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ダウンクロスのアップ

気が付けば3月以降、ドリフトで釣った記憶が無い…脳がジャーキングに汚染されている事に気付きました。汗



自分達の時代、ドリフトの釣りは初歩の初でもありました。

「リップルポッパーでルアーの向きを意識しろ」

誰に言われたか覚えていませんが、とにかく日中にルアーを流れに乗せてヘッドの向きを理解する様にしていました。

ただ…そのままでは限界があった。

例えば立ち位置やキャスト位置が限定される場合。


どうしても細いリーダーじゃあ釣れない…。


キッカケはただの気まぐれでしたが、「ここまで違うのか⁈」というくらいに差が出ました。以降、季節や潮周りに合わせてリーダーの太さを変える様になりました。

この日はPEが0.8号、リーダーがフロロ34lb。

気長に相当な上流に投げてラインの軌道を作るテもありますが、自分は気が短いので無理です。もう一つ、流れに乗せて徐々に沈ませて行くのが効果的だったのでラインの軌道を無理に作ろうとするとラインの軌道を作り上げる前に根掛かったりする等、色々な問題もありました。


ダウンクロスに投げてルアーをヘッド側から魚に見せたい。


引き抵抗の弱いプラグが必須になる。

ルアーはヒフミクリエイティング、シェリー95ss。





着水音の面でもこのルアーがどうしても必要でした。綺麗に落とせば魚はルアーが飛んで来た事に気付かないのです。自分は自分のテリトリーに魚を集めて釣るタイプですが、対極にある釣りも実は嫌いではないです。


ダウンクロスにキャストしてルアーを着水させてから一度、ラインを出す。狙いはリーダーを流してヘッドを下流側に向かせる為。
メインのPEラインを太くしてしまうと必要以上にメンディングを行わなければならない。夏の静かな夜にはラインメンディングで水面を荒らす事も避けたいので、メンディングをしなくても良い場所に落とすか、やっても1回のみ。

なので狙った場所に正確に落とす事は必須。ドリフトの釣りは狙った場所に落とせる事がスタートライン。

ロッドのベリーとティップに乗せてコンパクト且つしっかりと飛距離を出すキャストを意識。
そのルアーを一番飛ばせるロッドはバッド部から曲げてベストな物。だが、正確なキャストが必要な場合は敢えて強めのロッドを選び、ベリー〜ティップで投げる。こうする事で狙った場所に狂いなく落とせる。
(自分が行くエリアでは正確なキャストコントロールが必要な場所もあって、そういった場所はキャストを決められないと本当に釣れないのです)



意識すべきは流れに同調させる事。
本当かどうかは分かりませんが昔、「鱸は流れと同じ速度で流れて来る動かない物は見辛い」という話を聞いた事があります。
ルアーフィッシングとしてはどうかと思いますが…以来、自分の中でナチュラルドリフトは急に視覚に飛び込む事のリアクションという側面が強くなった。流れの同調から外れるタイミングでのリアクション+U字を描く事で本能的に訴えかけるリアクションの複合。


自分が巻きたがったりロッドを動かしたくなる理由はコレです。こういった釣りは「そのルアーである理由」が気薄になるからです。特にホームエリアは干満差が少ない地域なのですが、殆ど流れていない様な状況下でルアーをほったらかしておくだけで釣れてしまう事があるのです。
ある意味では繊細さが必要な「日本人的釣り」ですが、作り手側の商業的ではない、職人的な部分を汲むのであれば「巻く事」や「操作する事」は一つの選択肢として間違いではないかな?と。


ただ先程も書いた通り、シェリーには圧倒的な「武器」が備わっている訳です。同じブルージュの「気付かせて寄せる」部分とは対局にある「気付かれずに忍び寄る」という強み。
ここまでになると自分的にはソレを行う事に納得が出来る訳です。

「もうコレは作り手側が意図している部分だろ」


時にはワームすら凌ぐ。

シャローエリア、特に諸々と制限がある中ではワームすらも無力。そんな時にはシェリーの出番です。


「シェリーだから釣れる」


まぁ、出来れば水面を意識させて「上」で獲りたい訳ですが、敵わない時はどうしてもシェリーが必要になったりもする。ある意味では敗北宣言です。爆



先程も書いた通り、キャストを正確に決める事が第一ステップ。そこからリーダーに加わる抵抗で「ヘッドの向き」を意識する訳です。

「◯◯先行」はバイブやジグヘッドから釣りを始めた世代には言い得て妙な表現。そこにヘッドの向きをプラスさせるだけ。繊細且つ日本人的な釣りで、「リーダーの流され方」を意識し易い。


ログタイトルの「ダウンクロスのアップ」はドリフターならピンと来る話。ダウンクロスにキャストしながらもルアーをヘッド側から流れに同調させて流して行く。
シェリーだからこそ、なコントロールが確実に1匹を手繰り寄せます。


巻き抵抗の少なさ+忍び寄るその性能は唯一無二。条件が限られた少ない助走距離でもヘッドの向きを自在に、そしてライン先行気味でありながらもラインの波紋を魚に意識させない。

この微妙な角度は全ての釣りに通ずる。ジャーキングやトップウォータープラグでも反応が全然違います。



ドリフトの釣りを極めたいなら避けては通れないルアーです。


意識すべきはリーダーの曲線、です。


では。





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