使いましたが、3号くらいのエギが竿の反動で心地よく投げれる感じです。エギの重さを胴に乗せてフッと放つと気持ちよく飛んでいきます。逆に3.5号のエギでキャスト時にだるい感じが出てましたので、4号はかなり辛いかもしれません。飛距離も変わらないかむしろ3号より飛んでないかもしれません。
ミノーも20グラムくらいがベストで、それより重いと、キャストのときに腕で前に持っていかねばならず、そのためか飛んでいくミノーがクルクル回ってしまうことがありました。まあ、要はキャストがヘタクソなのだと思います。

僕はあまりエギを「ナントカジャーク」のようにガジャガジャしゃくらないので、わかりませんが、暗がりで外ガイドだと穂先のガイドがラインスラックを拾ってしまうことがあり、そのままスラックした状態からしゃくると穂先を折ってしまいます。自分のしゃくりはとてもかわいいしゃくりですが、必要なときに必要な数を心配なくできます。
そういう点から、初めてのエギを使った釣りとかにはインターラインは良いかと思います。これは暗がりで、シンペンなどを使って、ジャークやワインドをするのも同じかと思います。
釣りの前にラインを通すのと、使い終わってからの清掃が手間です。
ラインを通すのは、多点の3ミリ3.5ミリサイズのマイクロガイドに糸を通すより3倍楽ですけどね。

この日は台風からの東風が強くて立ち位置によってはアゲインスト気味でしたが、穂先を気にせず釣りができましたし、毎度穂先を確認しなくても次を投げられるので、結果として手返しも悪く無かったと思います。
また、結び目にゴミや浮いた海藻がついてくるような状況でしたが、中が詰まるようなことはありませんでしたし、糸の出し入れはよいまま維持していたと思います。。

釣果ですが、、
一箇所だけ足元の常夜灯の下を、ベイト狙って泳いでいるイカの個体にしつこく手を変え品を変えアプローチしましたが、ガン無視でした。とても大きく見えましたが、おそらくアオリイカで大きさは1キロ前後だったと思います。場所も場所なので百戦錬磨のスレスレ個体なのでしょう。
ミノーやスプーンに換えると、ストラクチャー周りで20センチ未満のクロソイが適度に遊んでくれました。2時間で10尾前後でしょうか。あまり大きいロックフィッシュだと、もうひとつ強い竿にしないとパワー不足だし、胴ノリの調子がうまくないと思います。
この海域ですが、水温が25℃を超えてしまって、ガヤのポイントでガヤが出ないことになっていました。6月の始めには周りが18度なのに、海峡の流れの影響で10℃みたいな時もあって、ひと月足らずでこんなに生息環境が変わってしまって、このあとどうなるのか、心配です。

長々書きましたが、エギング用のロッドなので、エギを使った釣りには良いと思いますし、初心者の方にはおすすめです。特に夜の釣りには穂先を折る心配をしなくて良いのは楽だし手返しが良くなります。エギ以外でも感度を重視したいのであれば、中通しはありなのではないでしょうか?
終わったあとの清掃は必要ですが、インターラインの磯竿のように6本バラバラにして一緒にお風呂に入る必要はなく、ペットボトルの水でも、シリンジのような差口あれば少し圧をかけて流して、シュッと振って終わりです。

ごく当たり前のインプレッションでしたが、当たり前のことが実体験を通してわかったということでした。どなたかの参考になれば幸いです。

ロッド:ダイワエメラルダスMX IL 86ML
リール:08ツインパワーC2000HGS
ライン:セフィアG5 0.5号
リーダー:シーガーグランドマックス3号 2.5号 
    FGノットで結束
エギ:ヤマシタエギ王Kなど 2.5/ 3/ 3.5

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後日談ですが、台風に引き込まれる風のシアーライン(風の流れのぶつかりのこと。空気は地下に潜れないので上昇気流になる)により8月2日日中岩手の山奥は、時間20-30ミリの雨で瞬間的に増水してしまったそうで、あわや遭難だったかもと思えば、まだまだ悪運強しという感じです。



写真は翌朝清掃した時のもの。
50ccのシリンジと一緒に

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