▼ 【解説・河川攻略ナイトゲーム編】難攻不落!?河川のハクパターン攻略法
河川のハクパターンは港湾に比べるともう少しイージーかもしれない。
溜まっているところが見つけやすいのと港湾よりもスピードと流れに変化がありシャローも多いため釣りやすい環境が整っているということもある。
ハクの小さいこの時期でも9cm前後のルアーで釣れることも多い。
河川でもハクのサイズは港湾と同じおよそ2cm前後。考え方も港湾と同じでハクの性質は
・水面付近に浮いてエサを獲っている(レンジ)
・サイズも小さく動きが緩慢(アクション)
・遊泳力が弱くスピードが遅い(スピード)
どんな場所にハクがいようがこれが基本になってくる。
|港湾との違いとは?
河川でも攻略の柱となってくるのが表層を弱めのアクションでスローに引けるルアーだ。ただ、ここで少し変わってくるのがルアーだ。
なぜなのかは魚に聞いてみないと正直なところわからないが、経験値として港湾よりも一回り大きなルアーでもハマりやすいのが特徴で、港湾との違いでいえば流れとシーバスのアベレージサイズ。
潮が動けば流れが発生し水深変化のあるところでは流速差が発生するし、岸際の形状でも流れの遅いところ、巻くところ、ストラクチャー等によってヨレが発生するところや潮目もはっきりと出やすい。
シーバスのサイズは港湾よりもアベレージサイズが大きくより一まとめで一度に捕食する量が多いということもあるのか、少しボリュームのあるルアーでも反応がいいとも言えるかもしれない。
ハクがいて食われやすいような場所は基本的には港湾とあまりかわらない。
ただし東京の川の場合は下げ、上げともにしっかり流れが効いた状態になると港湾とは違い必ず濁りが発生する。
その透明度はおよそ20cm。
潮の大小、流れの速い遅い、流れ始めかピークかによっても濁り方は違う。それを踏まえて場所によって攻め方を変えていく。
|ハクに着くシーバスの代表的なポイントとは?
代表的なところでいうと
明暗部・壁際・シャロー・潮目
明暗部
ハクのサイズは小さいがその群れの規模は大きく、層になって群れるというより横に広がる傾向が強いため明暗の境目だけでなく広範囲にハクが漏れ出た状態を形成するのでシーバスもそれに伴って境目だけでなくハクが群れている密度の高いところであれば明るいところでも暗い中でも激しく捕食する。
潮上だけでなく潮下の明るい側にもハクは溜まりやすく橋の潮上・潮下側とどらでもシーバスが着いているとうい状態になることも。
写真は潮上からの釣るイメージで、ボイルに対して赤い矢印はルアーを通すコース、水色の矢印は流れの向き。
どれもルアーをスローに通せるコース取りをすることでスピードの遅いハクを食うシーバスのバイトに合わせた状況を作り出す。
明暗では実績が高いのは、ごっつぁんミノー89Fやソラリア70F、ソラリア85Fなど。
足元の壁際や中近距離のボイルにはフローティングミノーを透明度の切れるライン20cm前後をキープしながらスローなアクションでゆっくり流してやると食う可能性が高く、明暗に見えるハクの群れの位置とボイルとの関係性を見ながら流し込んでいく位置を決めて通すことが重要だ。
さらに言えば潮目が掛かった明暗付近にハクの群れがあればより期待が持てる。
やや遠目でボイルしている場合はガルバスリム80Sで水面直下をキープしながら流し込んで連発することもある。
アクションはやや速めだが、ふり幅の小さいアクションでハマる時があるので遠目のボイルは最初にこれを投入しがちである。
それで食わなかった場合はマリブ78やグラバーHi68Sなど少しレンジを入れたシンペンアクションを流し込んでいくがそこまでレンジを入れてしまうと反応しないことが多いのでこの場合はロッドを上げて通すレンジを調整していくことになる。
壁際
特に多いのがこのシチュエーション。
壁際に群れて流れてくるハクを捕食しているパターン。
そうとう流れが速く常に新たなハクの群れが流下してきてボイルも流下してくる場合はスライ95F・スライ110F、モルモ80などレンジの変わりにくいフローティングミノーのアップの釣りが有効だが、流れがそれほど速くもない壁際である程度留まっているハクの群れを捕食している場合は流れに当ててスローに引いてこれるルアーが強い。
これをアップで釣ろうとしてもステイしてる魚に対してルアーが通過するスピードが速すぎて見切られや食いそこないが多くなかなかバイトまで至らない。
やはりスローで引けるフローティングミノーが強く、ごっつぁんミノー89Fやソラリア70・85Fのスローリトリーブがメインで、対処しきれなかったらアクション強めのB-太70やベイソールミノーなど抵抗の強いブリブリをアクションするルアーを速めに巻くと単発ながら反応してくれることもある。
変化系壁際
岸際の地形によって流れが巻くような場所でハクが溜まりボイルしている場所も多くある。そんなところでは流れの強弱、流向を見極めて使うルアーと通す角度をしっかり選んでアプローチするべきだ。
流れのスピードや向きが複雑だがその向きに対して向スローで引けるよう流れに当てる形のコースを取ることでよりスローにルアーを見せることができるし、スロー域でレンジを入れやすいのでしっかり流れの向きを見極めて着水点を決めて引いてくることが大切だ。
シャロー
シャローは流芯との流速差が大きく潮目もはっきり出やすいポイント。
浅いところや波打ち際にはハクが溜まり、下げの場合潮位が下がるに従ってハクは波打ち際を離れ動くようになる。
そんなタイミングで波打ち際を移動するハクと流芯に出るハクに分かれるが浅いところでハクを食うシーバスも居るし流芯に出て流れるハクを潮目沿いで食うシーバスもいる。
潮目との距離感にもよるが浅いところが短く比較的近いところに潮目がある場合、キャスト範囲内であれば水面から探れるスライ95F、スライ110F、モルモ80、少しレンジを入れて様子を見る場合はごっつぁんミノー89F、ソラリア70・85F。
シャローが広く潮目も遠い場合はガルバスリム80S・ガルバスリム110Sで水面直下を探り、その下をマリブ78やグラバーHi68Sといったシンペン系アクションで反応を探っていく。
潮目
特にシャローもなく水深の高低差のない場所で潮目が出ている場所でもハクは潮目沿いを流れ捕食されている。
ボイルしまくっているのになかなか食わせられないことの多いこのパターンだが、この場合では最もルアーを繊細に扱わなければならない。
この時期のハクは遊泳力に乏しくバチのように流される一方なので流れの速い明暗もストラクチャーもない潮目でボイルしているシーバスを釣ろうとするとややアップ気味から流していって釣れた経験が多い。
その場合、スライ95Fやもう少しハクのサイズが上がってくるとモルモ80のようにスライよりアクションがしっかり入った水面引き波系ルアーでも反応してくれるようになる。
どれもアップ気味から流速より若干速いくらいのスピードでルアーがアクションするかしないかギリギリのところでコントロールできるルアーを選ぶこと。
レンジは水面~水面直下を引いていてもアクションとスピードが僅かに違うだけでまったく反応してくれないというケースが多発する。
明暗の場合はハクが明るい側に留まってくれるからU字で流し込んでいってタメを利かせたところでバイトを出せるが常に流下するハクに着きながらシーバスもハクを食っているためスピードコントロールがシビアになることは否めない。
|ハク以外の強力なベイト
この時期とくに増えてくるのがハクだけでなく稚鮎の存在。
今年は昨年より多いような印象をフィールドから受けているが釣りに行く度にハクと一緒に群れる稚鮎を目撃している。
ハクの群れの中に稚鮎が高確率で混ざっている場合は釣りもイージーになることが多く上記のあらゆるポイントで格段に釣りやすくなる傾向にある。
ハクだけを食っている場合は難しくなりがちだが稚鮎を同じ時合中に食っている場合は色んなパターンが考えられるのであらゆることを試してみてほしい。
稚鮎の場合、ハクと一緒に群れの中に浮いていることもあれば稚鮎だけ別レンジで群れていることもあるのでハクでなく稚鮎に着いてしまっている場合はまた色んなレンジを探っていく必要がある。
まだまだ細かいシチュエーションがたくさんありすぎて書ききれないのが正直なところ。
実績の高いルアーは
(ナイトゲーム)
ダイワ・スライ95F
ダイワ・スライ110F
アムズデザイン・モルモ80
ダイワ・ソラリア70F
ダイワ・ソラリア85F
ダイワ・ガルバスリム80S
ダイワ・ガルバスリム110S
マングローブスタジオ・マリブ78
邪道・グラバーHi68S
|まとめ
港湾と同じようなポイントにハクがいて捕食されている。
港湾と異なるのは流れのスピードやシーバスそのもののアベレージサイズの大きさ。
それによって使うルアーも少し変わってくるのと流れが効きだすと濁りが発生するから透明度を考慮したカラーセレクトやレンジセレクトが重要になってくる。
とにかく重要なのはスローで見せれるよう流れに対して当てていくという通し方。
そしてアミの釣りのように追わせようと思って巻いてしまうとダメでバイトゾーンが狭いのでなるべく口元に置きに行くイメージ。
攻め方としては港湾と同様にスローな展開が多いものの、全てではないのでスローな釣りで反応がなかったら強めのアクションのルアーを入れたりスピードを上げたりしてバイトが出ることも。
ただし、スレさせる傾向が強い釣りになるので最終手段としたい。
ハクだけでなくボリュームとして大きくなってくるのが稚鮎の存在。稚鮎に偏った状況も想定してフィールドを見極めていくことも重要になってくる。
これからどんどんとハクの量も増え、ハクのサイズも大きくなる一方で、ハクの動きの変化やその他のベイトとの関係性によっても反応が変わってくるということを注意しておきたい。
次回・【解説・河川攻略デイゲーム編】悶絶!?河川のハクパターン攻略
ロッド
ダイワ・LML~MLクラス
リール
ダイワ・LT3000~4000-CXH
ライン
東レモノフィラメント シーバスPE パワーゲーム (0.6~0.8号)
リーダー
東レモノフィラメント・パワーゲーム ルアーリーダー フロロ12~20lb
河川ナイトゲームハクパターン高実績ルアー
ダイワ・スライ95F
ダイワ・スライ110F
アムズデザイン・モルモ80
ダイワ・ソラリア70F
ダイワ・ソラリア85F
ダイワ・ガルバスリム80S
ダイワ・ガルバスリム110S
マングローブスタジオ・マリブ78
邪道・グラバーHi68S
ランディングネット
SEA SCAPE スタンディングネット
スリング
SEA SCAPE ランディングネットスリング
柄
ダイワ・モアザンランディングポール50
ホルスター
TriaD OG2510|2100 Holster
フィッシュグリップ
スタジオオーシャンマーク・オーシャングリップ OG2100Ca 一刀彫 和潮柄
ライト
MAZUME(マズメ) ・Focus One Limited
ウエア
マズメ・レッドムーンレインジャケット
バッグ
マズメ・レッドムーンウエストバック III
救命具
プライヤー
ダイワ・フィールドプライヤー2 130HB
シャープナー
スミス・C&Dシャープナー
フック
fimoフックMH
ケース
SEA SCAPE × 邪道 プレミアムエディションルアーBOX2
ダイワ・UC-600DP 防水ユニットケース
スナップ
バレーヒル ・ クイックスナップ #1 25lb
バレーヒル ・ クロスロックスナップ1#~2#
- 2020年3月30日
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